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ネット上で、実際には会った事の無い人と交流する場合、サイトを持ってるか持ってないかってかなり大きな違いだよ。
例えばメールフレンドとの付き合い方と比べた場合、お互い繋がってるのはメールでだけじゃん。特にその中でメール交換をしている相手が異性だった場合はどうかって言うと、かなりうそ臭い間柄になる場合が多いんじゃないかな。お互い嫌われないようにある事無い事書く場合も結構あると思われるからね。嫌われて返事が来なくなったらそれで終わりだもん。
サイトを持ってる人ってのはどうか。
個人サイトってのは、メールだけで交流してたらわからない部分ってのが無意識に出るもんだと思うのよ。そのサイトの性質によってもだいぶ違うから、俺がやってるような日記なんかを載せてるサイトで考えてみようか。
自分のサイト上ってのはある意味自分のワガママが全部通る場所でしょ？勝手に言いたい事を書いて載せておけるんだから。で、気に食わないやつは来るな、とか言っておけばかなり自分の「我」を通す事が出来る。
そんな環境で書かれた文章には、かなりの確率でその人の『ひととなり』ってのが垣間見えるもんだと思うよ。そんなのサイトを見ただけじゃわかりっこないっていう意見もあるけど果たしてそうかな。特定のサイトの日記をずっと見つづけてれば必ずおかしな部分を持ってる人はおかしな部分がチラチラと見えるんだよ。自分では自覚が無いから上手く『出来た人間』を演じられてるつもりなんだろうけどね。どんなキャラで文章を書いててもウソ臭いヤツはウソ臭い感じが出るし、本音で話してる感じの人は文章読めばなんとなく正直な事言ってるってのがわかるんだよ。
例えば基本的にお人好しの人が、サイト上で頑張って毒を吐いたとしてもそこに何か人の良さってのが出ちゃうし、逆に基本的にワガママな人が多くの人に好かれるように見てる人の顔色うかがったような文章を書いてもワガママな部分が出てしまうし、オタクじゃない風な事を書いてても本当は真性のオタクだった場合、なんかそんな感じが出るのよね。
もちろんそれだけじゃ具体的な思想なんかはわからないけど、雰囲気はわかるって事だよ。
中には器用な人が居て、別のキャラを演じきっちゃう人も居るかもしれないけど、多分そんなのホントに少ないよ。無意識にどっかでボロが出てる筈。俺自身がこのサイトを通じてどう見られてるかは自分じゃわかんないからあんまり偉そうな事は言えないんだけどさ。まあ、個人的には日記やコラムを載せているサイトは文章力やアイディアよりも『ひととなり』ってのが大事だと思うよ。
技巧的なモノは優れているに越した事は無いけど、素人が趣味でやってる文章サイトなんてのは最低限口語体で自分の意思を伝えられるレベルの文章になっていればそれで良いと思うのよね。まあ、逆に言えば『意味不明』なレベルの文章ではダメだよもちろん。それじゃあ、ひととなりが伝わるもなにもそれ以前の問題なわけで。まあそれはそれで『アホさ加減』ってのがその意味不明の文章から出ていると言えるわけだけど。つまり堅苦しい技巧という部分では特に文章力はいらないとは思うけど、意思を伝え得るだけの最低限の表現力は必要って事だよ。
それを前提としてね。『ひととなり』が歪んでる人のサイトはどんなに文章力や独特なセンスがあってもやっぱりちょっと俺は好きになれないっていう話です。 |
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