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だからこそあえて言う


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ウソってありますね。


俺はバイトなんかをズル休みする時にちょっとした言い訳として仮病とかを使う事があります。これも立派なウソです。まあ、それはバレたところで俺が怒られるだけだし、他人を傷つける事が無いような些細なウソです。でも俺はコレごときの『バレたところで人を傷つけることは無いウソ』をつくのでもすげえドキドキします。基本的にダメなんですよ。


会社に言い訳の電話をするときはモノすげぇ気分悪いし、凄まじく罪悪感を感じます。別にバイトなんだし、ドタキャンもある程度は許されちゃう会社なので、別に良いじゃんっていう思いがありつつもなんか必要以上に気に病んでしまいます。


まー、正直者ってよりは小心者なんだろうーな。


で、ウソを平然とつける人ってのは世の中には沢山いるのも事実なわけですよ。物事を自分の都合のいい方向に持って行くためにいくつものウソを重ねる事の出来る人。彼氏とか彼女とかにウソをついて、セックスフレンドを多数もったりするひとだっているわけですよ。基本は自分の快楽の為であって、エゴがさせる行動ですよね。


そのウソがばれた時、『他人をも傷つける部類のウソ』ってのはやっぱり俺は悪だと感じます。とても嫌いです。とても軽蔑します。だけど、直接口を出すなんて偉そうなコトは俺には出来ません。基本的には俺とは無関係のところで勝手にやってくださいって思うようにしてます。だけど、完全に何の感情も抱かないようにするのは無理です。


で、ここでの俺の『軽蔑』という感情を構成する要素には以下のような要素も少し含んでいるというのを正直に話そうと思います。正直言って俺は、そういう人に対して羨ましいという気持ちを少しばかり抱いてしまいます。平然とウソをついて楽しくやっている人をみると少しうらやましく感じてしまう自分がいるのは確かなのです。


つまり、俺のこの軽蔑の気持ちを生む根源には、『ウソを純粋に嫌う感性』はもちろんありますが、それと同時に『ウソを平然とつける人への嫉妬心』もあるわけです。それらが組み合わさって結果として俺の『軽蔑』というひとつの感情を構成してます。それはそれで非常に格好悪し、ちっとも正義じゃないですよね。それは自分でもわかってます。


だけどね。ここで言うところの『軽蔑』という感情が、自分が出来ない事を平然と出来てしまう人へ羨みからくる嫉妬をも含む感情であるとしても、ウソをつく人間を嫌う感性を持っている自分を誇りにしたいと思ってます。何度も言うようですが、そこには嫉妬も確かに存在します。


でも、それと同時にエゴの為に周りの人間を騙す行為を嫌い、憎み、人を騙したくない、自分のエゴだけを大事にするのではなくもっと他人を尊重したい、と純粋に感じる自分も確かにそこにいるのだから。俺はその部分をもっと大事にして育てていきたいと願います。そうすればいづれウソつきの人を羨ましく思う『嫉妬』の部分は少しずつ小さくなっていく、と信じています。だからこそあえて言おうと思う。


バレた時に人を傷つけるウソをつくヤツ。俺はそんなエゴイストは大嫌いだ。


とね。



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