BON JOVI


ABOUT BAND
現在でも良い曲を書き続けるBon Jovi。ハードロックとしてその歴史をスタートし、徐々に音楽的な幅を広げながら現在でもロックバンドとして成長し続けています。『New Jersey』で彼らの絶頂期は終わったなんていう人もいるけど、そんなことはない。今でも素晴らしい楽曲を作り続けているし、良いライブも見せてくれるバンドですよ。『Slippery When Wet』と『New Jersey』は確かに名盤だと思うけど、それだけが好きだという人はBon Joviが好きなんじゃなく、その二枚のアルバムが好きなだけでしょう。


それ以降はつまらなくなった? いや、そうじゃないんだよ。だって今でも彼らは良い曲をいっぱい書いてるもん。彼らが退屈な曲しか作れなくなったんじゃなく、ただ単に『もう一回New Jerseyを作ってほしい』という狭い視野が彼らの曲をしっかり聴くことを妨げているだけなのではとすら思うんですけども。なので途中までで彼らのファンをやめてしまった人にこそここを読んでもらいたいなあとか思ってます。いや、だって。Bon Joviは今でも何処も衰えてないもん。彼らの歴史はまだまだ続いているんだよ。かつてファンだったのに今はもう聴かないなんて勿体無いもん。


でね。全体のレビューを書き終わって思ったんだけど、ここでは特に褒めまくりの意見が多いです。いや、別に盲目的にファンになってるわけではないけど、改めてレビューを書いてみようと思ったら本当に良い作品が多くてどうしても高評価になっちゃうのよ。だから参考にならねえって話もあるけどまあいいや。良いんだからしゃーないじゃん。好きなんだからじゃーないじゃん。ぁあ!?


DETAILS >>


ORIGINAL STUDIO ALBUMS
 ■ALBUM /ARTIST [XXXX]
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OTHER ALBUMS >>


■ALBUM [XXXX]
01. Runaway
02. Roulette
03. She Don't Know Me
04. Shot Through the Heart
05. Love Lies
06. Breakout
07. Burning for Love
08. Come Back
09. Get Ready
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
若い! 彼らのデビューアルバム。Bon Joviは我が国日本で先に話題になった・・・・というかマサイトーが一押しだったバンドで、かなり遅れてから世界的にもブレイクしたというのはよく知られていることですね。そのマサイトー一押しのデビューアルバムが本作です。俺が音楽を聴き始めたときが丁度『New Jersey』のリリース時期と重なってるんで、当然本作には過去を振り返る形で触れることになったわけなんですが、やっぱり古いよねコレ。


現在の割とカラっとしたアメリカンな彼らの音を先に好きになってから聴くにはちょっと厳しいんじゃないかなと思うのが正直なところだな。正統派メロディック・ハードロックといった趣でマイナー調のちょっと湿っぽい曲が多いのよ。かなり時代を感じる音なのは間違いないね。一番時代を感じるのはキーボードの音。01『Runaway』からして80年代色バリバリ。ジョンの声も若い若い。高音の部分なんかもう裏返りそうな時もあるし。


だけど曲は良いです。現在との違いとか方向性とかは好みの問題としてどうしようもないけど、この方向性を認めたうえで曲が良いかどうかだけに評価の基準を絞れば間違いなく良い曲が多い作品だと言えます。それにしても何故に最初に日本で話題になったのかが良くわかる音ですね。マイナー調のくさいメロディーが80年代の日本においてのヒット歌謡曲にかなり近いんだな。だから当時の日本人がこれを賞賛したのはよーくわかる。


で、俺個人は『嫌いじゃないけど入り込んで聴くほど好きなわけじゃない』というのが率直な感想です。実際にCDをプレイヤーにセットして再生ボタンを押して聴き始めると『結構良いなあ』と素直に思うんだけど、Bon Joviを聴こうとしてCDの棚を眺めたときにどうしてもサードアルバム以降のCDを手にとってしまうのよね。一番好きな曲は03『She Don't Know Me』なんだけど、これはカヴァー曲だそうで微妙な気分なんだよな。あと09『Get Ready』もカラっと明るい曲で凄く好きかも。


今から初心者に真っ先にオススメするのはちょっと無理がある作品だけど、かといってBon Joviの歴史の中で無かったことにしてしまうような作品でもないです。うーん。中途半端なまとめ方ですまん。本作をこれから聴こうという人がいたなら『デッ! デデッ! デデデッ!』っていうシンバルをミュートするアレンジがすげえ多いのに注目して聴くべし。とても笑えるので。『またかよ』みたいな。


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DISCOGRAPHY INDEX▲


■ALBUM [XXXX]
01. In and out of love
02. Price of love
03. Only lonely
04. King of the mountain
05. Silent night
06. Tokyo Road
07. Herdest part is the night
08. Always run to you
09. To the fire
10. Secret dreams
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
未だに持ってなかったり。その内買おうと思って買わずに今まできてしまったよ。


