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これは対戦格闘ゲームです。
ストリートファイター２シリーズのヒットによりワラワラと沸いて出た格闘物のクズのようなゲーム。こいつもその１つです。もうダメさ加減はＭＡＸです。
パッケージイラストを見ただけでそんな心境。今が旬な格闘物！出せばきっと売れる！でもこのゲーム特有のなにか新しい要素を！
そんな意気込みが伝わって来そうな気もします。
ウンコ臭と共に。
しかし見事なまでに新しい要素は実になっていません。そして残ったのはうんこ臭だけでした。主人公はダメになっちゃったリュウって感じ。ひとりプレイではこの「ダメになっちゃったリュウ」しか選べません。『ダメになっちゃったリュウ』には『パワー』とか「ジャンプ力」とかのパラメータがあり、勝ちぬいて行くごとに各パラメーターが上がっていきます。
対戦する敵キャラはプレーヤーが任意に毎回選べるようになっています。敵キャラにもそのパラメータはあり、はじめからいきなりパラメーターが高い敵とも戦えるのだけど、まるっきし歯が立たないのであまり意味はありません。腕前が上がれば勝てるとかそう言う問題じゃなくて。パラメータの差で勝てないの。だから、結局のところは弱い順に闘っていかなくてはならないわけ。
自由度がありそうで、実は無い思わせぶりなアナタが好き。
このゲーム、ジャンプが何故か十字キー上ではなくボタンになっています。これには理由があり、十字キー上下で自由に軸を移動できるようになっているのです。いわゆるファイナルファイト系のベルトアクションの要素をストＩＩに加えてより奥の深い戦いを演出しようとしたのでしょうが、このシステムのおかげで『しゃがみ』が無くなりました。
新要素を入れたら出来ることが減っちゃったアナタが好き。
このゲームで出来ることは、強弱のないキック、強弱のないパンチ、殆ど垂直にしかジャンプできないジャンプ、の３種類の基本操作に、まるっきし役に立たない数種類の必殺技。
何から何まで制限されてしまったアナタが好き。
果たして『ダメになっちゃったリュウ』が立ち直れる日はやってくるのでしょうか。 |
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