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topimg 北斗の拳 / SEGA(1986) topimg
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□■GAME DATA■□
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北斗の拳 ■GAME DATA
発売日:1986.7.20.
開発/発売元:セガ
定価:5000円
メディア方式:カートリッジ
ジャンル:アクション



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 >>> STORY







 >>> SYSTEM
8方向レバーに加え、『パンチ』、『キック』の2ボタンで操作を行う。ジャンプはレバー上で行う。じゃがんでからジャンプすれば大ジャンプが可能。基本はただパンチとキックで敵を倒しながら進むだけだが、一部の中ボスやステージボスは特殊な倒し方を知っている必要がある。




 >>> REVIEW
人気漫画『北斗の拳』のアクションゲームです。漫画やアニメのゲーム化というとやはり悪い意味を込めて『キャラゲー』なんていう言われ方をすることが多いですが、本作は原作のネームバリューだけに頼らずに、面白いゲームを作ろうという意気込みに溢れている素晴らしいゲームに仕上がっています。


ネガティヴな感情を込めた『キャラゲー』という言葉が生まれたのは、タカラやバンダイが原作のネームバリューだけでそこそこ売れるというのを見込み、ゲームとしてはお話にならない粗末なモノを平気で発売し続けたのが原因なのかもね。このマークIII版の北斗の拳はそのような粗末なキャラゲーとは完全に一線を画した内容となっています。このゲームは本当に面白い。


北斗の拳のゲームと言えば、本作と同じくらいの時期にファミコンの方でも東映動画からアクションゲームが出ていましたね。しかしそれがなんとも微妙な出来だったので、このマークIII版の素晴らしさがますます引き立っていたのを今でも良く憶えています。発売当時、近所の『マツミ』というディスカウントショップでは家庭用のゲームを10分100円で遊べるというコーナーが設置されていてその中に本作もあったんです(つうか今思うと小学生相手に10分100円ってちょっとセコくねえか?)。でも俺はお金が無かったのでただ人がやってるのを見ていました。



そして、ファミコンの北斗の拳よりもずっとセンスの良い絵柄が俺のハートをガッチリとキャッチ。しかしその時点で俺はまだマークIIIの本体を持っていなかったので、このゲームを手に入れるためには本体も一緒に買わないといけませんでした。小学生の俺が気楽に手に入れられるものではなかったのです。しかし俺は欲しい物は必ず手に入れる男なのだ。どうやって手に入れたのか全然憶えていないのだけど、なんとか本体と一緒に本作をゲットすることに成功しました(つうか、親にねだったとしか考えられないけど)。 画面
当時としてはかなり綺麗なグラフィックに感動



画面
昔は雑魚がジャンプする二面が凄く難しく感じました
そしてその面白さに大感激。一緒に買ったファンタジーゾーンとともに長い間楽しんでいました。しかし、実際のところガキの頃の俺は非常にゲームが下手で、本作は当時の俺には難しすぎた。ステージ6まである本作においていつもいつもステージ4でゲームオーバーになってました。何回かステージ5のボス『サウザー』まで行ったことがあるんだけど、倒し方がわからなくてクリア出来なかったのよね。


そしてこの文章を書くに当たって10年以上ぶりにプレイしてみたところ、1時間くらいやったらあっさりクリアすることに成功。実のところこのゲームの難易度は大して高くなかったのです。もっともっと難しかった気がするんだけどなー。でも昔よりうまくプレイ出来たので今更ながら本気で遊んでしまったよ。俺はゲームが下手なので簡単なゲームが好きです。


画面
サウザーの倒し方は知らないと無理
文明の利器であるインターネットの発達によって、全く倒し方がわからなかったステージ5のボス『サウザー』も、検索したらすぐ見つかってサックリ倒せたしね。当時は今みたいにインターネットなんか無かったからさ。『サウザー』のように倒し方を知らないと絶対に倒せないという敵が出てくるとお手上げだったんだよね。そのゲームの発売直後に雑誌などでで目にしていれば良いけど、それを逃すとなかなか知るのは難しかったよね。まあ俺の場合、クリアできなかった原因はそれだけじゃないんだけど。


ゲームなんていうものは遥かに子供の頃の方が上手に出来そうなもんですし一般的にはそういうものだと思いますが、俺の場合は全く逆で何故か現在のほうがずっと上手いです。ガキの頃の俺はパターンを覚えるとか、色々なやり方を試してみるとかいう芸当が全く出来ず、ただ漠然とプレイする感じだったので、どんなゲームにおいてもやる度に同じところでゲームオーバーになっていました。本作においてもそれは全く例外じゃなかった。つまり、クリアできなかったのは知識不足だけが原因だったわけじゃなく、学習能力の欠如(こう書くと『脳が不自由な可哀想な子』みたいでイヤだな・・・)も大きな原因でしたね。


で、ちょっとは知恵のついた現在に遊んでみると、自分なりのパターンさえ決まっちゃえばやる度にエンディングを見ることが出来る程度の難易度だったのです。その難易度がね。とてつもなく絶妙なの。あまりにも簡単だとすぐ飽きてしまうけど、このゲームは『簡単すぎる』というレベルより少しだけ難しく、『難しくてやる気がそげる』というレベルよりは大分易しいという、個人的にはとても好きなバランスに出来てるんですよね。


さらに当時俺を苦しめた『サウザー』のように特殊な倒し方をしないと倒せない敵が出てくるのも今思えば非常に面白い要素のひとつだと思います。また、『倒し方を知らないと絶対に倒せない』のではなく、知ってると楽に倒せる、なんていう要素もあるんですね。各ボスには弱点があり、決まった攻撃の仕方をするとあたえられるダメージの量が倍増します。アクションゲームとしてそういう要素を入れてくるってのは素晴らしいね。



画面
トキはサウザーと同様に倒し方を知らないとツライ。
それとそのボスの中で特殊なのがこのトキ。原作をご存知の方はわかると思いますがトキはケンシロウの敵ではありません。むしろ味方。だから普通に戦うだけじゃ倒せないようになってるんですよ。トキは残り体力があと一発で倒せるというくらいまでダメージを与えた上で、ケンシロウがわざと負けると勝負が終わります。まともに戦うとメチャメチャ強いのですが、パンチかキックを棒立ちの状態で連打していればお互いの攻撃が交互に当たり、うまい具合に上記の状態に持っていけるのです。こういう要素がたまらなく好きでした。


セガの家庭用ハードというのは常にトップを取れない微妙な位置づけで、ドリームキャストでついにハード開発から撤退してしまいました。でも、このゲームのように名作と言い切って良いようなゲームも結構あるので、セガのハードにも愛の手を! とひそかに訴えてみたり。とりあえずこの北斗の拳をやるために秋葉原の中古ショップ走っても損は無い!


・・・・・・・・・・・というのは言いすぎかな。





 >>> DETAILS
     
     
     





 >>> REPLAY DATA
1.ミスしまくりでオールクリア。隠しのチャプター7もクリア(esms1.01用)





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