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DISCOGRAPHY INDEX▲


■ALBUM [XXXX]
01. Let It Rock
02. You Give Love a Bad Name
03. Livin' on a Prayer
04. Social Disease
05. Wanted Dead or Alive
06. Raise Your Hand
07. Without Love
08. I'd Die for You
09. Never Say Goodbye
10. Wild in the Streets
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
アホみたいに売れた彼らのサードアルバム。いわゆる出世作ってヤツ。一言で言うとアメリカンハードロックです。ファーストアルバムの頃のようなマイナー調のメロディックハードロックとはまた違う、割とカラっとしたアメリカンサウンドに仕上がっています。それでも02『You Give Love A Bad Name』や03『Livin' On A Prayer』は能天気になり過ぎないバランス感覚を保った名曲且つ有名曲。Bon Joviを知らなくてもどっかで聴いたことがあるでしょうっていう曲ですね。


その二曲は今でもライブでは必ずプレイしているみたいね。けど、現在ではここに収められているモノよりも音を下げてもうちょっと落ち着いた雰囲気の演奏が定番になってます。そっちはそっちで良いんだよね。オリジナルバージョンにあたる本作では弾けるハードロックといった出来栄え。今の彼らを知ってると微妙にまだ青臭いとも言えるけどね。あと05『Wanted Dead Or Alive』も今でもライブでプレイされ続けている忘れちゃいけない曲。このあたりの曲がBon Joviのイメージをカウボーイっぽいモノにしていて、後の映画『Young Gun II』のサントラの製作に繋がったのかしら。映画は面白くなかったけど、サントラの雰囲気は見事にマッチしてたね。


その代表曲三曲を含めて本作の完成度は高いです。なんていうのかな。『素直なカッコよさ』ってこういうことを言うんだろうなと思いますね。変に変化球を投げずにズバっとストレートに徹していてとてもわかりやすい。それが本作の魅力でしょう。まだまだ若々しい音だけど現在の彼らの姿の直接的な原点はここだと思う。


三枚目にして根本のセンスが固まりつつある状態というのかな。ジョンの歌も本作あたりからかなり板についてきているし、リッチーのギターも派手な存在ではないけど楽曲を引き立てていて良いプレイだと思うし。リッチーのトーキング・モジューイターを使ったプレイも印象的だね。本作でのリッチーのプレイでトーキング・モジュレーターの存在を知った人も結構いるのでは? 本作はとっても聴きやすくてわかりやすいエンターテイメントアルバムの名盤ですね。難しいコなんか抜きにして楽しくやろうぜみたいなノリで聴きたいアルバムだな。


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■ALBUM [XXXX]
01. Lay Your Hands on Me
02. Bad Medicine
03. Born to Be My Baby
04. Living in Sin
05. Blood on Blood
06. Homebound Train
07. Wild as the Wind
08. Ride Cowboy Ride
09. Stick to Your Guns
10. I'll Be There for You
11. 99 in the Shade
12. Love for Sale
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
前作の大ヒットを経てビッグバンドとしてノリにノった時期に発表された4作目。Bon Joviのアルバムで俺が最初に買ったのが本作です。で、やっぱりこれを代表作として挙げるのが妥当なんでしょう。前作の勢いを保ったままにさらに完成度を上げてきた大ヒットアルバムです。文句をつけるようなところは殆ど無いですね。前作にまだほんのり残っていた青臭さというのは殆ど無くなり、勢いを殺さずに風格も身につけたという感じかな。オープニングを飾る01『Lay Your Hands On Me』からスゴイ盛り上がりっぷりで、『ライブを観たい!』というよりも『ライブに参加して一緒に歌いたい!』と思わせてくれるんだよね。


そして次にくるのが日本ではラジカセのCDに使われてた『Bad Medicine』。これも名曲だね。とっても明るくて単純に楽しい曲。俺個人は特別思い入れがある曲じゃないんだけど、名曲は名曲だよね。で、03『Born To Be My Baby』もこれまた名曲。俺はこの曲が一番思い入れがある曲なんだよな。04『Living In Sin』も人気の高い曲だし、それに続く05『Blood On Blood』、06『Homebound Train』の二曲も最高のハードロックソング。中盤までの収録曲で01、02、03、05の実に4曲もが今でもライブで定番としてプレイされています。そのことからもいかに本作がBon Joviにとって重要な作品かがわかりますね。個人的には06『Homebound Train』においてのリズム隊の活躍っぷりが嬉しいです。この曲はティコの為にある曲だよなあ。これでもかって言うくらいドラムがカッコイイ。


前半を畳み掛けてくるようなハイテンションで一気に駆け抜けたら後半はドラマティックに盛り上がっていくのも素晴らしい。後半はテンポを落とした曲が続くんだけど決してダレるのではなくあくまでもドラマティックに盛り上がるのね。ここでもやっぱり『ライブで一緒に歌いたい!』と思わせてくれるのよ。中間曲的な09『Stick To Your Guns』で一息ついてから『もういっちょ盛り上がっていこう』みたいなね。


