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■[ 日常 ] 2003/08/13 [ Wed ] - ご挨拶と愚痴
こんつわ。素のキャラでこういうの書くの割と久しぶりですね。あーあー。就職試験に受かったらこの『V.G.A. Side-B』を笑顔とともに公開しようと思って雛形だけ作っといたんだけど、また試験落ちた。2次落ち。サックリと。今日発表だったのだけどもね。一体いつになったらこの暗闇から抜け出せるんですか。もうツライよホント。


でね。そんな状況なので手間のかかるゲームコンテンツの更新をするのはちょっと無理なわけです。無理っつうかやる気がしないのね。だけど手間をかけずにちょっとだけ気持ちをぶつけるようなところが欲しくなったのでここを公開することにしました。さっき書いたように元々の予定は試験に受かってから公開するつもりだったんだけどね。まー、要するにゲームの更新をする気になれないときは手間のかからないこっちを更新していこうかなと。あと旧サイトのテキストもこっちに復活させといた。


で、ここの位置づけですけど、あくまでもV.G.A.の一部として作ってるサイトではあるけど、ここ単体で見る人もいるかもしれないんでこっちに直接リンクしたけりゃしても構いません。旧サイトの『マダファカ!!』なんかのように思ったことやあったことを適当に書いていくんで昔から見てる人はゲームサイトのV.G.A.よりもこっちを見に来るんだろーしね。というかそういう人はゲームサイトになった直後にすでに見るのやめて離れちゃってるかな。まーいいやそんなの。


というわけでまた試験に落ちたわけですよ。今回はホント落ち込んだよ。過去に何度も繰り返した1次落ちは受けた時点でダメだこりゃってわかるほど酷い出来だったので(要は勉強してなかった)発表のときも完全に諦めててドキドキしながら発表を見るって感じじゃなかったけどやっぱ2次落ちは死ぬほど落ち込むなー。結構イケるんじゃねーの?とか思ってたからさらに。


最終合格の判定基準って結局のところ2次試験はあんまり重視されてねえのかしら。こういう試験では1次で上位に入ってないと面接とか体力試験とかの2次でどうがんばっても殆ど無理ってよく言うけどやっぱそーなのかなあ。つうことは1次で最終合格に入るような順位じゃなかったってことかな。確かに1次試験では『こりゃ1次は通ったな』という感じの手ごたえではあったけど、完全に上位に食い込んだぜっていうほどの手ごたえじゃなかったし。あーあー。けど落ち込んだところで誰も助けてくれないからな。頑張るしかないね。9月の試験に向けて明日から図書館に通うことにした。


とりあえずもう一個別のところが1次通って9月の上旬に最終合格発表があるので、まだ望みがあるっちゃーあるんだけどもね。けど今日落ちたとこよりも手ごたえ薄なところだけにこっちもあんまり期待もてねえのが現実だったりもする。実はそこの2次試験第一日目は数日前に受けたんだけど、面接はまた別の日でさ。だからまだ面接は受けてないの。それを約二週間後に受けに行かないといけないんで完全に待ちの状態じゃないんだけどね。要するに面接はこれからだけど形としては最終合格発表待ちと変わらないところにいるという意味ね。けどそこも望み薄ってことで9月の試験で受けるかどうか保留にしてたところの申込みを今日済ませて来た。


今日発表だったところが受かった場合、そのもう一個の1次が通ったところの面接は行かないつもりでした。だけど落ちたので結局行く羽目に。で、そこの面接に行く場合はその日までに病院で健康診断を受けて医師の証明を書いてもらわなきゃいけなくてさ。なので急遽それも今日やってきた。健康診断って保険が利かないから11000円も取られた。ただ口頭で質問に答えて、軽く聴診器当てて、レントゲン撮って心電図調べただけなのに。それに要した時間は10分弱だよ。


