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贋作（ガンサク）の話。
前にテレビ見てたら有名画家の作品の贋作に関する番組がやっててさ。なんだかとても笑ってしまったよ。贋作って言うと有名な作品の偽物ってイメージが強いけど、実際はそういうのだけじゃなくて、有名画家の名を語って描かれた実際には全く存在しない（言い方は変だけど、手本すらないオリジナルの贋作って事）モノもあるらしいのね。
それが１０年間、有名画家の作品として美術館に飾られつづけてた話とかあって大笑いだよ。だって実際１０年間、素晴らしい絵として多くの人が評価してたわけでしょ、誰が描いたかわかんねぇ絵を。って事は、別に本人が描いたモンじゃ無くてもいいんじゃん。そゆの見ると美術なんかの評価ってかなーり疑わしいよな。そもそも何処に基準があるのかわかんねぇモンだしさ、芸術関係の評価って。
例えばピカソの絵（初期のすげぇ上手い普通の絵じゃなくて、有名なヘンテコな頃の絵ね）を見たってわかんねーもん、俺なんかには。実際、ピカソの絵が素晴らしいみたいな事言ってる連中ってホントにその絵が素晴らしいと思ってんのかね。その絵が凄いんじゃなくてちゃんと描けば普通の上手い絵を描けるピカソという人物のブランドネームが凄いって事じゃんな。それって芸術としての存在意義からとてもズレてるように思うけどなぁ。
要するに絵なんか何でもいいんだろ？ピカソが描いてるって事実があれば。それって絵に感動してるってのとはかなりかけ離れた見方だよな。値段ばっかり高くって悪趣味なブランドモノのアクセサリーつけて喜んでるオバサンなんかと同レベルだわ、芸術の事をわからない俺に言わせれば。
あと、その筋の専門家が疑わしい絵を見ながら『この画家がこんなタッチで描く事はあり得ない』だとか言ってるのもやってたけど、それもなんだかなぁって思ったよ。絵などの芸術全般ってさ、誰が描いてるとか作ってるとかって以前に自分が見て素晴らしいと思うのが一番なんじゃないの？
俺が見たテレビ番組で感じたのは、その絵を見て良いと思うか思わないかってのは全く無関係な感じだったからさ。変だよそんなの。芸術の世界って深いところ行けば行くほど、俺のような人間にはウソ臭く見えるよ。こんな素人の発言を専門家が見たらきっと、素人の戯言って事になるんだろうけどさ。
人間の殆どは素人なんだよ？
その素人に理解出来ないものがそんなに素晴らしいのかしらね。 |
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