20080504 [ Sun ]
こんばんわアイバですけど。
いつの間にやらゴールデンウィークもあと少しっす。伊豆に行った後は映画見たり、家の整理したり、買出しに出かけたり、実家に顔出したりと割と色々やってました。あと、持って帰って来ている仕事に手をつけていないのが非常に気がかりだったり。やばいな。
で、連休中に見た映画の感想。
■相棒
映画館で初日にケイコさんと見てきた。まあ、それなりに面白かったけど、実は全体的に突っ込みどころ満載。犯人の最終目的を考えると途中のチェスを使ったトリックや駆け引きは全く必要性が無く、何のためにあんなに回りくどいことをしたのか完全に意味不明。
犯人がリスクを背負ってまでわざわざ警察にヒントを与えて警察を動かす理由をちゃんと用意して欲しかった。その部分にちゃんと説明がつけば非常に面白い映画になったのに。もったいないよ。俺はドラマのファンだから許せたけど、映画を単体で見た人は『?』だったと思います。
■犯人に告ぐ
DVDで鑑賞。原作の小説は既読。映画としては猛烈に地味で華やかさは皆無だけれど、地に足の着いたしっかりとした作風で非常に面白かったです。原作では警察内部で罠を仕掛けて捜査情報をマスコミにリークしている人物を炙り出したりする部分あるのだけれど、そこがまるまるカットされていたり、主人公の年齢が一回り若く設定されていたりと、改変箇所は結構多いけれど基本的な流れは原作に忠実で、大事な部分はしっかりと映像になっていたんじゃないかと思います。
原作では『ワシ』が誰だったかハッキリしないまま終わるところを、映画では展開にちょっとばかり変更を加えて、その事件についてはちゃんと決着をつけていたり、原作で描写がちょっと足りないなと思えた部分に補足的な映像を加えてわかりやすくしている部分があったりと、原作を単にカットするのではなく、映像作品ならではのアレンジが非常に巧妙にされいている部分も多いです。本作は、小説を原作に持つ映画としてはかなり上手くやった部類に入る作品です。
ただ、ラストがなー。ちょっとしっくりこなかったんです。小説では、ずっと無感情に振舞っていた主人公の巻島が最後の最後で人間味溢れる部分を曝け出し、それによって彼がずっと心に抱えていたモノに折り合いをつける形で物語が幕を閉じるんだけど、映画ではその部分が丸々無くなってるんですよね。あと10分長くして、ちゃんとそこまで入れて欲しかった。映画ではラストの部分がカットされたおかげでちょっとモヤモヤが残る感じになってしまっているんです。そこだけが惜しい。本当に惜しい。
けど、それを差し引いてもよく出来た映画だと思います。最近、豊川悦司はCMなどで妙な面白キャラばかり演じているけど、この映画で彼が演じる主人公の巻島は非常にカッコイイ。彼の『今夜は震えて眠れ』という台詞には鳥肌が立ちました。カッコイイ!
■恋空
あまりにもネット上での評判が悪いので思わず見ちゃった。この映画は相当ヒットしたにも関わらず、ネットでの感想や批評を見るとやたらと評判が悪いので、俺も自分の目で確かめてからケチョンケチョンにけなしてやろうと思いながら見たんだけれど・・・・・・・・・・。
言われてるほど酷くなくね?
主人公の女の子の携帯を拾った男の子が名前も言わずその子に何度も電話をかけてくる展開が気持ち悪い、それが恋に発展するのはおかしい、と言う意見が結構多いけど、ああいうやりとりを繰り返しているうちに相手が誰だかわからないからこそ逆に興味を惹かれてしまう、という流れに特別不自然さは感じませんでした。むしろ、高校生くらいだとありそうな話だなと思ってしまったよ俺は。その他の展開も、安っぽいといえば安っぽいんだけど、見ていて理解不能なほど酷いとは思わなかったけどな。
確かに、絶賛できるような出来ではないです。物語の流れはどっかで見たような話を詰め込んで繋ぎ合わせた感じだし、突っ込みどころは相当多いけど、巷で言われているほど酷いもんでもないと思うけどなぁ。そんなに酷いですかコレ?
実は映画を見る前に、原作の携帯小説にもチャンレンジしてます俺。けど、そっちの方はそのあまりの幼稚さ、支離滅裂さに頭が痛くなってきて途中で読んでいられなくなって断念しました。あれは無理だわ。そのメチャクチャな小説に大人が手を加えて、上手いこと改変した結果出来たのがこの映画、って感じがしました。
映画版では小説版の少年少女達の支離滅裂な言動がカット、改変され、それなりに好感の持てる少年少女達へと変えられているんだよね。だから映画版はそれなりに見ていられた。とにかく小説版は人物描写に統一性が無く、言動が支離滅裂で、心理描写と呼べるレベルの文章が存在しないので、読んでいるこちらまで頭がおかしくなってしまいそうでした。携帯小説の原作の方がよっぽど酷いよ。あんなもん小説と言って欲しくないってくらい酷い。映画はその酷い原作を元によくここまで見れるもんに改変したなって感心したくらいです。
余談ですが、本当に酷い映画を見たければ実写版のデビルマンをオススメします。全国的に公開された映画の中で、あのデビルマン程酷い映画を俺はいまだに見たことがありません。アレこそ本当のクソ映画です。この映画版恋空くらいの出来で目くじらを立てている人は是非ともデビルマンを見てウンコを漏らしてください。『クソ映画とはこういうのを指すんだな』と心から納得することでしょう。
そんな感じで今日は映画の感想だけでおしまい。 |
|
|
|