ただ最後の『Love For Sale』はちょっと蛇足だった気もするんだよね。どうせなら11『99 in The Shade』で元気に幕を閉じたほうがすっきりしたような気もしないでもない。基本的に文句なんか無い名作ではあるけど、強いて言うなら『Love For Sale』だけが浮いちゃってるってことかなあ。とりあえずここがハードロックバンドとしてひとまずたどり着いた彼らの頂点だと思います。これ以降はもっと広い意味での『ロックバンド』としての円熟味を増していく彼らなのでここがバンドとしての頂点だと言っているわけではないです。『ハードロックバンド』としての彼らの一応の頂点はここだという話ね。因みに俺が持っている当時買った日本盤には『You Give Love A Bad Name』のライブがボーナストラックで収録されてます。


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■ALBUM [XXXX]
01. Believe
02. Keep the Faith
03. I'll Sleep When I'm Dead
04. In These Arms
05. Bed of Roses
06. If I Was Your Mother
07. Dry County
08. Woman in Love
09. Fear
10. I Want You
11. Blame It on the Love of Rock and Roll
12. Little Bit of Soul
13. Save A Prayer
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
前々作、前作と大ヒットを記録した彼らに強いられたのは長期に渡るツアー。結果的にそれによる疲労はバンドとしての結束をもギクシャクさせてしまいました。さらには解散説まで飛び出し(『説』というか実際解散しかけたわけだけど)、ファンの間でもBon Joviももう終わりか!?という雰囲気になりまくりました。だけれど彼らはそこで一度長期の冷却期間を置いてなんとかバンドをたて直しファンの前に戻ってきてくれました。そこで製作されたのが通算5作目の本作。


前作の成功の時に日本ではラジカセのCMにバンド自身が出演したいりしてメディアでの露出は非常に高かったわけだけど、本作リリースの時はそこまで過剰に露出されることもなく極普通にリリースされた印象が強いんだよね。リリース直後に俺が本作をウォークマンで聴いていたら『何を聴いてるの?』と友人に訊かれて『Bon Joviの新しいアルバムだよ』と答えたら『へー、出てたんだー』とか言われたのもそれを象徴してるのかも。テレビで彼らを見て飛びついた人の中には、彼らが解散の危機を乗り越えるために必要だった冷却期間の間に『Bon Joviのブームは終わった』なんていう結論に達しちゃった人も結構いるんだろうね。


だけどちょっと待て。ここから再び彼らの歩みは『ハードロックバンド』から『ロックバンド』へと変化を始めて、地に足の着いた円熟味のあるバンドへと成長していくんだよ。ハードロックバンドとしての彼らがもっと広い意味でのロックバンドに変わっていく過渡期が本作だと思うんだよね。それまでのハードロック色をまだ強く残しながらもそこから徐々に変わりつつある彼らの姿がここにあるわけ。


過渡期という言葉を使うと中途半端なのかと誤解されそうだけど、前半の7曲はダレもが認める素晴らしい出来です。本当に素晴らしいよ。個人的には04『In These Arms』はBon Jovi屈指の名曲です。何回聴いても泣ける。『New Jersey』の項で書いたけど『ライブに参加して一緒に歌いたい!』と思わせてくれるタイプの曲は本作にもたくさん収録されてますよ。07『Dry Country』の壮大かつドラマティックな展開も素晴らしいね。


評価が分かれるのが後半。テンションが落ちるという意見もあるんだけど、俺は一般に言われるほどダメだとは思ってないです。彼ららしいバラード曲『I Want You』とか凄く良い曲だと思うさ。後半のそれ以外の曲はBon Joviカラーというよりも力の抜けたロックンロールソングという雰囲気のモノも結構あるんだけどそれはそれで悪くないよ。前半の濃い内容に比べて妙に明るくて軽い曲が多いから好みが分かれるのは良くわかるんだけどね。とにかく俺は後半も好きです。出来が極端に悪いとは思わないけどなあ。全体としてNew Jerseyよりは確かに劣るのかもしれないけど充分合格点の作品。


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DISCOGRAPHY INDEX▲


■ALBUM [XXXX]
01. Hey God
02. Something for the Pain
03. This Ain't a Love Song
04. These Days
05. Lie to Me
06. Damned
07. My Guitar Lies Bleeding in My Arms
08. (It's Hard) Letting You Go
09. Hearts Breaking Even
10. Something to Believe In
11. If That's What It Takes
12. Diamond Ring
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
ミュージシャンとしての風格を見せた6作目。本格的にハードロックであることにこだわらなくなった『ロック』アルバムですねこれは。彼ららしさを根本から覆すことはせずに自分たちの持ち味を保ったままに圧倒的に深みを見せた楽曲がたくさん収録されています。全体的にパーソナルな内容の歌詞が増えて、外にエネルギーを放出するというよりは内へ問いかけをするような雰囲気。それ故にか割と重たい作風にまとめられてます。大人しい曲が多いんだけどそこにある雰囲気はずっしり腰を据えてる感じ。大人しいけど重いのよ。