まったくいい商売だよな。医者ってやっぱ特別な存在だから一般の人は医者の言うことを信用して言われたとおり従うしかない部分ってあるじゃんか。だから、簡単な健康診断を10分受けただけで11000円って言われても従うしかないんだよな。福祉センターとか保健所とかだと安く健康診断してもらえるらしいけど、診断結果の発行に時間がかかったり、健康診断をやってる日が月に何回かしかなかったりして2次試験の日までに間に合わないんだよね。だから仕方なく普通の病院にいったんだけども。しかし11000円は高い・・・。


普通は試験を実施してる自治体が医者を呼んで、2次試験の一貫として健康診断をタダでやってくれるんだけど、今回受けた自治体では経費削減なのか知らんけど、受験者が個別にしかも自腹でやんないといけないのね。ちょっと田舎の自治体だからかな。セコイよなー。で、今日行った病院の先生が俺を見て『柔道やってんの?』、『何かスポーツやってんの?』、『良いガタイしてるねー。』、『ホントにスポーツとか何もやってないの!?』としつこいほど言ってた。実際のところただ太っただけなのでそう言われても全然うれしくないよ。


とりあえず昔から初対面の年上の人からほぼ100%『ガタイ良いねえー。柔道か何かの運動やってるの?』って言われます。具体的に出てくる名前は絶対柔道なんだよな。それはもう慣れた筈だったのだけど、最近はマジで太ったのでそう言われると結構キズつくんだよボケナス。ああー。けど就職試験の体力検査の準備のために筋トレやってて10日間で3キロ落としたりしてるから、一時期よりはマシなのかなあ。いや、それでも今の状態はただ太ってるだけだ。


あ、でね。俺が受けてる就職試験の体力検査っつうのがさ。上半身裸になって腕立て伏せとかその場駆け足とかやらされるのね(これが結構キツイ)。男数百人が半裸でその場駆け足をする絵はすごく異様ですよ。そのときにほかの人の体を見るわけなんだけどさ。服を着てるとわからないけど脱ぐと意外とだらしない体してる人がすんげえ多いのよ。まあ俺よりはずっと細いけどね。その中にポツポツと引き締まった体の人がいて、そゆ人はやっぱスポーツやってるか自分で鍛えてる感じなの。


男として引き締まってるのはやっぱカッコイイよなーとか改めて思って俺も必死で筋トレやってます。んで、今日、今までやってたメニューよりももっと厳しいメニューを考えて明日からそれを導入する予定。体重を落としつつ筋肉をつけるべくがんばるぞと。映画『スパイダーマン』におけるトビー・マグワイアのような体になったらカッコイイんだけどな。『モリモリ過ぎないモリモリ』に憧れてます。やっぱだらしない体は男としてやだよなあ。なあ。


久しぶりにこういう文章書いたら妙に楽しくて長くなっちった。まったくもってまとまりがねえなあ。あんま一度にまとめてたくさん書くと後日反動で急に書くのが面倒になったりするから今日はこの辺でやめとこう。



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■[ 日常 ] 2003/08/14 [ Thu ] - 筋トレでヘロヘロ
雨だねー。ホントに梅雨あけたのか?


昨日書いたように今日から筋トレを今までよりもずっとキツイ新メニューにしてやってみたのだけども、これがホントにキツイのなんのって。やってみてわかったけど完璧に俺の限界を超えているメニューだよコレ。冗談抜きで途中でゲロを吐きそうになった。というかちょっと胃液出た。終わってから風呂に入ったのだけど、シャワーを頭の上に持っていくだけで腕が痙攣した。さらにタオルで肩を洗おうとしても疲労で腕が動かなくて、腕を肩のところに持っていくだけですんげえツライの。体を洗う動作ですらツライの。


んで、風呂からあがった後にパンツをはこうとしたら足が上がらなくてさ。片足をパンツに通してもう片方の足をパンツに入れようとしたら、またぎきれなくてパンツに足が引っかかってコケそうになった。スゴイぞこのヘロヘロ具合は。それから牛乳一気飲み(チョーデリシャス!)して風呂上りの綺麗な体でオナニーしようと思ったら腕が全然うごかねえー! せっかく巨乳動画手に入れたのにィ! ワンストロークの速度がいつもの10分の1くらいしか出ない。これじゃあイクまで5時間くらいかかるわ!


