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責任から逃げるコト - 2004/05/31 [ Mon ]

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仕事なり何なりで誰か(特に上司や先輩)に指示を与えられてその通りやった結果、自分に直接指示を出したその人よりもさらに上の地位の人に落ち度を指摘されたら貴方ならどう答えますか。この場合、間違いなく自分に直接指示を出した人物の言うとおりのコトをしっかりやったのが前提ね。つまり指示自体が間違っていた、というケースです。

過去の俺はそういう場合は必ず『〜さんにそうやれって言われたので・・・』と答えてました。これって責任のある大人はやっちゃいけないコトのように思います。自分に直接出された指示自体が間違っていたってコトはそもそもその指示を出した人物が間違っていたわけでその結果自分がやったコトが間違いになるのは当たり前なのだから自分は悪くない、という風に遠まわしに主張し、結果として自分に直接指示を出した人物に全ての責任を押し付けて自分自身の責任から逃れようとしている行為に他ならないからね。

やっぱりこういう場合にはいくら自分自身に出された指示自体が間違っていたとしても、その指示の真偽を自分自身で確かめなかったのが悪いと考えて、責任を自分自身で負うのが大人ってモンだと思います。だから、今の俺は前述のような責任逃れ的な行為を平然とやってきた過去の自分を反省して、自分自身で責任を負う努力をするようにしています。

けど、もうちょっと厄介な場合もあるのです。それは『何でそういう風にやったのか?』と具体的に失敗した理由を尋ねられてしまうという場合。今日はまさにそんな場面に遭遇してしまいました。ある仕事をしている時に『これで良いのかなあ・・・』と疑問をもった俺は『これってこれで良いんですか?』と直接俺に指示を出す立場にいた人に訊いたんですね。そしたら『それでいいよ』って言われたのです。で、後になってやっぱりそれでは良くなくて、さらに上の立場の人に『これじゃダメだ。何でそういう風にやったのか?』と訊かれたんです。

そこで俺はしばらく言葉に詰まりました。その時の俺は前述したようにどんな理由があろうとも自分がやったコトにダメ出しをされたらそれはあくまでも自分の責任だから素直に謝って変に弁解するのはやめようって常に意識していたから、『〜さんに言われたから』という風に答えることを凄くためらったのです。

『これじゃダメじゃないか!』とただ怒られた場合は『すいません気をつけます』と余計なことを言わずにその失敗を受け入れてしまえば良いんですが、『何故そうやったのか?』と理由までもを訊かれると、その理由を答えないわけにはいかないし、かといって『自分の判断でやった結果ミスをした』というウソをついてまで責任を被る気になれなかったんですよね。それで結局『・・・実は〜さんにこれで良いのかと訊いたら良いといわれたので・・・・』と言ってしまいました。

後で考えるとそういう場面でも『すいません。間違えました。』とだけ言えばよかったのかなと自己嫌悪になりました。何と言うか、そういうちょっとした場面で自分の器の小ささというか、人間としての未熟さを強く感じてしまう俺なのです。まだまだ自分の責任というモノから逃げ腰な自分がここにいます。イヤ、ホントさ。指示自体が間違ってたというのがいくら事実であってもそれを利用して自分に責任は無いと逃げるのは本当に未熟な証拠だと思うよ。

あー。すげえ自己嫌悪。



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