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 ■[ Games ] 2007/04/01 [ Sun ]



☆タイトーメモリーズII 上下巻 [ PS2 ]
タイトーメモリーズII 上巻  タイトーメモリーズII 下巻

タイトーのなつかしのアーケードゲームが完全移植で一本のソフトに25本も入って超お得・・・・というすごく美味しい企画の筈なのに実は非常に評判の良くないこのシリーズ。今回もやらかしちゃいました。特に上巻。

上巻に収録されているゲームで目玉とされるゲームは多くの人にとってレイフォースでしょう。セガサターンにかなり上質の再現度で移植されたことはあるけど、タイトルがレイヤーセクションと変えられていたり、普通のテレビでプレイすると画面の上下が少しはみ出す関係でかなり狭苦しい画面構成になってしまったり、縦画面モードと横画面モードではグラフィックの処理の仕方がちょっと違うところがあったりと、微妙に妥協点がありました。それでも出来は十分及第点の上質のものでしたけどね。

で、今回、本作に収録されるということで微妙な妥協点が解消されているのではないかと注目している人は多かったはず。なのに!なのに!なんとプレイに支障が出るレベルで操作に入力遅延が起きています。レイフォースはセガサターン版でかなりやりこんだ経験があります。俺はゲームが下手なので1クレジットクリアは出来なかったけど、飽きっぽい俺にしては珍しくラスボスまではいけるようになるほどやりました。レイフォースは本当に面白い。

なので結構期待して買ったんだけど、操作の入力遅延にはすぐ気づきました。見た目の再現度はサターン版を上回っています。画面の上下が狭苦しいこともなく、映像の処理の仕方もいい感じ。だけど、致命的な欠陥がありました。それがその遅延。どういう意味かと言うと、方向キーを入力してからキャラが動くまでにワンテンポ以上もたつくんです。サターン版と操作感覚を比べてみるとハッキリわかるし、比べなくてももたつく感触がハッキリわかる。見た目の出来が良いだけに本当に残念。

タイトーメモリーズのパートワン上下巻でもその手の遅延はかなりあったみたいなんだけど、レイフォースのモノは本当に酷いです。それほどマニアってわけじゃない俺でもすぐ実感できました。なんでこういうことするんだろう。なんでちゃんと作らないんだろう。まだ他のゲームはあまりやってないので判断できませんけど、目玉になりうるレイフォースでこんなコトやっちゃマズいよなぁ。文句言われても仕方ないよこれは。

で、下巻の個人的目玉はヴォルフィード。高校生のときゲーセンでかなりやったよ。で、こちらの遅延はあるのか無いのかよくわかんない。レイフォースのトラウマがあるので遅延があるのか凄く気になっているんだけど、元々オリジナルの方もそんなに自機が軽々動く操作感ではなかったのは記憶しているし、こんなもんだったかなーって感じ。だから遅延があるかどうかはわからない。だから個人的には問題なしかな。

どうやらこのシリーズは廉価版が出るときに何かしらの修正が加えられているらしく、パートワンの上下巻でも存在したシューティングなどの操作遅延はベスト版にて解消されているらしいです。その代わりベスト版限定の別のバグが発生したりしているんだって。俺はパートワンの上下巻を普通の高いほうで買っちゃったので今度ボーナスが出たらベスト版も買ってみようかと思ってます。

だからこのパートツーの上下巻もベストが出るときにレイフォースの遅延が直される可能性はあると思う。けどさー。高い金を出して発売してすぐ買った人に本当に失礼じゃねー? というわけで本シリーズを買うことを検討している人は、自分にとって目玉となるゲームが通常版とベスト版でどう違うか、入力遅延などの致命的なミスがあるかどうかネットでしっかり確認してから様子を見て買ったほうが無難だと思います。

最近のセガエイジスシリーズの頑張りをタイトーのアホにも見習って欲しいもんですね。
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 ■[ Games ] 2007/12/17 [ Mon ]



☆逆転裁判 蘇る逆転 [ NDS ]
逆転裁判

GBAの人気シリーズ第一作目のDS移植版。

昔ながらのコマンド式アドベンチャーゲームをうまい具合にアレンジした傑作ゲーム。法廷バトルという新しいシステムで人気を博して、元々は続編の予定が無かったにも関わらず、その人気から現在では4作目までが発売されています。

内容は裁判に備えて証拠集めをする探偵パートと裁判で検事側と駆け引きをしながら被告人の弁護をする裁判パートにわかれていますが、コマンド総当りでフラグを立ててからある行動をすると話が進んでいくというオーソドックスなアドベンチャーゲームをベースにしたわかり易い作り。

裁判での駆け引きのパートでのアイディアが秀逸なのでオーソドックスなスタイルを基本にしながら新しさも感じさせてくれる見事な構成になってます。一作目にして基本のシステムは完全に完成されていて驚きました。このゲームでの裁判は実際の裁判制度とはかなり違うし、現実からはかけ離れた裁判が展開されるけれど、プレイしていて何故か『そんなバカな』と冷めてしまうことはありませんでした。

それは多分、そこに程よいユーモアを取り入れ、デフォルメされた漫画チックなキャラクターを多く登場させ、意図的に『漫画的な架空世界の簡略化された裁判』として作ってあるからかな。中途半端なリアリティーを出すなら、これくらい割り切って漫画にしてしまうのは正解だと思います。その方が逆にゲームの世界に入りやすいんだと思う。

例えば、このゲームでは弁護士である主人公は警察がしっかり捜査をしたあとの現場に行って調べているはずなのに、そこから警察が見落とした証拠品や痕跡が出て来すぎるんです。犯人の携帯電話が現場に落ちっぱなしになってたり、警察が指紋の捜査をちゃんとしてなかったり。それは実際は凄くおかしいコトなのに、漫画的世界観で作られたゲームであるからこそ何となく許せてしまうんですよね。

オリジナルのGBA版では4話までで終了でしたが、NDSに移植されるにあたって、NDSならではの機能を生かした新要素を取り入れた第5話が追加されています。この第5話が非常に面白い。漫画的世界観に守られた無茶な展開が多数あるとは言え、事件が何重にも重なっていてそれが最後に一本につながる構成は非常に素晴らしい。ラスト間際の裁判パートの盛り上がりもかなりのモノです。

GBA版をやったことのある人でもこのNDSで追加された第5話をやるためだけに買っても損は無いと思う。それくらいボリュームもあるし面白さも抜群です。二作目もやりたいなぁ。
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