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教育者たるもの?


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中学校の先生が女子生徒にいたずらしようとして捕まったり、ノゾキで捕まったりとかよくあるじゃん。そんな時必ず、『教育者たるものがなんてことを!』っていうのが付け加えられる。


どっかの大学教授とか、評論家とかが出て来てそーいうセリフを言ってるのを見ると、また始まったよ、とうんざり。


イヤ、学校の先生に広く一般に素晴らしい人間像が求められるのはわかるし、俺もそうであって欲しいとは思うけどさ。実際どうだろう。それまで見て来た学校の先生でそんなに出来た人間って沢山いたか?


俺がたまたまなのかも知れんけど、むしろ少しおかしなヤツの方がが多かったぞ。小学生ぐらいの頃は先生に怒られたら、自分が悪いんだろーなと思うしかなかった部分もあるじゃんよ。でも今振り返ってみても、なんであんなに怒られたのかわかんねーという理不尽な事はいっぱいあるし、子供相手にそんな卑劣なことしなくたっていいじゃんよって思う事もいっぱいある。


例えば。


小学校低学年のときに何に使うためだったか覚えてないんだけど、パンツに使うようなゴムを持って来いっていう時があってね。で、一人の女の子のゴムが無くなっちゃったの。それで、誰かが盗んだんじゃねーかって事で、先生が全員の前で持ってるゴムを一人ずつ調べていって、そのゴムにはマジックで名前が書いてあったから見事に犯人がばれたのよ。


その時の教室の雰囲気っていったらもうすげーもんだったよ。重大な殺人事件の裁判みたいな勢い。みんなガキだからもうガチガチになってたよ。俺も含めて。 こ、これはとんでもない事件だ!みたいにね。確かに人のモン盗むのはまずいけど、ガキ相手にあんな重たい雰囲気をわざわざ作って、その上で犯人をさらし者にして何か意味があるか? もっと他に良い方法は絶対あったよ。相手は小2のガキ共だぜ。バッカじゃねーの?


あと高校の時の体育教師なんか全部変なのばっかしだったよ。自分の機嫌や感情に任せて生徒を殴るようなヤツもいたしな。そういえばちょっと話がそれるけど、高校のときにアホな体育教師が一人いてすげー面白かったな。


■ヤツの名言1
『体育祭の準備で校門のところにアーチがあるので撃墜しないように』


撃墜なんかしないっつうか出来ません。


■ヤツの名言2
『じゃあ、2人トリオを作って下さい』


難しい事言いますね。


・・・話を戻します。


つまりさ。


優れた理想の人間像とはかけ離れた先生なんか現実にはゴロゴロいるんだから、今更『教育者たるものがなんて事を!』じゃねーよと思うのよね。教育者っつう立場にいるからこそ感覚がおかしくなってるって部分も絶対あると思うしね。普段から『先生、先生』と生徒から言われてさ、下から上という関係の『上』の部分にいる機会が圧倒的に多い立場にいたら感覚がおかしくなるヤツもいるよ。もちろん全部なんて事はないだろうけどさ。


つまり所詮、教育者だって人間なんだから『教育者たるものがなんて事を』なんていう言葉ははっきりいって無意味だと思うのだけれどどうだろう。何かにつけて、ただ闇雲に教育者なんだからどーだとか言うのって単脈的過ぎだよね。条件反射的にそーいうセリフを言うのも充分無責任な事だと思うけどなあ。


じゃあさ。


もしパーフェクトな人間がいたらどーだろう。そいつが教育者になったらどうだろう。非の打ち所のない正論だけで構成された生き物って、果たしてそれは人間なのかな。仮にそんなのがいたとして、ソイツに正論だけを叩き込まれたら単純に優れた人間になれるのかな。果たしてそこに人間らしさはあるのかな。


要するに教育者がそんな事をするなんて! じゃねえんだよ。


ただ単にそれ以前のモラルの問題なのよね。



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