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topimg デビルワールド / 任天堂(1984) topimg
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□■GAME DATA■□
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デビルワールド 発売日:1984.10.5.
開発/発売元:任天堂
定価:4500円
メディア方式:カートリッジ
ジャンル:アクション



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 >>> STORY







 >>> SYSTEM
十字架を持っている状態で全てのエサ(?)を食べればクリア。フィールドはランダムに上下左右にスライドするので、スクロールに挟まれないように注意が必要。基本的に3つのステージで一組で、それらはエサを食べるステージ、聖書を決まったところにはめ込むステージ、ボーナスステージという構成。




 >>> REVIEW
初期ファミコンのパズルアクション。もしかしたらこれが俺のファミコン初体験のソフトかもしれないんですよね。まだ俺がファミコンにあまり興味が無かったころに近所に住んでいた無口な長澤君がこれを持っててさ。『長澤がファミコンを持っているらしい』という噂を聞きつけた何人かと一緒にチャリで長澤君宅に押しかけたら既に他の友達が来ていてこのデビルワールドに興じていた、という場面をやたらハッキリ覚えてます。その時の俺を含めた後から押しかけた一団は家に入れてもらえずに窓から家の中を覗き込んでゲーム画面をみていました。だからその時は見ただけでやらせてもらえなかったんですよ。


画面
上のデビルがコマネチしてるみたいだ
とよく言ってた気がする。
で、後に長澤君にこれをやらせてもらったかどうかってのは全然覚えてません。やらせてもらったような、もらってないような・・・。実際にプレイしたのはもっとずっと後になってからかもしれない。だから正確に言うと『俺のファミコン初体験』ではなく『俺のファミコン初目撃』なのかも。あまりに昔のことなんでハッキリしない。でもね。その時見たデビルワールドの画面がとてつもなく凄いものに見えて、それまで全く興味が無かったファミコンに強い憧れを抱くようになったんですね。今までやってたゲームウォッチとは一線を画している!と俺の中でかなりの衝撃でした。


これはご覧の通りパックマンを任天堂テイストにアレンジした感じのゲームです。やることはパックマンと大差なく、迷路の上に散りばめられているエサみたいなモノを全部拾えばクリアというモノ。ただしエサを取るには十字架を持っている状態じゃないとダメです。十字架を持っていればエサを集められるだけでなくファイアーを吐けるようになり敵をやっつけられます。やっつけた敵は目玉だけになって漂うのでそれをバクリと食べてしまうことも出来ます。


で、十字架は落ちているモノを拾って手に入れるというよりも迷路の所々に書いてある十字架の上を通過すると手に入る感じになっています。だからパックマンのパワーエサのように数に限りがありません。一定時間が経過すると十字架の効力が切れるので再び十字架のマークの上を通過しゲットしなおす、という流れね。でもデビルワールドではステージが三つでひとつ、という感じになっていて最初は前述のパックマンアレンジ版のステージ。次はエサ類は一切無く、画面の4隅に浮いている聖書を指定の場所に全てはめ込むというステージ。三つ目はボーナスステージ。その三つでひとつのステージを構成しています。



画面
まずは似非パックマンステージ。
画面
次は聖書を矢印のところに全てはめ込む。


画面
最後は時間内にひたすら『?』を
拾うボーナスステージ。
これだけだとやはり『似非パックマン』の域は脱していません。しかしさすがは任天堂。迷路全体がスライドする、という新しいアイディアを盛り込んでいます。上記の『似非パックマンステージ』と『聖書をはめ込むステージ』では司令官のデビルが画面上部にいて画面をスライドさせる方向を指示しています。気まぐれに変わるスライド方向がこのゲームならではの独自性を生み出し、尚且つ難しいモノにしています。


画面がスライドするということは端の方にじっとしていると潰されてしまうわけで、常にスライド方向とは逆に進むのを意識しながら行動しないといけないので、独特の緊張感みたいなものがあって良いんですよ。ボーナスステージでは司令官のデビルは存在せず、床に書いてある矢印の上を通過するとその方向にスライドが変化します。この仕掛けもなかなかプレイヤーに面白いもどかしさを感じさせて悪くないです。ただ、ゲーム全体が少しマッタリしていてスピード感が無いので、それらの要素が『手に汗握る』という程までの効果を上げていないのが残念です。もうちょっとスピード感があればね。


と、ここまで書いておいてなんですが、このゲームはあまりやり込んだ記憶がありません。ただ、長澤君の家に入れてもらえなかったあの時、窓から中を覗き込んで見えたこのゲームの画面がやたら印象に残っているんですよね。このゲームはやりこんだから思い出に残っているのではなく、ファミコンに興味を持つキッカケになったゲームという意味で思い出に残ってるのね。さらにその時の『外から窓の中を覗き込んで見た』、という妙なシチュエーションもあってさらに印象深いっつうか。ゲームとして特別面白いもんだとは思ってないけど、こんな形で思い出に残るゲームもあるんだよねー、という話。





 >>> DETAILS
     
     
     





 >>> REPLAY DATA








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