なんだよ! もういいよ! 寝る! 夢精してやる! ヴァー!



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■[ 日常 ] 2003/08/15 [ Fri ] - 続・筋トレ
今日も昨日のメニューで筋トレ。終わったあと昨日よりはヘロヘロじゃないな。でも相変わらず腕立てが出来ない。普通の人って腕立て30回くらいは余裕で出来るよね? 俺は出来ないのだ。文句あるか。だから筋トレっつうよりもリハビリなわけだけどもね。文句あるか。体デカイから人よりツライんだよ。文句あるか。


けども、筋トレをはじめてから少しは出来るようになって、素早くやればギリギリ30回いけるの。いけるんだぞ。でも、今やってるのは一回腕を曲げたら2秒くらい止めてから持ち上げるっていう風にしてて、それだと何と15回も出来ない。文句あるか。それなのに筋トレメニューでは30回 x 2セットの計60回にしてるんですよね。メニューは腕立てだけじゃなく他のも全部やるとゆうに一時間以上かかるのね。だから死ぬほどつらい。腕立てだけでそんな有様なのにダンベルで色々やってたりもするので終わったあとは死ぬ寸前。


んで、腕立てにおいて自分の出来る回数の限界を超えた後は腕を曲げてから渾身の力を込めて持ち上げる努力はするんだけど結局そのまま前にズシャー!ってツンのめるよ。持ち上がらないからって普通に諦めたらトレーニングにならないから『やめる』のではなく『限界まで力んで意思とは無関係にホンキでツンのめる』のよね。それを無理やり繰り返して30回 x 2セットをやるの。だから筋トレしてる姿は誰にも見せられません。無様なんてもんじゃないよ。それはまるで生まれたばかりの汚い変な動物のよう。


『んぁああぁああ!』


ズシャっ (ツンのめる音)


『うへぇええぇえ!』

ズシャっ (ツンのめる音)


マジでこんな調子。それで他のメニューも全部終わって風呂に入ってから自分の腕を見たらさ。右腕の内側(手の平を上に向けた時上を向く部分ね。)の間接のあたりから手首の方に向けて、幅1cmくらい、長さ20cmくらいの赤い線がピーっと一本浮き出てた。


何ですかこれ。


『限界超えてますマーク』?



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■[ 日常 ] 2003/08/16 [ Sat ] - ウイルスにやられました
そーいやブラスターとかいうコンピューターウイルスね。別名ラプサンだっけ。今流行ってるやつ。あれヤバイよ。XPの人は修正ファイル入れとくべし。つうかしっかり感染したんですよ俺。テレビや新聞に載る前にね。8月12日から急に広まったらしいけど、俺もその日に感染。


勝手に再起動されまくるから、最初はウイルスかそれともOSのシステムが変になっただけかわからず、とりあえずHDDをフォーマットしてまっさらにした上でXPを入れなおしたのね。んで入れ全部終わって再起動したらまた同じ症状になってんのよ。


ほら。XPってLANに繋いどくとインストールの段階でネットの設定も訊いてくるじゃんか。それで実際に繋ぎにいくでしょ。おそらくその段階で再びウイルスが入り込んできちゃってるっぽいのよね。XPを再インストールするのを4回くらい繰り返したんだけど、入れ終わった段階で全部漏れなく感染してた。すごいぞこれは。つまり修正プログラムを入れる暇がないのな。さらに一度感染しちゃうと立ち上げてから1分もしないうちに再起動のカウントダウンが勝手に始まって電源が落とされちゃうから、やっぱり修正プログラムを落としたり、駆除してる暇がないのよね。どーしろっちゅーんじゃ。


