テーブル上

ゲーム

テーブル上




画面  画面

ゼビウス [ FAMICOM ]
ナムコ [ 1984 ]
テーブル下


 ■STORY概要



準備中
テーブル下


 ■GAME SYSTEM概要



上空の敵を倒すショットと地上物を倒すショットを使い分けながら全16エリアを戦い抜く。16エリアの後はループする。何も無い地上で照準が反応する場所にはソルと呼ばれる隠れキャラがあり、一発撃つと出現、そしてもう一発撃つと破壊でき高得点が得られる。さらにスペシャルフラッグなどの隠しキャラも。


移動
レバー
対空
ボタン
対地
ボタン
テーブル下


 ■REVIEW



突然ですが、俺はゼビウスが下手です。もうね。ホント下手なの。本体と一緒に買ってもらった三つのソフトのひとつなのでかなりやってたんだけど何度やってもエリア5までしか進めなくって。これを書くに当たって改めてプレイしてみたんですがやっぱりエリア5でゲームオーバーになりました。なんで? きっとエリア5には何かが潜んでいるにちがいない。コノヤロー。

とまあそんな話はさておいて、ここで紹介するゼビウスはもう説明不要なほどに有名なアーケードゲームのファミコンへの移植作品。何故あえてファミコン版なのかというと、俺にとってゼビウスと言えばアーケード版よりもこのファミコン版なんですよね。アーケードよりはずっと色数が少ないし、縦画面だったアーケード版に対してこちらは横画面ですが、面白いゲームであるのはアーケード版と何も変わりがありません。いずれアーケード版にもしっかり挑戦してそちらの記事も書きたいと思っています。だからゼビウスというゲームの具体的な内容はその時まで取っておいて、ここではファミコン版をやっていたときの思い出などを中心に書いてみます。

なにはともあれゼビウスと言えば256発。当時、下の画像で確認できる金属の板のような敵『バキュラ』に256発のザッパー(ゼビウスにおけるショットの名前です)を撃ちこむと壊れるという噂が全国を駆け巡りました。それはファミコン版しかやったことの無かった俺の耳にも当然とどきました。もちろん物理的に不可能なことなので誰もがただの噂であると認識していましたが、いったいそのような噂はどこから沸いてきてどうやって伝わるのでしょう?

画面 ホント、当時ゼビウスを知っていた小中学生は100%と言っていいほどこの噂は知っていた。メーカーがプロモーションの一環として流した噂だったのかなあ。256発という中途半端な数も何か作為的なものを感じるしねえ。こういう全国的に駆け巡った噂なんかを思い出すと、ゲームというのは単にひとりで遊んで楽しむ事のほかに、当時を知る者たちが共通して持っている思い出も込みで楽しいものなんだな、と思いますね。

ゲーム絡みの噂と言えば高橋名人逮捕説も有名だね。彼のあの16連射は指にバネを仕込んでやっている詐欺だ、という理由から逮捕されたとの噂でした。なんでそんなアホみたいな噂が流れたんでしょうね。仮にバネを仕込んでいたというのが事実だったとしても、そんなんで逮捕されないっつうの。ネットで情報を調べてみたら高橋名人がどこかの一日警察署長をするという機会があったらしいのです。で、『高橋名人が警察に呼ばれた』というのが『高橋名人が逮捕された』という風に歪んで伝わっていった、という説もあるようで。

ああ。話がそれましたね。ゼビウスに話を戻しましょう。このゼビウスはとても神秘的な雰囲気がするシューティングゲームでした。これをプレイしていた当時、俺は小学生だったしあんまりマニアックなガキじゃなかったんで、このゲームに関する詳しい設定などのことは何も知りませんでしたが、シンプルで無機質なBGMや、敵キャラのデザイン、さらにソルやスペシャルフラッグといった隠れキャラの存在がとても神秘的な何かを感じさせる要素になっていました。

つまり何をいいたいかというとね。アーケード版ではナスカの地上絵などが背景に登場するゲームなので開発者ははじめから神秘的な雰囲気のゲームに仕上げるつもりで作ったんだと思うんだけど、そういう余計な知識が無い俺にもそのコンセプトが見事に伝わってきていた、というのは今思うとすごいなと思うということですよ。数々の隠しキャラなどを導入し、ゲームとして面白いものに仕上げている事実に加えて、このゲームが持つ独特のセンスが小学生だった俺にもなんとなく伝わっていて、それがこのゲームを他のシューティングゲームと一線を画すものにしていたのだなと。


