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■【カテゴリ - 僕】2004/09/10 [ Fri ] - 疑問符
正直、根本的な部分で疑問を感じたんだな。僕がこのサイトでしていることが一体何なのか。今まで6年もしてきたこと。自己開示? 自己確認? それとも自己固定? 自分の思う自分を他人にも押し付けているだけ? そう思ったら猛烈に文章を書くのが怖くなった。

自己確認の名の下に、自己を自分の手で固定し、自分から見た自分と他人から見た自分を何とか重ね合わせようとしているかのように思えて。自己開示の名の下に自分から見た自分がまるで唯一の自分かのように語り、そして押し付けているだけのような気がして。

意図しているかどうかは問題でなくて。結果としてそうなっているかのように思えて。それは自己の可能性を自ら狭めているかのように思えて。様々な自分がいてもいい筈なのに、人の数だけ自分の印象が存在している筈なのに、自分が見ている自分だけが唯一かのように人に押し付けているように思えて。

けど、自分から見た自分だって多くの中のひとつであり、それを形に出来るのは僕だけであって、それはそれで良いんじゃないかなって思ったら少し楽になった。それを人に押し付けようとさえしなければ。そう。押し付けようとさえしなければ。誰かから見た僕が僕から見た僕とはまた別に存在したって構わない。いや、本来そうでなくては不自然なのかもしれない。

僕はそこを見失っていたのかもしれないし、元々気づいていなかったのかもしれないし、よくわからないけれど、とにかく僕という人間は僕の思う僕だけではないコトを忘れちゃいけない気がした。自分のことってのはわかっているようでいて実は自分が一番わかっていないのかもしれない。

前に一度書いたけれど、テメーのツラは一生テメーでは見ることが出来ない。何かに写して見ない限りは。自分の心や自分の性格、自分のクセ、その他モロモロももしかしたら似たようなもんで、鏡か何かに写してしか見ることが出来なかったとして、自分を写した鏡自体がはじめから歪んでいたなら、自分が一番自分を誤解している可能性だってあるのかもしれない。

こうしてまた僕は迷路から抜け出したのだけれど。
やっぱりその出口は次の迷路の入り口だった。
けども。落胆はしないよ。それでこそ、だ。



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■【カテゴリ - 僕】2004/09/12 [ Sun ] - 感情の理由
人には感情ってのがある。怒ったり、笑ったりするのはまだ分かりやすい部類の感情で、切なかったり、やきもちを焼いたりするのはちょっと複雑な感じの感情で。

仮に、ひとつの固定された不変的な『ある感情』というモノがある、と考えてみた。さらに、その『ある感情』を抱いた理由は何だろうと自分なりに考えてみて、自分の過去のコトや、自分自身で把握している自らの性格などを考慮に入れて『ある感情』を抱いた自分なりの理由付けをしてみる。

それはもうその時点で後付けの理由なのかもしれないけれど、僕は今までずっとその後付けの理由を考え続けてきた。『何故、僕はあんな感情になり、そしてその感情に従ってあんなことをしたのか』と後になって考えを巡らせて、僕自身の心理の働き方を解明しようとしてきた。そして、僕自身が納得できるような『ある感情』を抱いた理由付けを発見するコトで心を落ち着かせようとしてきた。時にはその理由ってヤツを誰かに伝え、相手にもそれを納得してもらおうとしてきた。

好きな人に向けた感情というモノはなかなか自分の思ったように表現できず、やることなすことが裏目に出てしまうとこが少なくない。そして、相手を好きゆえにその裏目に出てしまった事への言い訳として、『ある感情』を抱いた理由付けを相手に対して必死になって説明したりしてしまう。それはとても無様なコトではあるけれど、とても人間的で愛すべき行動のようにも思える。

そこで終わればそんなに面倒な話ではないけれど、僕がとても面倒だと感じるのはそこから先で、『ある感情を抱いた後付けの理由を考えてしまった理由付け』までをも考えてしまうコトだ。そしてさらに『ある感情を抱いた後付けの理由を考えてしまった理由付けを考えてしまった理由』を考えてしまう。またさらに・・・・という風に延々とグルグルと頭の中を回ってしまい結局自分は何を考えていたか整理できなくなってしまう。

そして僕は思ったんだ。もしかしたら、『ある感情』というものは実は本当に不変的なモノで、それに後付けされた理由が人それぞれ違うだけなのかもしれないなと。ちょっと分かりにくいけれど、こう考えてみるとどうだろうか。例えば『ある感情』ってモノを具体的に『他人を心配する』という感情にしてみる。それ自体はもう動かない固定された不変的な存在だとしてみる。そして『何故、自分は他人のコトを心配したのか』という後付の理由が違っているだけだと考えてみる。

『人を心配する』という感情のその理由付け。ある人は自分が嫌われるのが怖いからと理由付けた上で自分は偽善者だと解釈する。そんな自分を忌み嫌い、自分のイヤな部分だと解釈する。ある人は、自分のことはともかくとして他人のことが純粋に心配だから心配しただけだと理由付けた上で、自分は自分のことよりもまず人のことを心配する人間だと解釈する。またある人は他人を心配する気持ちを持つことで、相手からの見返りを期待しているだけだと理由付けた上で、自分は計算高い人間だと解釈する。

