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陰毛と俺 NEO - 2003/04/22 [Tue]

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陰毛というのはナニに生えているアレです。殆どの人が大人になると生えてくるものですね。逆に言えば子供の頃は生えていないわけです。そして生え始める瞬間というのは必ずやってきます。今まで何も無かったナニの付近に毛が生えてくるというのは子供にとってそれなりに衝撃的なことです。今回は俺のナニにはじめて陰毛が生えてきた時のエピソードを語ってみようと思います。


それは突然やってきました。俺を含めて友人三人で外で遊んでいるときに立ちションをしようぜ、という話になり駐車場の端っこで立ちションをしていたときのことです。自分のナニの上に産毛が生えはじめていることに気づきました。アイバ少年はそれを見て青ざめました。小学生くらいのガキんちょは他人と違うモノを自分に発見すると不安にかられるものなのです。


横目で友人のひとりであるあっちゃんのナニを見るとまだ何も生えていないツルリとした可愛いナニが見えました。反対側にいるもう一人のナニも確認しましたがやはりそれは何も生えていない可愛いナニでした。これはイカン。俺だけ毛が生えているじゃねえか! 俺は最先端の子供だ! 他人と違う! これは非常にマズイ! そんな風に焦り始めたアイバ少年は早くオシッコを終わらせてナニを隠さなくてはと思いました。しかしその時横にいたあっちゃんが叫びました。


『アイバのチンコ、毛が生えてるぜ!! ぶひゃひゃひゃひゃひゃ。』


アイバ少年は絶句しました。ばれてしまったのです。俺が最先端の子どもあるということが。しかもこのあっちゃんというのがかなりの悪ガキで人のことをバカにするのが大好きなヤツでした。それはもうバカにされましたよ。大人になると考えられないことですが、小学生というのはこの程度のことで多いに盛り上がれてしまう生き物なのです。しかし、この陰毛のコトはその日一日は盛り上がったものの、次の日以降は特に話題に上がることは無く、俺は胸をなでおろしていました。


しかし陰毛が友達よりも早く生えてきたことが発覚したために大きな問題が生まれたのです。この産毛発見事件の時は小学校5年生の時です。俺の通っていた小学校では5年生と6年生でそれぞれ移動教室というものがありました。それはいわゆる修学旅行みたいなものなのですが、修学旅行と言えば大浴場ですよ。大浴場と言えばみんなフルチンでの裸の付き合いですよ。そうなってくるとナニに毛が生えている事実が他の連中にもバレてしまうかもしれないんですよ!


あっちゃんとはクラスが違ったのでクラス内で陰毛のことを知る人はまだいませんでした。移動教室で風呂にはクラスごとにまとまって入いる可能性が高いのであっちゃんに陰毛のことを再び突っつかれる心配はなかったのですが、やはりクラス内で陰毛のことを知られるのは当時のアイバ少年にとってはかなり恐怖なことだったのです。さあ、どうする? 俺はかなり悩みました。基本的に俺は今でも小心者ですが、小学生の時は今とは比較にならないほど小心者で、下らないことで必要以上に悩んでいたものです。この出来事もそのひとつなわけですが、やはり当時の俺には大問題だったんです。


毛が生えている事実を知られてみんなにバカにされるのではないか? 次の日からあだ名が『チン毛』になってしまうのではないか? 俺は胃に穴が開くほど悩みました。そして気がついたのです。生えているなら剃ってしまえばいい。剃ってしまえば無いのと同じだということに。そしてついにやってきた移動教室の前日。俺は風呂に入る時に自らの陰毛を震える手で剃り落としました。



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