だから一枚聴き終えたあとには凄く疲労感を伴います。楽曲が良く練られていて一曲一曲が濃いから聴き終えるとガクっとくたびれるのよ。良い意味でね。音楽的に似ているわけでは全くないのだけど、Def Leppardの名盤『Hysteria』を聴き終えた後に来る疲労感に似てる気がするんだよね。『Hysteria』もとことん作りこんだアルバムだから一曲一曲が凄く濃い。だから聴き終えるといい意味での疲労感・・・というか充実感を伴うの。


01、02は割りとハードロッキンな曲だけれど、弾けるような元気さとは何かが違う落ち着きを感じるし、03以降は魅力をハッキリと実感するまでにはジックリ聴き込む必要があるような曲が多いです。聴けば聴くほど心に染みるんだよね。その代わり、彼らにまた『New Jersey』をつくってほしいと望む人には非常に退屈に感じる作品だと思います。俺は『New Jersey』は一枚あれば良いと思うんで本作のロックアルバムとしての素晴らしさを評価したいです。


後半に大人しい曲が続くけどそれらは聴き込むことによって素晴らしい出来であることに気づくんだよね。一聴してすぐ魅力が伝わるタイプの作風ではないのは間違いないんで聴き手がある程度『よし!聴くぞ!』と耳を傾ける体制を作らないといけないけど、素晴らしいモノは素晴らしいの。07『My Guitar Lies Bleeding in My Arms』なんかは暗い雰囲気の曲だけど後半での盛り上がりとか凄く胸に迫るしさ。


俺が本作を好きな理由はもうひとつあってね。それは音。プロデュース面が非常に好みなの。ギターの音とかドラムの音が本当に良い具合なのね。全体のバランスも至極俺の好みでBon Jovi作品の中でこのサウンドプロダクションは俺の中でベストですね。リッチーのギターの音は本当に良いよ。芯のある音でさ。けど温かさもあって。本作は凄く丁寧に録音されていった感じがするよ。プロデュース的にも楽曲的にもミュージシャンとしての円熟期に入った名盤だね。


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■ALBUM [XXXX]
01. It's My Life
02. Say It Isn't So
03. Thank You for Loving Me
04. Two Story Town
05. Next 100 Years
06. Just Older
07. Mystery Train
08. Save the World
09. Captain Crash and the Beauty Queen from Mars
10. She's a Mystery
11. I Got the Girl
12. One Wild Night
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
前作から随分と間が開いた7作目。本作は凄く売れてBon Jovi健在なり!ってのを再び世に知らしめたけど、何故か古くからのファンにはイマイチ評判が良くないようで。前作も評価が分かれたし本作もイマイチだとか言う人が多いのはやっぱりみんなもう一枚『New Jersey』を作ってほしくて仕方ないんですね。いや、本作も完成度は高いよ。売れたのも納得だよ。けど、前作とは明確に印象が異なりますね。前作のずっしり腰を据えた重さってのはまったく無くなってライトな雰囲気の作風。平たく言うとかなり薄味なんですよ。前作が濃ゆかっただけにその薄味具合が際立ってるね。大人しい作風であるという部分では共通してるけど、持っている雰囲気は正反対ですよ。


音の質感も大人しいながらもとてもロックしていた前作とは違い非常にスッキリとした軽い音でバリバリのロックファンにはちょっと控えめすぎるかなという音になってるんだよね。だから本作はロック以外も好んで聴くような人には評判が良さそう。普段ポップスも聴く人には良いんじゃないかしら。だから売れたんだろうな。で、俺もそういう人なので本作はバッチリ名盤扱いです。でも正直言うと最初の印象は俺もちょっと物足りない、薄味すぎかな、というものでした。それが聴きこんでいるうちに好きになっちゃったのよね。


やっぱりメロディーの良さ。コレに尽きるよ。曲が良いんだもん。それは聴き込めばわかることなのですよ。ジョンの歌唱法も力の抜け具合や溜め具合がとても心地よいのね。04『Two Story Town』、05『Next 100 Years』、07『Mystery Train』あたりは地味だけど本当に良い曲だよ。とくに『Mystery Train』が好き。俺的には本作でのベストトラックです。ジョンの溜めまくりの歌い方が最高。現在のライブでジョンは声を潰したようなワイルドな歌い方は殆どしません。『New Jersey』の曲を歌うときも同様。ワイルドなジョンの歌い方も良いけど、現在の力の抜けた歌い方も魅力的だよ。本作ではジョンのその力の抜けた具合が凄くマッチしているんだよね。本作ではポップス寄りのちょっとだけ洒落た感じのBon Joviが楽しめますよ。



