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STEVIE RAY VAUGHANの83年発表のメジャーデビュー作です。俺はこの人に関してあまり詳しくないのですけど、このアルバムは大好き。他の作品も集めたいんだけど、ジミヘンみたいに死後にコンピの類が出まくってるのでなかなか手が出なくて未だにこれしか持ってないの。彼はいわゆるブルーズロックのギタリストなので、古典的なブルーズ曲も演奏しますが、全体としてはロックンロール的なノリの良さを持った曲を演奏する人です。
JOHNNY WINTERあたりも同じような感じのスタイルだと思います。ブルーズだけどマッタリ感はあまりなく、ノリノリでキレが良い。彼のギタープレイはジミヘンにも通じるものがあって、小気味よく、そして世話しなくピッキングが行われててすんげえ気持ちが良い。実際ジミヘンのカヴァーを結構やってる人なので直接的に影響を受けたんでしょうね。ストラト独特の芯のしっかり通ったプリプリした音も良い感じ。俺、ストラトの音ってすげえ好きなんだよね。
よくギターを弾く人がレイヴォーンの名前を挙げて『この人の真似は出来ねえ』とか『この人の演奏を聴いてギター観が変わった』とか言う人がいるけれども、ギターを演奏できる人が聴くと本当に凄いギタープレイらしいです。俺はギタリストじゃないのでそこまで明確なことはわからないけど、カッコイイってのだけはわかる。
そう。単純にカッコイイんだよね。ブルーズって言うとドロ臭くてマッタリしててて日本人の耳にはちょっと受け付け難いというイメージがある人もいると思うけど、この人のこの作品はとても聴きやすいし単純にカッコイイし気持ちが良いんですよ。プレイヤーを唸らせつつ、楽器のことを良く知らない人も唸らせる。そんなブルーズを演奏するのがレイヴォーンという人です。
今も生きてたらどんな曲を演奏してたんだろね。才能がある人って早死にすることが多いよなあ。悲しいよなあ。死の原因がドラッグとかなら自業自得な部分もあるだろうからまだ諦めがつくけど(もちろんそれでも凄く悲しいけどさ)、この人の場合ツアー中のヘリコプター事故で死んでるからなあ。なんかこう運命のいたずらっつうか、才能ある人はどうやったって早死にする仕組みになってんのかなーとか凄く悲しくなるね。
ああー。レイヴォーンに関する記事を書いていたら他のアルバムを早く集めたくなってきた。ああー。 |
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