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音楽日記 2003/02


★2003/02/04 (Tue)
jake
OK Computer / Radiohead


と、いうことで最近ここの更新が滞ってたんで今月は意欲的に行こうかと。


で、今回はRadioheadのオッケー牧場です。最初に言っときますけどにわかファンです俺。あっはっは。いや、このバンドのファンって良くも悪くも濃い人多いから最初に言っとこうと思ってね。そんな風に俺はこのバンド全部が好きだと言える人じゃないんだけども、今日はこのアルバムを聴いてました。


実はちょっと前までは俺が聴けるのはThe Bendsくらいだなあと思ってたのです。で久々に本作を聴いてみたら楽しめるようになってたよ。んで、何でこの前まで苦手だったのにこんなにシックリ聴けるだろうなあと思いながら歌詞とかも読んだりとかしつつじっくり聴いてたらハっと突然原因がわかりました。


このバンドの本作以降の作品の音ってPink Floydと楽曲が持ってる空気が似てるんだ。Pink Floydも最初全然苦手だったんだけど、長い期間少しずつ聴いてる内に最近シックリきはじめたバンドなのよ。『あー、この人たちは根っから暗いんだなあ』と思ってしまうようなやたら陰鬱な空気がすげえ共通してるのね。で、Pink Floydが好きになった状態で久々に本作を聴いたから共通するモノがある本作にもシックリきたんだなと。


楽曲自体がソックリだとかそういうんじゃないけど、とにかくそこに作られる独特の空気が同質のものに思えたのよね。そこにあるメッセージ性と内に向かう気持ちとのぶつかり合いが生み出す陰鬱な空気っつうのか。もしかしたらこんなことってもうとっくに言われてることなのかな。逆に的外れなこと言ってるのかな。結構前から雑誌なんかのメディアからの情報って全く見なくなっちゃったから外部の情報と照らし合わせることは出来ないし、一般的な評価はよくわかんないけど、とにかく俺はそう思った。


世間の流れと音楽の関連性は俺ごときにはよくわかりません。例えばその時代の若者が持つ不安とか社会の不安とか、そういうコトがシンクロしてこんな音楽がウケたとか、Radioheadがロックシーンに与えた影響と、Pink Floydがロックシーンに与えた影響には共通項があってどーだとか言えればちょっとわかってる風な感じにはなるけど、そんなもん俺にはわからんです。だけど、確かに双方には何か共通する空気を生み出す何かがあるなあとは素直に思ったね。


『音楽』。


それって字の通りに言えば音を楽しむものです。だから理屈なんかは本来必要じゃないと思う。だけど、音楽に表現者が何かプラスアルファーのモノ、それはメッセージ性だったり、内省的な葛藤だったり様々だろうけど、そういうものがあることで単に『楽しもうぜ』というモノとはまた違った何かを作り出すオーラみたいなもんが放たれるのかもなあとなんとなく思いながらこれを聴いています。


今ならKID Aなんかも聴けるかも。何かを感じ取れるかも。もちろん何かを感じ取れたとしてもそれは明確なモノではないだろうし、『なんとなく』感じてるモノをわかった風な顔して評論家や芸術家気取りのコトは言いたくないけど、身をゆだねて心地よく思える音楽がひとつでも増えるのはやっぱり音楽ファンとして喜ばしいことだと思うからね。またKID A以降にはまた再チャレンジしてみようっと。


とりあえずこのアルバム良いわー。


★2003/02/02 (Sun)
Voodoo Child / Jimi Hendrix


おー。すげえ久しぶりー。


先月は一個も書かなかったんだねー。オンガクニッキの存在自体を忘れかけてたよ。書き方とかも忘れそうだっつうの。で、今回はこれ。ジミさんのコンピです。リリースは2001年と割と新しいモノです。本作の内容は二枚組でディスク1はスタジオ録音のベスト、そしてディスク2はライブ録音のベストという構成になってます。これがね。なかなか便利でさ。なんとなくジミさんが聴きたいけどどのアルバムを聴くか考えるのが面倒なときなんかに思わず手にとってしまう感じで結構我が家では活躍してます。


単なるベストアルバムかっつうとそうでもなく、本作で初めてCD化された音源なんかもあったりします。全くの未発表曲ではないけどね。いわゆるバージョン違いってやつ。『Stepping Stone』と『Izabella』がそれ。シングルとして発売したけどすぐに回収されたというモノで既発のCDでは聴けなかったバージョンなのね。アルバムに収められるよりも先にそのシングルがリリースされたんで、正確に言うとここに収められているバージョンがオリジナルってことになるのかな。


あと、『Stone Free』や『Spanish Castle Magic』も正規のアルバムに収められているモノとはバージョンが違うんだけど、こっちのバージョンの方がカッコイイのでは!?と思うほどカッコよくて結構印象が違うんだよね。なので俺はそれだけでも本作を買った価値はあったなと思いました。そんな風にちょっとマニア向けっぽい側面もあるんだけども、ベストアルバムとしての役割も果たすという作品ですねこれは。二枚組ってことで初心者は手を出しにくいかもしれないけど、スタジオ盤とライブ盤を一度に聴けるのはいいね。


で、ジミさんのどのライブ盤を聴いても必ず演奏されている『Voodoo Child(Slight Return)』がね。本作にはスタジオバージョンは入ってるけどライブの方は入ってないのよ。ライブの超定番曲なんだから、むしろスタジオバージョンを割愛してライブの方を入れれば良いのに。その辺がちょっと不思議な感じ。普通ライブバージョンを入れるだろこの場合。だから、初心者向けなんだかマニア向けなんだかハッキリしない部分があるのはマイナスポイントなのかな。


けど、スタジオ盤の方はブルージーで濃い感じの曲が意図的に排除された選曲になってるのでジミさんを初めて聴く人には聴きやすい曲が並んでていい感じだと思う。コンパクトにまとまった代表曲がサクサク出てくるからホント聴きやすいよ。もちろん濃いブルース風味の曲もジミさんの魅力なんだけど、それはディスク2で少し聴けるしさ。なので、入門編として本作を手に取った人はまずはディスク1を聴いてジミさんのセンスに慣れ親しみ、それからちょっと濃い曲もあるディスク2に行くみたいな感じがいいかも。


俺はこのアルバムかなり好きだよ。


で、余談だけども。


『Voodoo Child(Slight Reurn)』って未だに曲名がハッキリしないんだけど、実際のところ『Voodoo Child(Slight Return)』で良いんだよな? Electric Ladylandに入ってる長いブルース曲は『Voodoo Chile』でライブで定番だったノリの良い方が『Voodoo Child』、ってことでいいんだと思うんだけどさ。すげえ紛らわしいんだよなーこの二曲。


っつうかさ。俺の持ってる既に廃盤になっている古いベストアルバムではノリの良い方の曲の名前が『Voodoo Chile(Slight Return)』になってんのよ。ファンサイトとかでも誤記だかなんだか、まちまちな表記になってて、場所によっては『Voodoo Chile(Slight Return)』だったり、『Voodoo Child(Slight Retrn)』だったりハッキリしなくて、調べれば調べるほどどっちが正しいのかかわらんようになってきたのよね。


知ってる人いたら教えてください。
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