SQUEEZE


ABOUT BAND
イギリスのベテランポップバンド。一度解散していますが再結成して現在に至っています。初期のころの曲は今聴くと非常に時代を感じる『ピコピコ』としたシンセの音が入っていて好みが分かれるところでしょうが、徐々に落ち着いた音に変化を遂げて、近年では完全にAORの域で落ち着いちゃってます。ただ、Stingなどのようなちょっと洒落た雰囲気とは違って、ビートルズっぽいメロになっているのが特徴。初期のころからビートルズ(特にポール)の影響を大きく受けたであろうメロディーセンスでしたが、すっかり落ち着いた現在でもそれが健在なわけ。


日本での知名度は至極低くて身近どころかネットでも彼らを好きな人と交流を持ったことは今まで一度もありませんし、ファンサイトの少なさにもそれが現れています。確かにガツンとくるものがあるようなタイプの曲を演奏するバンドではないし、メッセージ性を強く打ち出すようなタイプのバンドでもないのでカリスマ性もない。セールス的にこれから再び成功するとは全く持って思えません。


でも。でもね。とても良い曲もいっぱいあるのです。俺は大好きなのです。彼らの音楽はあくまでもポップであり、ロックではないです。刺激もメッセージ性もないです。でもその素朴で温かいメロにはとても素晴らしいものがあると思うのです。だからもうちょっとだけ多くの人に聴いてほしいなあ、と思う今日この頃。


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ORIGINAL STUDIO ALBUMS
 ■ALBUM /ARTIST [XXXX]
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■ALBUM [XXXX]
01. In Quintessence
02. Someone Else's Heart
03. Tempted
04. Piccadilly
05. There's No Tomorrow
06. Heaven
07. Woman's World
08. Is That Love?
09. F.Hole
10. Labelled With Love
11. Someone Else's Bell
12. Mumbo Jumbo
13. Vanity Fair
14. Messed Around
15. The Axe Has Now Fallen
16. Looking For A Love
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
彼らの4thアルバムです。前作まで目立っていたシンセのピコピコいう電子音は大分抑え目になって、ビートルズからの影響を素直に出した感じの作風にまとまっています。弾けるようなポップ感覚よりもメロディーをしっかり聴かせるような方向性に徐々にシフトしはじめたとでも言えばいいでしょうか。その流れはちょっと落ち着いてしまったともとれなくもないですが、メロディーの出来が素晴らしく良いので俺は彼らの作品で本作が一番好きです。


ポップバンドとしての彼らのひとつの完成形をここに見た、ともいえるほどにしっかりとまとまりのある楽曲が満載です。実際、ファンの間でも本作をベストとして挙げる人も多いようですが、俺もその一人ってわけ。本作は80年代後半に入ってから登場し、セールス的には殆ど一発屋になってしまったCrowded Houseのセカンドアルバム以降の作風に至極近いですね。


彼らは『ロックはダメだけどポップならいつでもオッケー』というほどポップな方向性を愛しているのですが、本作での彼らは『ポップロック』と言っても良いんじゃないかな。ポップとロックの境目って微妙なんでよくわからないんですけど、Paul MacCartneyのWingsとかその辺をちょっとだけソフトにした感じです。もうちょっと若いアーティストだとOwsleyとかですかね。ただOwsleyみたいにギターが中心のアレンジではないので『ギターポップ』とかを想像すると肩透かしを食らうでしょうけど。けどメロディーのセンスは同じ系統です。


音楽にメッセージ性や刺激を求める人には本作での『安心しまくりで聴ける安心な音楽』はあまりにも軟弱で骨抜きな音楽に思えるかもしれませんが、ポップで和やかで健康的な音楽も楽しめる人、とくにビートルズライクなメロには目が無いなんていう人(つまり俺見たいない人だ)には聴いてほしいですね。


[XXXX/XX/XX]
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