STEREOPHONICS |
ケリーの声はロッド・シチュワートのようなしゃがれ声で、とても魅力的。こういう声は意識して出せるもんじゃないので大きな強みでしょう。UKモノが苦手な人にとってヴォーカルのラフな感じがダメな人も多いと思いますが、ケリーは特徴のあるしゃがれ声を持っている上にとてもしっかり歌う人なのでその辺もUK嫌いな人でも聴けそうだと思う理由のひとつです。彼らはとにかく普通の良い曲を書く堅実なバンド。 DETAILS >>
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■ALBUM [XXXX] | ||
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個人的評価 = XXX/100 初心者オススメ度 = XXX/100 |
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とても元気な彼らのデビューアルバム。非常にポップでストレートな曲が並ぶ爽快なパワーポップアルバムとなっています。イギリスのバンドには溢れるほどいるギターをかき鳴らすスタイルだしこれといってビックリするような個性的な要素があるわけではないのですけど、ヴォーカルのケリー・ジョーンズの声がとても魅力的。もうそれだけで充分って思えるほど魅力的です。ロッド・スチュワートのようなしゃがれ声が聴いていて気持ちが良いんです。 こういう書き方をするとメロディーはどうって事無いのかなんて思われそうだけどそうじゃなくてね。メロディーも凄く良いんですよ。01『At Thousand Trees』や03『More Life In A Tramp's Vest』などは凄くポップで一度聴けば耳に残る親しみやすいメロディーがあるし、02『Looks Like Chaplin』は少し影のある魅力的なメロディーだし。そのポップ感には少々イモくささがあるんですけど、それがまた味でして。 確かにギターかき鳴らし系のスタイルではあるんですが、程よく力が抜けててゴリ押しになっていないってのもミソです。変に押し付けがましくないから聴いていて疲れないの。その微妙な脱力感って意識して出せるもんじゃないと思うんですよね。ある程度気持ちに余裕を持って曲が創られていないとこういう絶妙な力の抜け具合にはならないんじゃないかなあ。気張ることなく自然に『良い曲』が書けるという力量がこのデビューアルバムから既に発揮されているのです。 なんて事を感じながらこの作品を聴いていたのですがそれもそのはず。彼らは非常に下積み時代が長くて、なんとこのバンドが結成されたのは彼らがまだ小学生の時だそうです。ケリー曰く『僕たちはもう8年間も、毎週日曜日は必ずバンドの練習をやってきたんだ。』とのこと。それでデビューアルバムにしてこれだけ落ち着いた地に足が付いた曲が沢山収められているのかと妙に納得してしまいました。ポップで元気、だけど程よく力の抜けたデビューアルバムとしては申し分ないクオリティーの作品です。 [XXXX/XX/XX]
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■ALBUM [XXXX] | ||
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個人的評価 = XXX/100 初心者オススメ度 = XXX/100 |
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準備中 [XXXX/XX/XX]
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■ALBUM [XXXX] | ||
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個人的評価 = XXX/100 初心者オススメ度 = XXX/100 |
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すっかり落ち着いたサードアルバムです。かなりアコースティック色が強くなり一聴すると地味になってしまったように思える作品です。いや、実際地味です。だけどその分とても味わい深い作品だと思うし曲はとても良いですよ。俺は大好きです。 地に足が付いた痒いところに手が届く高品質なロックアルバムだと思います。イギリスのバンドらしい潤いのある感覚にアメリカ的なテイストも加えた彼らならではの素晴らしいメロディーが心に染みます。01『Vegas Two Times』はとてもハードな曲でハードロック的な色合いを見せますが、基本的にはかなり静かな曲が並んでいて聴けば聴くほど味が出るタイプの作品です。 03『Mr.Writer』は先行シングルになった曲でちょっと影のある曲ですがイギリス人らしい皮肉たっぷりな感性が良いし、05『Have A nice Day』のポップ感覚も素晴らしいです。この作品は先ほども書いたようにアコースティック色がとても強いです。その分余計な贅肉が削ぎ落とされていて、メロディーそのものの良さが際立っているのです。彼らの初期の作品ではいわゆるパワーポップという言葉を使っても違和感が無いような歪んだ音色のギターをかき鳴らすスタイルの曲が多かったですが、そういうスタイルを意識的に抑えたかのような作りです。 本当に余計なものがなにもないし力任せにならない。余計なものは全部排除したからとにかく俺たち創った素晴らしいメロディーを聴けよ、というある意味彼らの自信みたいなものが伝わってきますね。彼らが意識的に作りだしたであろう音の隙間が逆にそんな自信を発散しているというかね。正直いうと僕ははじめてこの作品を聴いたときに、地味だなあと少し退屈さを感じたんですが聴き終わった後に何故かもう1回聴きたくなる『何か』がありました。そして繰り返し聴いてしまうんです。聴き込もうとしなくても自然と心に染みるメロディーだからなんでしょうね。後半の方の曲ではロッド・スチュアートのような曲もあったり(元々声も似てるしね)、ブルージーな曲があったり、地味だけどしっかりバラエティーに富んでるのもセールスポイントです。 派手さは無いけど末永く楽しめる、そんな名作。 [XXXX/XX/XX]
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