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■ALBUM [XXXX]
01. Undivided
02. Everyday
03. The Distance
04. Joey
05. Misunderstood
06. All About Lovin' You
07. Hook Me Up
08. Right Side Of Wrong
09. Love Me Back To Life
10. You Had Me From Hello
11. Bounce
12. Open All Night
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
前作から結構短めのスパンで発表された8作目。Bon Joviには何をどうやってもこうなるんだろうな、という絶対的な個性があります。ジョンの書くメロディーと彼の歌い方は一回聴けばすぐ彼だとわかってしまうよね。けど、アルバムを発表するたびに音の質感や表面的な装飾部分は変えてくる。俺は彼らにそんなイメージを持っているんだけども、本作でもそんなイメージ通りの彼らを聴くことが出来ます。やっぱり前作とは質感が違うんだよね。だけど聴けば一発で彼らだとわかるという。


本作ではかなり図太い音を聴かせてくれます。ポップス的なスマートさを持っていた前作とは違うラフな感じを導入してきてるね。ギターの音が非常に太くて今度はロックなアルバムを作ろうという意思が良くわかる。けどその太いギターの音は角が丸いです。ギンギンに尖った音ではないのよね。図太いのに優しい音。それはギターだけではなくドラムとかも同じでタイトで太い音なのにズッシリと重たいっていうのとは違う温かさを感じる感じなの。


本作に収録されている曲はあの9月に起きたアメリカのテロの後に殆どの曲が書かれたそうなんだけど、それも大きく関係するんでしょうね。力強く前に進むというポジティヴな意思が音の太さに現れ、人間としての優しさとか思いやりとかそういうものが角の取れた音丸さに込められているというか。もちろん意識的にそうしたかどうかはただの一ファンである俺には知る由も無いけど、そういう感じがするんだよね。まあファンの勝手な解釈かもしれないけど。


で、相変わらず曲は良いね。Bon Joviってどうしてこんなに良い曲をいっぱい書けるんだろう。01『Undivided』ははとてもシンプルな曲。曲がはじまってサビに到達するまでがすげえ短い曲で、アルバムのオープニングの曲として相応しいものになってますね。図太いけど角の丸いギターの音が印象的なイントロが本作の方向性をわかり易く聴き手に伝えつつ、シンプルな曲構成でガッチリ心をつかむみたいな。02『Everyday』は今までにはないような感じの曲だけど、単純にカッコイイし、03『The Distance』は和やかさとロックっぽい図太さが同居する曲で、『Undivided』とはちょっと違った形で本作の方向性をわかり易く伝えてくれる名曲。


全体的には和やかな曲が多くて、ところどころに図太い曲が挟まっているという構成のアルバムに仕上がっています。だから図太い音といってもやっぱりこれは第二の『New Jersey』ではないです。だけど前作がダメだった人にもとりあえず聴いてほしいかな。前作よりはロックな音だし、和やかだけど力強さも持った作風だからね。だから即効性は前作よりも上でしょうね。確実に。一回聴けば魅力がかなり伝わると思うよ。さらに11『Bounce』がドラマの挿入歌に使われてたり、03『Distance』もCMに使われたりするから、初心者でBon Joviのアルバムでどれを買えばいいか迷ってる人がいたら意外とこれが入り口になるかも。


なんかBon Joviのアルバムレビューってどれも絶賛に近いモノになっちゃうのであんまり参考にならねえなあ・・・・。なので無理やり欠点を書くとですね。07『Hook Me Up』はなんだかやたらつまらん曲です。この曲が無ければ星をもう半分加えてもよかったって感じです。他は全部好きだなやっぱ。彼らももう8枚もアルバムを出しているのに全然クオリティーが落ちないのは脅威的だと、本作を聴きながらつくづく思う俺なのです。



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DISCOGRAPHY INDEX▲


■ALBUM [XXXX]
01. Livin' on a Prayer
02. Keep the Faith
03. Someday I'll Be Saturday Night
04. Always
05. Wanted Dead or Alive
06. Lay Your Hands on Me
07. You Give Love a Bad Name
08. Bed of Roses
09. Blaze of Glory
10. Prayer '94
11. Bad Medicine
12. I'll Be There for You
13. In and Out of Love
14. Runaway
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
すげえ売れた彼らのベストアルバム。ベストアルバムなのに本作に伴うツアーもやったというのはちょっと不思議な感じがしますね。で、選曲はまあ売れた曲を中心に選曲したという感じで。ベストってのはやっぱり自分で作った方が良いよね。シングル曲が必ずしも自分のベストに入るわけではないわけだし。だからあんまり多くコメントすることは無いかなあ。本作はこの時点での新曲が二曲収録されているのがポイントなんでしょう。俺もそれ目的で買ったわけだし。