で、ネットに繋がないでインストールしなおせば良いのかということにやっと気づいて(最初から気づけよな)、LANケーブル引っこ抜いてからインストールしてその後もしばらくネットには繋がないでおいて、それからドキドキしながらLANケーブルを接続して大急ぎで修正プログラムを入れて一件落着。いやー。こういう本格的なウイルスに感染したの初めてだったんですげえ慌てたよ。みんなも気をつけよう。っていうか、今回のこの騒動でマイクロソフトのサイトに置いてある他のセキュリティーホールに関する修正プログラムのリストを全部見てみたらそのあまりの多さにびびった。


WINDOWSってこんなに穴だらけで発売されてんのかよ。後からあんなに修正しないといけないって、これって完成された商品と言えるのかしらね。文句ばっり言っててもウイルスは防げないし、何よりも今回のことで懲りたのでまだ入ってない修正プログラムの類を全部まとめて入れちゃった。WINDOWSはホントこまめにアップデートしていかないと危険すぎるねー。



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■[ 運営 ] 2003/08/20 [ Wed ] - リニューアル
リニューアルしてみた。VGAのサイドBっつうよりもサイトを二つ持ってるという感じになっちゃったね。結局、旧サイトがゲーム専門サイトとテキストサイトに分かれただけっつうか。こちらでは一時期やってたように映画とか音楽とかの雑談を交えつつ書きたいことを書いていきます。ジャンルは[ 映画 ]だの[ 音楽 ]だのって日付の頭のところに書く感じで書いていきます。

その中で単独で読んでも意味が通じる文はピックアップ記事として右のメニューからショートカット出来るようにしていくのが一番手間がかからないかなと思ってます。別ファイルを用意するのは面倒なので。[ 戯言 ]ってのは今書いているような特に明確なテーマがないような文のことで、メニューにショートカットを追加することはしません。この手の文は単独で読んでも意味ないし。ログには保存するけどね。


つまり、トップに書かれた文は全部混ぜてログに保存していきつつ、その中で単独で読めるような文だけにトップからショートカット出来るようにしていくわけね。そーすりゃまとめて読むことも可能だし、読みたいのだけ選ぶことも可能という。最近ログを消しまくってるからこれからはなるべく消さないようにしよう。なんか全然読むところが増えないよこれじゃ。まー載ってると都合の悪いのは多分消すけど、最近は何故か別に都合の悪くないのまで消しまくっちゃったからなあ。映画の感想とか消すんじゃなかった・・・・。また書こう。


ということでリニュが出来たのでアップしようとしたら、サーバーの都合で26日まで更新できないんだって。FTP繋がんねえ。メンテだって言ってもいくらなんでも1週間近くこういう制限がかかるってちょっとあんまりすぎるよなあ。COOLって脳みそ腐ってるのかな。腐ってるね。しょうがないからこの間に色々書こうと思ってたこと書いて復旧したらまとめてアップしょう。



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■[ 映画 ] 2003/08/21 [ Thu ] - 踊る大捜査線 THE MOVIE 2
この映画のこと何回書いてんじゃって感じですけど、前に書いたのは消しちゃったのでまた改めてということで。だってこのシリーズ好きなんだもん。本作はドラマからのファンという立場から非常に楽しんで観ました。しかし二回劇場に足を運んで『あれ?』と思うところも多数ありました。


本作のテーマは、シリーズ通しての『縦割り構造の組織の中での葛藤』というテーマのひとつの到達点であり、新たなスタートである『素晴らしいリーダーがいれば組織も悪くない』と青島が認めるところにあります。全11話のドラマシリーズでは現場の青島と上に立つ室井がお互いに『新たな警察』を作っていく決意をして綺麗にまとまって終わりましたが、その後のスペシャル番組や映画一作目でその先を描いてしまった。さらにその後にもう一度映画を作るならやっぱドラマ後に描いたいくつかのエピソードの『まとめ』的な話が良いだろう、ということで出来たのが今回のThe Movie 2だと思うのです。


テーマはよく伝わってきたし、それまでのシリーズ全体の流れを知っている者にとってはとても痛快なお話だったと思います。室井が颯爽と地下室から出てきてみんなを仕切りなおすところなんかは、過去の苦労があるだけに正に『キターーーーーー』ってなもんでしょう。だけどもお話としておかしいところはいっぱいあります。物語を面白くするための『なんちゃってリアリティー』というのはもちろんアリだと思うのだけど、本作の場合そういうレベルを超えておかしなところが多いんですよね。


