MICHELLE BRANCH |
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個人的評価 = XXX/100 初心者オススメ度 = XXX/100 |
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18歳でメジャーと契約しリリースした彼女のデビューアルバム。これの前にインディーズから一枚アルバムをリリースしているようです。本作には80年代〜90年代前半頃まで結構あった産業ロック、アメリカン歌謡ロックとでもいうような非常にキャッチーで聴きやすいロックソングが収録されています。聴き込むことなく一度聴けば何処かで聴いたことがあるような親しみやすさと耳障りの良さですんなりと馴染む事が出来ますね。 各楽曲のクレジットを見ると03『All You Wanted』、07『Sweet Misery』08『If Only She Knew』,09『I'd Rather Be In Love』,10『Goodbye To You』は彼女ひとりのペンによるもので他の楽曲はプロデューサーのジョン・シャンクスと共作で書かれた物や、彼女の親友であるジェニファー・ハギオとの共作曲にジョン・シャンクスが手を貸して仕上げたもの、さらに他のライターが加わったものなど様々だが基本的にはミシェル本人が中心となって書かれていったようです。彼女は非常に容姿が良いのでアイドルっぽく見てしまう人もいるかもしれないけど(え?俺も?)、あくまでも上記の通り詩も曲も書くシンガーソングライターなのです。 とは言うものの彼女のソングライティングに凄みがあるのかと言ったらそうでもなく本作に収められている楽曲には特に目新しい要素はないです。80年代や90年代前半までには多くあった産業ロックそのもの。シェリル・クロウをさらに歌謡曲っぽくしたような曲をやっています。彼女はシェリル・クロウからも影響を受けているし、そもそもプロデューサーのジョン・シャンクスはそのシェリルをプロデュースしていた人。だからテイストが似るもの当然と言えば当然。08『If Only She Knew』あたりはシェリルがやっていてもなんら違和感は無いような曲です。 そのように濃いアクを持っているわけではない楽曲に魅力を持たせるためには当然彼女の声や歌、そして楽曲の良さというのが重要になりますが彼女の声の声はこの手の女性ヴォーカリストにはよくいるタイプでさほど特徴があるわけじゃないです。シェリルの声とさほど遠くない。女性がこのような曲を歌うとどうしてもこういう感じになるのかもしれないね。けど歌唱力はなかなかのモノで18歳にして充分安定感のある歌を聴かせてくれます。ちょっとした歌いまわし、例えば『Eveywhere』の冒頭などではなかなか小技を効かせた歌を披露しているのは素晴らしいね。彼女の声は確かに有りがちなタイプの声ではあるけど女性ならではの安心感というか可愛らしさがあって聴いていて和めるのは良いね。かといって、ひたすら可愛いわけでもなく少し大人っぽい香りも持っているので、可愛らしさとセクシーさを両方持ち合わせたような微妙なバランスがまた良いのよ。 楽曲の方はというとこれが非常に良く出来ていて『有りがちであるからこそ活きる』というお約束的なサビの盛り上がりを持った曲が大半を占めています。変に奇を衒わずに素直に構築された楽曲群がとにかく気持ち良いのね。そう。彼女の書く曲はありがちだからこそ活きるのです。それが魅力なの。アクの強い楽曲を演奏しそれを武器に勝負しているロックバンドは数多くいるが、そのようなバンドの楽曲では味わえない『王道』な産業ロックの気持ちよさを本作によって久しぶりに味わった気分です。 普通に良い曲。 本作はそんな曲がつまったデビューアルバム。 [XXXX/XX/XX]
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