『Someday I'll Be Saturday Night』と『Always』がその新曲ですがどっちも出来としては並ってトコだと思う。前者は非常に軽くて明るいロックンロールソングで、後者はバラード曲。俺はどっちもかなり好きなんだけど、彼らの曲としては突出した凄みのある曲ってわけではないと思う。『Someday I'll Be Saturday Night』の方は今でもライブでプレイされている曲なのでファンなら抑えておきたい曲だけどね。


あと『Blaze Of Glory』はジョンのソロ名義でリリースされた映画『Young GunII』のサントラからの曲で、なんでこれを入れたのかはちょっと疑問を感じなくも無い。やっぱりバンドのベストアルバムなんだからこれを入れるくらいだったらバンド名義のほかの曲を入れるべきだったんじゃないかしらというのはありきたりな意見だけどそう思います。14『Runaway』は良い曲だけどこうしてサード以降の曲と混ざって収録されてると浮くねー。


本作のコメントはこんなもんで。



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DISCOGRAPHY INDEX▲


■ALBUM [XXXX]
■Disc1
01. Celluloid Heroes
02. Livin' On A Prayer
03. You Give Love A Bad Name
04. Everyday
05. Born To Be my baby
06. Just Older
07. Bounce
08. undivided
09. Wanted Dead Or Alive
10. It's My Life
11. Misunderstood
12. The Distance
■Disc2
01. Captain Crash & The Beauty Queen 〜
02. I'll Sleep When I'm Dead
03. Bad Medhicine〜Shout
04. Joey
05. Blood On Blood
06. Keep The Faith
07. Hook Me Up
08. Livin' On A Prayer
09. You Give Love A Bad Name
10. Everyday
11. Born To Be My baby
12. Just Older

あとディスク3もあるけど略
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
『Bounce』リリース後に行われたライブの模様を収録したブートです。Disc2の6曲目までが2002年9月に行われたロンドンでのライブの模様をフルで収録したモノで、それ以降からDisc3の12曲目までが同年9月に行われた日本のZEPP TOKYOでのプロモーションライブの模様を完全収録したモノ。で、Disc3の最後の二曲・・・というか両方『Everyday』だけど、これはオマケっぽく別のライブから収録されたモノです。最後の二連続『Everyday』は意味わかんないよなー。時間が余ったから入れたのかな。


ロンドンでのライブはライン録りだけどそんなに音質が良いわけじゃないです。ちょっと篭ってるし、ステレオ感がちょっと薄いので音に奥行きがあんまり感じられません。けど劣悪な音ってわけじゃないので何曲か聴いてればすぐ慣れちゃうと思うよ。曲を楽しめないというほど悪いわけじゃないんでね。で、ZEPP TOKYOでのライブはライン録りの部分もあり、明らかにオーディエンス録音の部分もあるって感じで音質に激しくばらつきがあります。Disc3の05『Keep The Faith』から急に音が悪くなるのね。けどオーディエンス録音って独特の臨場感はあるよね。けど良くないのは確か。前半はやけに良い音なのにね。まあ後半もKing Crimsonの音質劣悪オフィシャルブートを聴き慣れているので俺は何とか大丈夫だけど。


ロンドンでのライブは非常に良い感じ。本作はあるBon Joviマニアの人にお奨めとして教えてもらって購入したんだけど、その人の言うとおり良いライブが楽しめますね。『Bounce』からの曲がとてもライブ栄えする曲であるのが良くわかるし、Disc1の序盤から中盤に掛けての名曲の応酬は感動的です。ジョンの歌もやる気が感じられて良い感じ。因みにオープニングはキンクスのカヴァーで、キンクスの人とのデュエットが聴けます。キンクスは図書館で借りてきたライブ盤を聴いたことがあるだけなのでオリジナルとの比較は出来ないっす。一曲目がいきなりカヴァーってちょっと驚いたんだけど、Bon Joviは最初にカヴァーを持ってくることが結構あるそうですね。本作のライブもそのひとつらしいです。


で、ZEPP TOKYOでのライブはジョンにやる気が無かったのかしらないけどあからさまにテンションが低いです。音質も前述したように良くないから演奏もちょっと薄い印象だしね。だけど俺は本作を聴くまでは彼らのブートに手を出したことがなったのでそれでも充分楽しめちゃったりしてるんだけど、耳の肥えた濃いファンにはジョンのやる気の無さってのが凄く伝わってしまうのは事実だと思う。曲によるけどね。


で、オマケの二連続『Everyday』はね。日本のNHKホールでのバージョンは意外と音が良いです。いやあくまでも『意外と』なんだけど。音の分離が凄くハッキリしていて篭った感じがしないので個人的には好きな音質。で、アメリカ、ニュージャージーでの収録された14の方は逆にモノすげ音が悪いです。こんなの入れないでいいっつうの。曲の中盤からちょっと持ち直してなんとか聴けるレベルにはなるんだけど。まあブートだし一曲でも多く入ってるのは素直に喜んどけば良いのかな。