いくらなんでもあの程度の事件でお台場を全封鎖するのは不自然。現実の世界で封鎖できるかどうかという問題ではなく、あの程度の事件で封鎖するという発想自体に違和感を感じます。つまりね。創作の物語なんだから封鎖しちゃうという無茶な展開もアリだとは思うのだけど、だったらそれをやらなきゃいけなくなるほどの必然性くらいは無いとダメだろ、っつう話ですよ。本作での事件ではその必然性を満たすだけの力がないのです。


さらに後半で青島が敵が仕掛けた罠の紐をわざと踏みつけながら進んだのも説明不足で『この行動に必然性はあるのだろうか?』という疑問が生まれてしまったし、献血を呼びかけるシーンにも必然性が欠けていました。あまりにも唐突過ぎた。そしてこの映画の最大のテーマを明確に表すレインボーブリッジでの犯人と青島との会話シーンも変。あそこで双方が言葉を交わすのは良い展開だと思うけど、両者の距離があまりにも近いせいで会話の後に青島が追いかけるのを完全にやめてしまうことの必然性がないんですね。


犯人は車の運転者も含めて三人全員が車から降りてしまっている。その状況で会話の後に再び走り出すにはそれなりに手間がかかる。なのに青島はまったく追いかけようとしない。あの映画で描かれていたあの距離は話し終わった後に再び走ればゆうに追いつく距離です。


もっと問題なのは、実は今回の映画で青島は何もやってないということ。走り回ったり上司にたてついたりはしてたけど、ただそれだけで、青島本人が何か刑事として重要な役割を果たした場面はひとつもない。だから、『何で最後に表彰されてんの?』と感じてしまう。表彰される必然性が無いので見ていて首を傾げてしまうのですよ。今回の映画はテーマは明確だけど、ひとつひとつの場面に必然性が欠けていると感じました。昔からのファンならば室井復活のシーンや吉田副総監と和久から同じ思いを抱いている若手の青島と室井のコンビへバトンタッチする場面だけで感動できてしまうところがあるし、それで充分なのかもしれないですが、『映画』としてはあまりにもお粗末な脚本でしょうこれは。


それを象徴するような出来事がネットでも見られるんですよね。


この映画、公開されてから少し時間がたちましたね。それでオフィシャルで運営されている『ネタバレ専用の掲示板』ってのがありまして、俺はそこを定期的に見ています。俺は大きな掲示板にはまったく書き込みする気がないので見てるだけですけどね。公開直後ってのは熱狂的なファンがまずドドドドドっと一気に観に行きますよね。それでその頃のネタバレ掲示板は絶賛してる人で溢れていて、『駄作』なんて言葉を使って感想を書いた人はそれだけで荒らし扱いでした。


確かにファンが集う掲示板で批判的な文章を書く人の中には、純粋に自分の感想を述べたいというよりも、ファンの気分を害する目的でわざとトゲのある文章を書く人がいるのは確かです。それは言語道断だと思います。だけど、映画を観た人なら誰でも意見を言って良い筈のオフシャルサイトで面白くなかったからそのまんま面白くなかったと書いただけなのに、それを見るやいなや映画の批判ではなく『批判する人の批判』が始まってしまうのはちょっとアレだと思います。本作のネタバレ掲示板でも見事にそのような状態になってました。


そして最近のネタバレ掲示板はどうなっているかというと、ファンの間から徐々に本音がこぼれ始め、映画としての問題点や脚本の粗などが冷静に指摘され始めています。『自分は好きだけど実際のところこれって・・・』みたいな感じで、自分がファンであるという前提のもとに物語としておかしなところがどんどん持ち上がってるのよね。


