FUEL |
という事を書くと同系等としてCreedが思い浮かぶと思うけど、ちゃんとFuelの音を聴けば全然違うという事がわかると思います。Creedよりも遥かにこのFuelの方が非常にハードロック色が強いのです。だから俺のようなメタル出身者にはとても気持ちが良いのね。特にドラム。ドラムのシンプルでタイトなリズムはかなり良いよ。『ロックドラム以外の何者でもない』というハッキリとした判りやすいフレーズやツーバスを随所で入れている事からしてこのドラマーは結構メタル好きなんじゃ? とか思うんだけどどうなんだろう。 で、本国アメリカではセースル的にも非常に成功しているバンドですが、日本ではやけに知名度が低いです。こんなにクサくてこんなに判りやすい楽曲を作ってるんだから日本人すげえ好きそうなんだけどその辺ちょっと不思議。今までのこの手のバンドは(例えばLiveなんかもそうだけど)アメリカではバカ売れするのに日本ではどう頑張ってもメジャーな存在になれないという宿命があるように思います。 良いバンドなんだけどなあ。もし食わず嫌いの人がこの記事を読んだのなら借りてでもいいので一度聴いてみて欲しいと思います。 テネシー州ケントンという町で生まれ育った幼なじみのカール・ベル(G)とジェフ・アバクロンビー(B)が1993年に、テネシー州ブラウンズヴィル出身のブレット・スカリオンズ(Vo)と出会いFuelの母体が完成した。 他にJody Abbott(Drums),Erik Avakian(Keyboards)という2人のメンバーも在籍していて、テネシーで活動をしていた頃は5人編成だった。 地元でコピーバンドとして活動を開始、1994年にはペンシルヴェニア州ハリスバーグに活動の拠点を移しオリジナルバンドへと成長していく。この時点でErikは脱退していてバンドは4人編成となっていた。 彼らは初の自主制作として8曲入りのテープ「Fuel」をリリース。ツアーも開始。その後ツアーの合間に作り上げた7曲入りの自主制作アルバム『Porcelain』をツアーを通して売り歩いた。その中の『Shimmer』がローカルラジオ局でレギュラーローテーションに取り上げられ話題になった。そして1997年にはメジャーレーベルと契約しデビュー。1997年11月にJodyが脱退し、12月からペンシルヴェニア州アレンタウン出身のケヴィン・ミラー(Dr)が加入し現在のライナップとなった。 DETAILS >>
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個人的評価 = XXX/100 初心者オススメ度 = XXX/100 |
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彼らのメジャーデビュー作。これの前にインディーズからも作品を出しているようですがそちらは未聴。パールジャムのエディー系ヴォーカル、そしてサウンド的にはニルバーナ以降のオルタナな部分とオーソドックスなハードロックな部分を混ぜたタイプのバンドはアメリカには今となっては腐るほどいるけどこのバンドもそんな中のひとつです。 この手のバンドではCreedが完全に独走状態に入っていますが俺は彼らにもぜひ頑張って欲しいと思っています。本作はデビュー作としては充分な完成度を備えているしね。前述したようにエディー直系のヴォーカルスタイルだけどエディーよりもずっとクセが少ないので聴きやすいし、なによりもハードロック色が強いのが良いのよ。変にカッタルイ部分というのは皆無でとにかくキャッチーで聴きやすいのがこのアルバムの魅力。単純に勢いがあるのです。 この手のアーティストのアルバムというのは雰囲気はあるけど曲がイマイチ、なんて事も少なくないです。だけどこのアルバムには圧倒的な楽曲の良さがあります。しかもクサイ。とてもクサイ。それに加えて気持ちのいい勢いもあるのだから俺としては大満足な作品ですよ。特に02『Bittersweet』のクサさはハードロック好きの俺には鳥肌モノでした。その他の楽曲も突き抜けて明るいわけではないけど非常に聴きやすいのよね。ポップと言えるレベルでキャッチーに仕上がっている曲すらあります。ニルバーナ以降のオルタナロックな曲を作ろうという狭い視野ではなく、純粋に良い曲を作ろうという意思が伝わってきます。 さらにギターのリフもCreedなどと比べてもずっと凝っていて単純にリフモノとしても魅力を見出せるのもこのバンドの強み。日本では今でもハードロックを支持するファンが多くいますがそんな人達にも充分訴え掛け得るギターリフが満載だよ。この手のバンドはとにかく日本での支持層が少ないようで、セカンドを世界で2000万枚も売ったCreedですらそれほど話題にならないけどこのFuelも割と同じようなポジション。だからファンとして非常に残念だね。もっと日本でも売れていいバンドだと思うんだけどなあ。 このバンドの位置付けとしてCreed系として扱われているために(まあ当然と言えば当然だけど)食わず嫌いの人達も多くいるのではないかと思うと残念でならないよ。このアルバムはむしろ日本のハードロックファンに聴いて欲しい作品です。っていうか殆どハードロックですコレ。 [XXXX/XX/XX]
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個人的評価 = XXX/100 初心者オススメ度 = XXX/100 |
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前作と方向性は全く変わらない彼らのセカンド。B!誌でのレビューでは『そつが無さ過ぎる』みたいな事が書かれていたけど確かにそうかもしれないね。冒険と呼べるような音楽的要素は皆無でちょっと守りに入りすぎた感じがするのは確かです。でもファースト同様『純粋に良い曲』を作ろうという意思が伝わってくる佳作。俺はファーストよりもこちらの方が好きなんだよね。 02『Hemorrhage』はちょっとパール・ジャムに似すぎている気がするけど、それでもやっぱり良い曲なんだから仕方ねえじゃねえかと全面的に彼らを擁護したい気持ちでいっぱいになります。そしてやっぱりクサイの。それが良いの。03『Emptyspaces』は完全にハードロックの範疇で語られるべき曲。単純と言えば単純なリフだけどカッコイイのだから仕方ない。 このアルバムではドラムが非常に活躍をしているのが俺としては大きなセールスポイントとなっています。どこからどう聴いても『ロックドラム』以外の何者でもないという輪郭のハッキリとしたリズムとアレンジが最高に気持ち良いよ。随所に聴かれるツーバス、『ここは俺ならこうする』というところでバッチリそうしてくれる素直なアレンジ、硬すぎず軟らか過ぎないスネアの音、そしてハットの使い方などが完璧に俺の好みなのです。 他に前作と比べて違うところと言えばメロウな感じの曲が増えた点だろうね。アコースティックで始まり徐々に盛り上がっていくタイプの曲が増えてクサさ倍増。そこもこのアルバムがファーストよりも好きな理由です。やっぱりこのバンドはハードロックバンドですね。 [XXXX/XX/XX]
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個人的評価 = XXX/100 初心者オススメ度 = XXX/100 |
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準備中 [XXXX/XX/XX]
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