俺はこれを6900円で買ったんだけど結構満足してるかな。この時点での最新に近いライブ音源を聴けるのは単純に嬉しいし、彼らはオフィシャルからひとつの公演を丸ごと納めたようなまともなライブ盤を一枚も出していないんで、やっぱブートに頼っちゃうよね。最近はCD-Rのブートが多いけど、本作はプレスされたCDなんでお金があれば買っても損は無いんじゃないかしら。割とオススメ・・・なんだけどやっぱ初心者は普通ブートなんかには手を出さないだろうから初心者オススメ度の星は一個ということで。



[XXXX/XX/XX]
DISCOGRAPHY INDEX▲


■ALBUM [XXXX]
01. Intro
02. Livin' On A Prayer
03. You Give Love A Bad Name
04. Captain Crash & The Beauty Queen〜
05. Say It Isn't So
06. One Wild Night
07. Born To Be My Baby
08. It's My Life
09. Bed Of Roses
10. Two Story Town
11. Just Older
12. Runaway
13. Lay Your Hands On Me
14. I'll Sleep When I'm Dead
15. Bad Medicine
16. Wanted Dead Or Alive
17. I'll Be There For You
18. Next 100 Years
19. Someday I'll Be Saturday Night
20. Keep The Faith
21. Credits
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
2000年リリースのアルバム『Crush』に伴うワールドツアーからの映像作品。ここにはチューリッヒ公演の模様が収められています。ひとつの公演が丸ごと納められているからかなりのボリュームでそれなりにライブ疑似体験が出来る内容となってますね。オマケも充実していてインタビューなどが30分も収録されているし、『It's my Life』と『Say It Isn't So』のPVも収録されてます。アルバム『Crush』での音作りを基本とした結構すっきりとした音での演奏になってます。だから『Crush』がスッキリしすぎて薄味だと感じた人はこれも薄味だと感じるかもね。


さらに『New Jersey』からの曲はかなり印象が違います。ライブでは本作に限ったことではないんだけど、ジョンが高音で歌い上げるようなことはもはや無いんで、サビでかなりメロディーを変えちゃってたりとかしてるんだよね。『Bad Medicine』なんかは全体的にメロディーが違うしね。あと『Born To Be My Baby』はテンポがかなり遅めでモッタリした感じ。だから現在の彼らのライブはその時その時の演奏の出来不出来以前にオリジナルバージョンとの印象の違いを認められる人じゃないとちょっとキツイのかも。で、本作のライブは特に『Crush』のツアーなんで、勢いよりも落ち着いた感じが強調されてるからなおさらだね。


演奏の出来は俺は別に不満は無いかな。気になったところを挙げると『Born To Be My Baby』のモッタリ具合はちょっと気持ち悪いモッタリ具合だな。あと、『Crush』からの曲で『Say It Isn't So』は非常にライブ栄えしないのがわかってしまう感じ。ここでの演奏はあんまり好きじゃないなあ。で、良い点は『I'll Be There For You』や『Bed Of Roses』などのバラード曲の素晴らしさだね。本作での演奏は全体的にかなりリズムを溜める感じで演奏されているからそれらのバラード曲は非常に栄える。かなーりグっとくるものがあるよ。


因みに客のノリが妙にイマイチに見えるのと、ジョンのバンダナがすげえかっこ悪いのは許してやってください。いやあ。ホント、ジョンってライブでのファッションをもうちょっと考えたほうが良いよ。ダセーのなんのって。



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■ALBUM [XXXX]
01. Billy Get Your Gun
02. Miracle
03. Blaze of Glory
04. Blood Money
05. Santa Fe
06. Justice in the Barrel
07. Never Say Die
08. You Really Got Me Now
09. Bang a Drum
10. Dyin' Ain't Much of a Livin'
11. Guano City
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
ジョンのソロ第一弾だけど映画のサントラとしての性質も持つので映画のイメージを重視した作りで純粋にジョンが自己表現した作品ではない・・・という微妙な位置づけの作品。ジョンのカウボーイのイメージってのは『Wanted Dead Or Alive』の頃に出来たものだと思うけど、それがもっと極端に強調されたのが本作って感じだね。ただのサントラとして片付けてしまうには勿体無い曲がたくさん収録されているからファンはもちろんチェックしたい作品・・・っていうか言われなくてもファンは買ってるよな当然。で、俺は01『Billy Get Your Guns』がかなりお気に入り。明るくて楽しい曲だよ。イントロのギターもカッコイイね。シングルヒットした02『Miracle』や03『Blaze Of Glory』なども良いしね。


