topimg
topimg NEMO / CAPCOM(1990) topimg
topimg
topimg



□■GAME DATA■□
table     table



NEMO 発売年:1990.12
開発/発売元:カプコン
システムボード:カプコン CPシステム1
CPU構成[68000 @ 10.000000MHz, Z80]
音源チップ[YM2151, OKI6295]
表示領域[384x224]  表示色数[2048]
ジャンル:アクション



table     table

table     table



 >>> STORY
ある夜、街中が眠りについた頃、1隻の飛行船が夢の国から舞い降りてきた。 1人の男の子、 ニモを素晴らしい冒険の旅に招待するために・・・。原作は『LITTLE NEMO』という海外のコミックだそうだ。




 >>> SYSTEM
8方向レバーに加え、『攻撃』、『ジャンプ』の2ボタンで操作を行う。パワーアップアイテムを取ることで攻撃力がアップする。敵は踏むことでも倒すことが出来、さらに落ちているモノを拾い上げてぶつける事でも倒せる。ライフ制+残機制。全7ステージ構成の一周エンド。




 >>> REVIEW
スーパーマリオのようなジャンプアクションと魔界村などのような敵の攻撃も重視されているアクションをそれぞれ3:2くらいの割合で合わせたようなアクションゲーム。CPS基盤のゲームなのでグラフィックはこの当時のカプコンのゲームらしい質感で、動いているところを見ればすぐにカプコンのゲームかなとわかるよ。この頃のカプコン製ゲームって可愛い絵柄のモノと硬派な絵柄のものが半々くらいの割合で発売されてた感じよね。


そのどっちのタイプの絵柄かは画面を見れば一目瞭然でしょう。どっちのタイプでも80年代後半から90年代前半にかけてのカプコンのゲームには共通した質感があったよね。前述の通り、本作もグラフィック的にはカプコンのカラーが出まくりなんですが、内容的にはカプコンのゲームとしてかなり珍しいタイプです。


どう珍しいのかというと、すんげえ簡単なんですコレ。全部で7ラウンドしかないのにひとつひとつのラウンドが相当短く、ボスもびっくりするくらい弱い。ラスボスまでもが弱い。アクションが得意な人なら初プレイでラウンド5くらいまでは行けちゃうだろうし、二回目のプレイではオールクリア出来る人がいるかもってくらい簡単。


主人公『NEMO』の攻撃の射程距離は一キャラ半くらいと短めではあるけど結構連射が効くし、敵を踏みつけることも出来るし、ライフ制を採用している上にライフゲージも長めという、アクション初心者には嬉しい作り。しかもライフの回復アイテムもやたら頻繁に出ます。落ちると一撃で死ぬ場面もあるにはあるけど全然シビアじゃないのでそこで何回も死んでしまうようなことは無くイライラしません。


個人的にキャラクターデザインのセンスはあまり好きではないですが、ステージマップがそれなりに工夫されていて好きです。というか何よりも簡単なのが良い。アーケードのアクションやシューティングってクリアが不可能に思えるような高い難易度のモノが多いですが、たまにはこういう誰でもクリア出来そうなレベルのものがあったって良い。


80年代中盤から90年代にかけてのゲームって、『これを作った人たちは本当に多くの人たちにこのゲームを楽しんでもらいたいと思って作ったんだろうか?』と思ってしまうほどに難しく陰険なバランスのモノが本当に多い。そんな中で『せっかく作ったから初心者でも出来るようにしたよ。みんなクリアしてね』という易しいゲームが存在すること自体が貴重だし、ゲームが下手な俺としては凄く嬉しいのです。


本作は決して凄いゲームではないし、突出した面白さを持ったゲームではないけど、アーケードでこれだけ簡単なものがあった事実が嬉しいというかね。だから俺は本作が好きなのです。でもエンディングのスタッフロールの後のオチがあまりにもコテコテなので腰が砕けて椅子から転げ落ちる人が続出する危険があります。そのときに怪我をしないように注意してくださいね。





 >>> DETAILS
     
     
     





 >>> REPLAY DATA








table     table



topimg