『人を心配する』という感情はもうそれで不変のモノだとしたら? その理由付けの仕方によってソレの存在価値が左右されているだけだとしたら? もしそうなら、『人を心配している』という自分の一番シンプルな感情だけを自覚しさえすればそれでいいのかもしれないと思えてきた。『人を心配する』という感情を自覚した時点で人を心配しているコトには何ら変わりはないわけで、それ以上の理由なんか後から付け足す必要もないのかもしれない。

人を好きになるコトも同じ。『好きになった』というコトに気づけばもうそれで充分で、それによって取った行動が裏目に出てしまったコトへのそれ以上の後付けの理由なんか本当はいらなくて、『好きだからだよ』ってただそれだけで充分んじゃないだろうか。何故好きになったか理由を後から考えて、それを見つけようとするコトに時間を費やすくらいなら、好きだとただ認めてしまえばいいだけなのかもしれないな。何故好きなのかを見つけるまで納得しないんじゃなくて、好きなことをただ納得してしまえば良いんじゃないかと思えてきた。

やきもちを焼くのも同じ。『やきもちを焼いている』と自覚しただけでもう充分で、やきもちを焼いた理由を後から一生懸命考えてもあまり意味が無いのかもしれない。やきもちを焼いたんだ、とただ認めてしまえばいいだけなのかもしれない。それが素直になるということなのかもしれない。

シンプル・イズ・ベスト。とはよく言ったもんだ。実は後からつけた理由なんか重要じゃなくて、本当は一番最初に出てきた感情それそのものだけが重要で、一番シンプルな形でそれを抱いていればそれで良いんじゃないか、って思えれば、まさにベストな状態なのかもしれないな。つまり、一番最初に自覚した感情。それがもう既に理由なのかもしれないってコトだ。

『僕はキミが好きだ』という感情を一番最初に自覚したら、もうそれだけでいいのかも。『僕はキミが心配だ』という感情を一番最初に自覚したら、そこから『キミを好きだから心配で、心配なのは自分が嫌われるのが怖いからで、何故怖いかというと・・・・』なんてどんどん話を膨らませていく必要なんか無いのかもしれない。

最初に自覚した『感情』。それがもう既に答え。

そんな気がしてきた。

だから、いくら考えても必ず同じところに戻ってきてしまうのかもな。



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■【カテゴリ - 僕】2004/09/14 [ Tue ] - 内に
実際問題まだまだ生温いだろ。僕はようやく少し目を覚ましつつあるようだ。毎日ハンマーで頭を殴られているようだ。しかし、まだまだ生温い。何をそんなに拘ってるんだという話だ。捨てちまえばいいもんは捨てちゃえよ。

僕が弱いか強いか納得できるか出来ないか。実際そんなもんはあまり意味が無いことのほうが多い。自分の都合のいいように状況が整うコトなんてない。僕の都合なんかお構いなしで突きつけられる。だからあまり拘るな。だからこじんまりするんだよ。目を覚ませ。そこを見ろ。目の前のコトを受け入れろ。それに不満を言ったり悩んでいる暇があるのなら、それをどうクリアしていくかを考えろ。

無茶な状況に置かれてしまうことだってあるに決まっている。その状況に置かれた現実を受け入れろ。事実としてもう置かれちまってる。それを無茶でも何でも何とかしていくことを考えろ。言い訳を言うな。甘えるな。生温いこと言ってんじゃねぇ。

選択肢はそれ一つじゃないのなんか知ってるはずだ。だったら他のも選んでみろよ。自分の意思で探してみろよ。それに拘ることに何の意味があるっていうんだ。ひとつの場所に停滞するための言い訳にしているだけだろう。要するに怖いだけだろう。それに固執することで生温いところにじっとしているコトを正当化しようとしているだけだろう。

自分なんかどんどん傷つけちまえばいい。血を流して、血反吐を吐いて、糞尿を垂れ流して、嘲笑われちまえばいい。僕なんかそんなもんだ。その程度のもんだ。いい加減、目を覚ませ。もう少しだ。もう少し。自分をハンマーで殴りつけろ。そこに留まるな。いつまでもそこにいるんじゃない。そこから出て行け。テメェに酔うな。酔うほど出来ちゃいねぇ。頑張ってもいねぇ。うぬぼれるな。まだまだだ。

何か一つ動かせば、全てのモノに影響が出る。最初のうちは全てが少し動くだけだがある瞬間に全てが音を立ててきしみ出す。一斉にきしみ出す。そこからだ。そこからが本番だ。歯車は狂い、メチャクチャな方向に回ろうとする。それを制御するのが本番だ。そこを切り抜けなければ何もかも意味がなくなる。うぬぼれるな。最初のキッカケだけで浮かれてる場合じゃねぇ。

そこに留まるな。そこに逃げ込むな。



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