後半に進むとちょっ似たような雰囲気の曲が多いことに気づくけどそれは仕方ない。元々西部劇のサントラとしてある程度は『こういう風にしてくれ』と依頼されて作ってるもんだからどうしても西部劇の雰囲気をあまりにも壊すような曲は入れられないわけだし。だから手放しで単独のソロ作品として絶賛は出来ないけど、良い曲がかなり入っているのも事実です。だからそこはしっかり評価したいね。というわけでサントラなのに個人的評価は結構高めの星三つ半。



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■ALBUM [XXXX]
01. Queen of New Orleans
02. Janie, Don't Take Your Love to Town
03. Midnight in Chelsea
04. Ugly
05. Staring at Your Window With a Suitcase in My Hand
06. Every Word Was a Piece of My Heart
07. It's Just Me
08. Destination: Anywhere
09. Learning How to Fall
10. Naked
11. Little City
12. August 7
13. Cold Hard Heart [Demo Version]
14. I Talk to Jesus
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
ジョンのソロ第二弾。本当の意味でのソロとしてはこれが第一弾とも言えるけど。このアルバムは本当によく聴いたしこれからも聴き続けるであろう名盤です。曲を書いているのがジョンなので本家のバンドBon Joviと全然違うモノには絶対ならないわけで、ジョンの曲をいつものバンドサウンドとは違ったアレンジで楽しめるって感じの内容ですね。やっぱこの人が曲を書くとどうやってもこうなるんだろーなあ。


で、曲の出来が素晴らしく良いのです。Bon Joviの作品と並べても全然問題ないレベルに仕上がってます。01『Queen Of New Orleans』はこれまでに無いような低音で歌っているのでかなり新鮮な印象を受けるけど、結局のところジョンの曲なんだよね。この曲を指して『ジョンまでもがオルタナ化したのか』みたいなコトをB!誌のレビューで言ってる人がいたけど何を言ってるんだかって感じで。ただちょっと低い声で歌ってるだけじゃんか。いかにもB!らしいコメントだなあと当時も苦笑いした思い出がありますね。02『Janie, Don't Take Your Love To Town』はバンド名義でやっててもおかしくないような感じの曲で、演奏も普通にバンドサウンドな感じに仕上がってます。


バンドの生っぽいサウンドと打ち込みを駆使したちょっと洒落たアレンジとが上手く混ざり合ってバンド名義での作品とは程よく雰囲気が違ってるのが良いのよ。メロディーセンスは間違いなくジョンのモノなので本家を好きな人はすんなり馴染めるだろうけど、その上で本家とは違った『ジョンのソロ』という役割もしっかり果たせてるのね。より歌に比重が置かれている作りっつうかさ。ジョンの味わい深い歌をじっくり楽しめる作品だね。



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■ALBUM [XXXX]
01. Rest in Peace
02. Church of Desire
03. Stranger in This Town
04. Ballad of Youth
05. One Light Burning
06. Mr. Bluesman
07. Rosie
08. River of Love
09. Father Time
10. The Answer
メンバー画像 L to R
MEMBER NAME [XX.]
個人的評価 = XXX/100
初心者オススメ度 = XXX/100
リッチーのソロ第一弾です。これはあんまり好きじゃないんだよね。リッチーはジョンよりも歌が巧いって話は有名だけども、確かに巧いです。本作はギタリストとしてのソロではなくヴォーカリスト兼ギタリストとしてのソロで歌が非常に重視されているつくり。歌は確かに巧いんだけどやっぱりジョンの方がずっと魅力のあるヴォーカリストなんだなって実感した作品なんだよね。リッチーは歌が巧くてもリードヴォーカルになるとあんまり魅力を感じないというか。あまりにも『普通に巧い』為に心に引っかからないというか。あと楽曲もちょっとAOR入っていて本作がリリースされた当時の俺には渋すぎたってのもあるな。


で、これを書くために改めて聴いているんだけど、今聴くと楽曲自体の出来は全然悪くないんだよね。むしろ出来はいいと思います。けど思いっきりAORならともかく微妙にロック的な部分もあるからどうしても中途半端に思えちゃって俺にとっては何度も聴き込むというほどハマらないアルバムですね。これはもう好みなんでどうしようもないや。そんな中で07『Roise』だけ思いっきりハードロックで思いっきりBon Joviな曲です。それもそのはず、この曲は元々バンド用に書かれた曲だからね。俺はコレだけ好きなんだけど・・・ってのはやっぱ俺はBon Joviの方がすきなんでしょうね。これをジョンが歌ってたらもっと好きだったのに。


因みに日本盤にはジミヘンのカヴァー『The Wind Cries Mary』が入っていますが、これも好きじゃないんだよねー。オリジナルの方がぜんぜん良い。俺はジミヘンも好きなのでジミヘンのカヴァーはどうしてもオリジナルと比べちゃうんだな。歌が巧い人がジミヘンの曲を歌うとすげえ違和感あるんだよね。ジミヘンのあのドンくさい感じが一番シックリくるよ。ということで俺個人はあんまり好きじゃないという結論。あとは好みでどうぞって感じかな。



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