画面
有名な隠しキャラのソル。
画面
アンドアジェネシスは衝撃のデカキャラでした。

それとね。ゼビウスは登場する敵キャラの正式名称をしっかり知っていました。ここまで敵キャラの名称を把握していたゲームは後にも先にもこのゼビウスだけかもしれません。別にこのゲームに関する書物を読んで知っていたわけではなく全て口コミでいつの間にか憶えていたんですよね。序盤から登場する『タルケン』が今でも一番印象に残ってるなー。あと先ほど出てきた『バキュラ』もそうだけども。タルケンが出てくると『タルケン!タルケン!』って連呼してた。大きな要塞『アンドアジェネシス』とかもその名称はしっかり知ってたね。

けど、正式名称を口に出して言うのは『バキュラ』と『タルケン』くらいなもので、他は勝手につけた独自の名称で呼んでました。高速で突っ込んでくる『ギドスパリオ』というバッテンみたいなキャラには『10点ヤロウ』という名前をつけてました。倒すとひとつ10点なんですよね。『アンドアジェネシス』は『要塞』って呼んでたな。あと『ゾシー』というちょっとタコっぽいキャラは『雨宮』と呼んでました。雨宮ってのは同じクラスの同級生の名前で、ソイツがメチャメチャ性格悪くてね。で、彼の唇が厚かったので陰口として『タコ』と呼ぶことがあったんです。で、『ゾシー』はタコっぽいキャラなので『タコ』→『雨宮』という。実に小学生っぽい発想でしょ? 

さらにゼビウスにはもうひとつ思い出があってさ。最初俺はこのゲームが単にファミコン用のオリジナルゲームだと思って遊んでいたんです。でも実はこれはゲームセンターにもあるゲームであるというのを知って、とてもゲーセンに行きたくなりました。しかしこのゲームをやっていたのはまだ小学校3年生くらいだったんでゲーセンなんか怖くて行けませんでした。だから親に頼んで一緒についていって貰おうと考えたんです。それで雨の日に一緒にゲーセンの前まで行ったんだけど、やっぱり怖くて入れなくってさ。それで親に『オマエは何をしたいんだ』という感じで怒られて結局ゲーセンには入らずに帰ってきた、なんてことがありました。

その後、池袋かなんかのデパートの屋上に連れて行ってもらったときに、そこのゲームコーナーでアーケード版のゼビウスを発見! 50円を貰ってプレイすることになったのですが・・・・・・。何か違う! 俺の持っているゼビウスと違う! 俺はスゴイ衝撃を受けました。なんだか画面は縦長だし、キャラクターの絵も凄く存在感があって立体的な感じの色使い。しかも操作感覚も俺が持っているゼビウスよりもドッシリした感触・・・・。

なんだこれは、と俺の頭の中は『?』マークでいっぱいになりました。つまり俺はファミコン版とアーケード版は全く同じものであると思い込んでいたんです。だから俺がアーケード版に憧れを抱いた理由は、双方の違いを確かめたかったからではなく、ただ単にあのファミコン版のゼビウスをア−ケードの筐体でプレイしてみたかっただけだったんです。そしたらゲームそのものにも違いがあったのでアイバ少年はかなりの衝撃を受けたのです。

その時が『アーケードのゲームはファミコンのゲームより凄いものなんだ』ということにはじめて気が付いた瞬間でした。いや、正確にはそれに気が付いたのはもっとあとかも。そのアーケード版ゼビウスを見たときに『これは偽モノなのでは?』と心底思ってて、しばらく『あれはどうして俺のゼビウスと違うんだろう?』とホンキで悩んでいた時期がありましたから。だからその出来事は、あくまでもアーケードとファミコンの性能差を知るキッカケになっただけで、その時点ではまだ理解はしてなかったね。懐かしいエピソードだなー。俺にとってファミコン版のゼビウスはそんな風に凄く思い出深いゲームなのです。

エリア5までしかいけないけどな(でもこの前アーケード版をやったらエリア10まで行った!!)。
テーブル下
メニュー








--------








テーブル下

一個前のページに戻ります。

ホームページに戻ります。

テーブル下