それってやっぱファンですら『あれ?』と思うところが多かったという事実が表面化してきた証拠だと思います。ネタバレ掲示板には、最初の頃はファン故に熱狂しちゃって批判的な意見を書けない雰囲気がありました。でもだんだん冷静になってきて本当の意見が出始めた、というね。


正直このレベルの映画だったらもうやらないほうが良いかなと思う。せっかく面白かったドラマ本編がだんだんかすんで来ちゃうようで残念に思うからね。冒頭で書いたとおり俺は楽しんで観れたけど、今作がギリギリかなと思います。で、ドラマを観る前にいきなり本作を観てたら多分このシリーズ全体を誤解してしまったかもとも思う。前作から5年もあったんだよ。なのにこの詰めの甘さはちょっとね。


まー、シリーズとしては好きだからDVD買うけどさ。



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■[ 音楽 ] 2003/08/21 [ Thu ] - NO CODE / PEARL JAM

NO CODE俺、このアルバム最初嫌いでした。そんで改めて聴いてみたら全然良いな。第一印象では、妙にまったりしてて、楽曲の完成度も『作ってる途中でレコーディングしちゃった』みたいで、とにかくかったるいという感じだったんだけどね。最近Pearl Jamの全部のアルバムを改めて聴き込んでて、その流れで本作も久しぶりに聴いたら印象がかなり変わった。もちろん良い方向にね。


何枚か持ってる彼らのライブ盤で、本作に納められている楽曲の何曲かを個別に聴いてたらその中から好きな曲が出来たというのもあるし、時間を空けてから再び聴き始めてみると最初の印象では感じ取れなかったモノが見えきたっつうかね。最初の印象では#01『Sometimes』がすんげえかったるく思えました。かなり陰鬱でジト〜っとした感じの曲なので『何でこういう曲を一曲目に持ってくるのかなー』とか思ってた。でも今はかなり大好きになっちゃって、この曲のじっとり感がやたら良く思えるんだよね。なんかクセになるっつうか。


ニールヤングに傾倒している彼ららしい#05『Smile』も良いね。70年代のニールヤング作品のスタイルをモロに受け継いだ曲で、『静かなのに熱い』という不思議な魅力のある曲だと思いますPearl Jamって同時期にデビューした他のグランジ、オルタナ系バンドとしてはかなり地味な感じの曲を演奏してるバンドだと思うんだけど、そこには圧倒的な生っぽさやメッセージ性があって、一聴すると素朴で地味な印象なのに聴き込んでいる内に何ともいない味や熱さが滲み出てくるスルメ系の作品が多い気がする。


そゆ印象を受けるアーティストって70年代にも多いと俺は思ってるんだけど、彼らはまさにその70年代のロックスピリットを現代に継承した『生のロック』を演奏するバンドなんだなあと思います。そういう部分で本作は彼らの作品の中でも特に70年代っぽい。本作は静かに熱い。しばらくこればっかり聴いてしまいそう。



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■[ 音楽 ] 2003/08/21 [ Thu ] - SINGLES / Todd Rundgren

SINGLESTodd大先生のシングルベストです。これは二枚組。長らく廃盤になっていたらしいけど、今ではバッチリ手に入ります。Todd大先生はいつもやり過ぎちゃう人で自分の趣味に走り過ぎる余りにファンですらついていけないことも少なくありません。なので彼の作品には素直なポップソングが満載の素晴らしいモノもある反面、本当にわけのわからないモノも多い。


俺は彼のオフィシャルからの作品(コンピなども含む)を40枚近く持っていて、声を大にしてファンであると言える人間ですが、そんな俺でもわけがわからない作品は多いです。彼の楽曲にはプログレ的なモノもあります。そゆのは良いのよ。それはそれで楽しめるから。でも、ここで言ってるのは曲展開が複雑だとか、一回聴いただけでは難解に思えるだとかいうレベルではなく『ホンキでわけがわからない』モノのこと。そゆのを聴くと、何をしたいんですかToddさん、って真剣に質問したくなるよ。


