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topimg アルゴスの戦士
他機種版紹介
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□■はじめに■□
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ここでは家庭用ゲーム機への移植版を紹介してみます。ここで紹介する以外にも移植先があるっぽいけど、とりあえず俺がプレイしたことのある三機種(ファミコン、セガマスターシステム(セガマークIII)、X68000)のモノを取り上げることにします。家庭用のアルゴスの戦士の中ではRPG風のアクションにアレンジされたファミコン版が一番有名でしょうが一番出来が良いのは言うまでもなくX68000版でした。因みにセガマスターシステム(セガマークIII)が一番トホホな内容です。


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□■FAMICOM版■□
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画面
何処にも『はちゃめちゃ大進撃』の文字はない。
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夕日は固定で手前の背景はスクロールします。


まずはファミコン版です。『はちゃめちゃ大進撃』というサブタイトルがつき、パッケージにはオリジナルの雰囲気を無視した可愛らしい主人公のイラストが描かれていました。このサブタイトルは後から無理やりつけたものじゃないのかな。それを証拠にタイトル画面には何処にもサブタイトルの記述はありません。とにかくそのサブタイトルとイラストは本作のイメージにはそぐわない物だった為、オリジナルのアーケード版を知る者達は当時ファミマガなどで移植の情報を知った時になんとも複雑な気持ちになったものです。


しかもこのファミコン版の全貌は当時とても多かった『アレンジ移植』というもので、RPG的な要素を加えた内容でした。俺はそれがイヤでイヤで仕方なく、どうしてアーケード版と同じ内容にしないのか甚だ疑問に思っていました。そんな疑問を感じながらも、俺は発売日に買った記憶があります。そして実際にプレイしてみると・・・。やっぱり俺が求めている物とはかなり違いました。とはいうもののゲームとしてはなかなかしっかり作ってあり、グラフィックもファミコンとしては上出来。アクションのプレイ感覚はアルゴスの戦士のそれでした。BGMもアーケード版とは違う曲でしたが、このゲームの荘厳な雰囲気をしっかり表現出来ているなかなかのモノ。これはこれでひとつのゲームとしてそれなりに遊べる出来と言えるでしょう。



画面
このおっさんが色々教えてくれます。
画面
コナミのゲームみたいでイヤ。


武器の攻撃力は最初はかなり貧弱で雑魚を倒すのにもかなり何発も攻撃を加えなければなりませんが、やっているうちにいつの間にか雑魚が一撃で倒せるようになっていき、道中の扉の中に居るキャラにヒントを貰いながら広大なマップを旅していきます。横スクロールのアクションシーンではアーケード版の雰囲気と操作感を踏襲していてかなり良い感じ。しかしマップが広く、攻略本などを使わないでまともに進めるにはそれなりに根気が必要です。このゲームにはスコアが存在しないのでアーケード版におけるスコアシステムは当然ないです。だからアクションゲームとしては少々単調で退屈。飽きっぽい人は投げ出しちゃうかも。


ゲーム展開が単調になるのを少しでも防ぐためかファミコン版には真上から見た視点で展開するシーンもあります。それは完全にファミコン版オンリーの要素です。この当時にKONAMIのゲームに多かったタイプのゲームのようで(キングコング2とか)この要素はあまり好きではありませんでしたね。色々不満を書いてきましたが、俺が一番不満なのはセーブ機能がないことです。とにかく本作はマップが広いのでクリアにかなり時間がかかります(数時間とか)。


それのにパスワードとかセーブとかの機能が一切ついていないのが一番の問題点だと思います。明日も今日の続きが出来るような仕様になっていれば俺もクリアするまで頑張ったかもしれないなあ(実は当時挫折したのよね、俺)。でもまあ決してクソゲーってことはないんで、時間がある人は遊んでみるのも良いかと思います。クリアするにはマジ時間かかるよ。



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□■MASTER SYSTEM版■□
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画面
タイトルが・・・・。
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ショボーイゲーム画面。


セガ・マスターシステム版はテクモではなくサリオというメーカーが移植を行っています。しかもタイトル違うし。とてもイヤな予感がするのは気のせいではありません。掲載した画面を見ていただければ一目瞭然、グラフィックが猛烈にショボイ。ファミコンよりも綺麗なグラフィックを表示できるはずのマスターシステムでこの出来はいかがな物か。ファミコン版はそれなりに滑らかな動きで走っていたマイキャラもこのマスターシステム版ではキャラパターンが2パターンしかありません。


しかしプレイ感覚はまあまあそれっぽく全く遊べないわけではありません。それに大幅なアレンジが加えられていたファミコン版よりも純粋なアクションであるアーケード版に近い内容になっているのは嬉しいですね。アーケード版にあったスコアシステムはそのまま継承されているし、操作感もそれなりに再現できているのでテンポ良く遊べ長ったらしいファミコン版よりは気楽に遊べます。



画面
ここはアーケード版っぽくて嬉しい。
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謎の生物。なんだこりゃ。


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マスターシステム版ではボスはタイマンで勝負。
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こちらもボス。姿を消したり現したりします。


でも最初から完全移植を目指して(あくまでも『目指して』)作られているわけではなく意図的にアレンジしている部分は結構あります。処理的に再現が無理だったのか『戦士の墓標』が変なエンブレムみたいなものに変えられていたり、ラウンドマップも相当変更がされています。マップは地面の下を進めるようになっているところも。しかも地上か地下の道のどちらかが行き止まりになってるところまであって、間違った方を進んだ場合一回戻らなくちゃいけなかったりして面倒なだけの無意味なアレンジになってしまっています。


さらにアーケード版では各ラウンドの間に『よっこいせどっこいしょ』の休憩所がありましたがそのようなものはなく、ラウンドの最後にはボスとのタイマン勝負が待っています。これもショボくて涙が止まりません。家庭用らしく腰をすえて遊べるようにアレンジ移植をしたファミコン版のように一応のコンセプトがあるわけでもない無意味なアレンジはしない方がいいと思うんだけどなあ。とりあえずグラフィックもうちょっとがんばれよバカ。



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□■X68000版■□
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画面
タイトル画面もそのまんまアーケード版です。
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グラフィック、プレイ感覚全て完璧。


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スコア集計画面の完璧な再現
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ゲームを立ち上げるとアーケード版のポスターが!!


X68000版はさすが文句のない出来となっています。発売が1993年ということで『過去の名作をX68000で再び』という感じで作られたもののようです。他のゲーム機への移植版のように余計なアレンジを加えることなくまさに完全移植が行われています。X68000にアーケードからの素晴らしい移植を行うということで定評のあった電波新聞社の力量はこのアルゴスの戦士でも充分発揮されているといって良いでしょう。ファンタジーゾーンの移植において多くの豪華なオマケ要素を加えていた電新聞社ですから、本作でもそのような要素がある可能性は高いです。でも俺は今の時点ではあまりX68000版のアルゴスの戦士に詳しくないので後々調べて何か判明したらまたここに追記しようと思います。



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