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紡げば紡ぐほど


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自分の存在を否定されたりとか自分の意見を否定されたりとか自分の悪口を言われたりとかした時にやたら寛大だったりやたら気にしてないと主張したりやたら面白がってみたりしてそれに関するコトを偉そうに長々と語る人々は、そんなコトをすればするほど実はとっても気にしているというコトを自ら主張しているコトと同じである、というコトに気づかない人々。


自分は流行に興味がないんだとか自分は変わり者なんだとか自分は苦労したんだとか必要以上に弱者に攻撃的だったりとか必ず相手と反対のコトを言ったりとかして自分が特別である事を得意気に長々と語る人々は、そんなコトをすればするほど実はとっても臆病な自分を気にしているというコトを自ら主張しているのと同じである、というコトに気づかない人々。


そんな風な人々。


『否定的な意見もちゃんと公平に取り扱います。』


『僕はちょっと人と違って(笑)』


『あんまり友達がいないんです。』


『そんなの興味ないんで。』


『どうでも良いです。』


裏と表は紙一重で、本音と建前は紙一重で。一生懸命大きな自分を相手に見せれば見せるほど本当の小さい自分を強調することになる事にも気づかずに。一生懸命言葉を紡いで語れば語るほどその紡んだ言葉は頭から綻びていくコトにも気づかずに。



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