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記憶の断片 NEO - 2003/04/22 [Tue]

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ふと遠い昔の些細な出来事を思い出す事って無いですか。俺にはあります。特に印象的な出来事でもなんでも無くて普段は完全に記憶から消えているのに、ちょっとしたきっかけで急に頭に浮かび上がってくるという記憶の断片が。


俺の場合、例えばこんなことがありました。


テレビをつけたら野球がやっていてね。それを見た瞬間に小学2年生の時の記憶の断片が急に頭に浮かんだんです。その断片ってのはこんなんでした。俺が小学2年の時にね。野球に女の子を混ぜてやったの。で、その女の子の打順が回ってきて、その子がホームベースを踏んづけた状態でボールを打って走り出したんだけどさ。『今ホーム踏んでたろ、それアウトだぞ』と、キツイことを言ってその子を泣かした、という記憶なんだけどもね。思い出した自分も何でこんな事覚えてるんだろ?って不思議に思うの。別にその女の子が好きだったわけでもなく、名前すら思い出せないような子なのに。


もっと細かい断片的な思い出し方の時もあります。急に中学生の時の他愛もない友人との会話の場面が頭に浮かんだり、布団に入って寝ようとしている子どもの頃の自分の姿が浮かんできて、その時見詰めていた天井の木目の模様を思い出したりとかね。すごく断片的なんだけど、すごく鮮明なの。昨日の事のようなの。


それでふと思いました。頭の中には自分の印象に残った思い出以外にも様々な記憶の断片が散りばめられていて、何かのきっかけに急に表に出てくるのかなって。こんなちっぽけな俺の頭の中にも様々な記憶が無数に眠っているんだね。意識的に思い出せないような小さい記憶の断片がさ。でもそれがどんな些細な記憶の断片だったとしても、それは俺の人生そのものであり、大切な記憶なのかもしれないな、と思う俺なのでした。



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