だから一枚通して聴くとツラいアルバムが結構あるのね。だけど、そういうアルバムにも必ず素直なポップソングが混ざってて、それがまた素晴らしく良かったりするのよね。そこでこのSINGLESです。これは聴きやすくわかり易い名曲の数々だけをまとめて聴くにはもってこいの作品です。さすがのTodd大先生もシングルにする曲は素直な曲が殆どなので、本作を聴けば『普通に作ればこんなに良い曲が書ける人だ』というのをサクっと理解できる。変なアルバムに最初に手を出して聴く気をなくすくらいなら、二枚組でお値段がちょっと張るけどあえてこれをオススメします。


ビートルズ大好きなTodd大先生の素直な部分を一気に楽しむならやっぱコレが良い。逆に言えば濃いファンでないのならコレだけ買えば充分という話もあるとかないとか・・・・。初期のソロ作品は通して聴いても素晴らしいアルバムが結構あるから、そう言っちゃうのはちょっと極端だけどね。これ以外だったら『Something/anything?』や『Hermit Of Mink Hollow』あたりを買えば間違いないね。うん。


本作は彼の沢山のアルバムを持っている俺でも手軽にわかり易い曲だけまとめて聴けるっつうことでかなり愛聴してます。ホント、このアルバムは定期的に聴きたくなるんだよね。今が正にそれで聴きながらこれを書いている今日この頃。



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■[ 映画 ] 2003/08/21 [ Thu ] - 隠し砦の三悪人
隠し砦の三悪人
黒澤映画です。用心棒とか七人の侍とか椿三十郎とか大好きで、三船敏郎を大好きなので期待に胸を膨らませて観た映画なのだけど、これは正直言ってかなーりツラかったです。途中何度も眠りそうになりました。この作品に出てくる農民でこぼこコンビをジョージルーカスが『スターウォーズ』におけるロボットでこぼこコンビのヒントにしたというのは有名な話ですよね。だから期待しすぎたのかなあ。


さらに、観る前の情報として『危機また危機、アクションに次ぐアクションが小気味よく連続するシナリオは、まず黒澤が絶対に突破できない設定を作り、他の3人の脚本家がなんとかそれを突破するアイディアをひねり出し、それを討議して練り上げるという完璧な体制。』というDVDのオフィシャルサイトでの紹介記事も見ていたから、ますます期待を煽られてたのよね。


そんな状態で実際に観てみると、ストーリーから出演者の演技まで全てがツラかった。この映画で雪姫を演じた上原美佐は本作で新人として出てきてその後には殆ど映画出演をせずに消えてしまったらしいけども、とにかく彼女の演技がツライのなんのって。必要以上に声を張り上げて裏返り気味で話す彼女の演技はちょっと・・・・。


あと三船敏郎の役回りが個人的に好みじゃなくてね。本作での彼の役どころはすごく硬いキャラでいかにも『偉い人のガードマン』みたいな感じ。後の用心棒や椿三十郎でのあの『マイペースでヒョウヒョウとしてるようで実は男気溢れるキャラ』を観た後だったせいですごくガッカリしちゃったの。強いっていう部分では共通してるけど。


全体のノリが演劇っぽい大げさな演技で統一されているのも好みじゃないね。用心棒、椿三十郎、七人の侍でも雑魚的な登場人物ではデフォルメされた大げさな演技があったけど、主人公格の三船敏郎や志村喬の演技は時代を感じさせない自然なものでした。でも本作では三船敏郎ですら演劇チックなノリで演技しててそれがどーも馴染めなかったなあ。


さっき書いたように『黒澤監督が絶対に突破できないような設定を考えて、他の脚本家がそれを突破する術を考えた』というのも、蓋を開けてみればただ単に敵側についていた人がここぞというところでこちら側についてその助けで突破するだけで超ガッカリ。


本作をリアルタイムで観たファンはこの感想を読んで、『わかってないなあ』と思うかもしれないけど、とにかく俺には本作の面白さが伝わりませんでした。これはツライー。この映画を観て俺の中では『三船敏郎=三十郎』っていう公式が出来ちゃってるんだなあとつくづく思ったのでした。



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