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■[ 映画 ] 2004/01/30 [ Fri ] - バトルロワイアルII 鎮魂歌 |
バトルロワイアルIIです。一作目同様にR15指定です。恐怖政治の道具のひとつとして中学生同士が殺しあいをさせられるというアレの続編。中学生は逆らったりすると無理矢理付けられた首輪が爆発するので従うしかないのね。殺し合いのゲームのルールは前作とかなり違うんだけど割愛ね。書いても意味がない。結論からまず述べると、これは凄い。歴史に残るダメっぷり。これはちょっとフォローできません。殆ど手放しでクソ。だから細かいこと説明しても意味が無いの。
もうとっくに一般の感想は出尽くしているコロなので、著しく評判が悪いのは知ってました。だから最初から酷そうなのは予想出来ていたんです。それを踏まえた上で出来る限りいいところを探しながら見たんだけどね。無理です。これは無理。これ中学生が考えた話なんじゃないの? いや、小学生かな。R15指定ってのは15歳以下は見ちゃダメよってことだけれども、この映画は15歳以上は見ちゃダメ。それくらいツライよ。
全てが支離滅裂で全てが破綻。部分部分の演出が前時代的でダサイとかアレンジの仕方がイマイチで原作の痛快さが出せてなかったとか、そういう前作においてのマイナスポイントのような可愛いダメさ加減じゃない。全部ぶっ壊れている。ここで内容をある程度説明するのもちょっと難しい。だって筋道が通ってないんだもん。筋道が通ってないモノをわかるように説明するのはかなり手間がかかるので省略します。音楽にしても映画にしても感想を書く場合は『見るな!』とか『聴くな!』とか『見ろ!』とか『聴け!』とかあまり極端に言い切らないようにしてるんだけど、これは見るなと言い切っちゃう。や、マジ見るな。得るものないよ。
ここまで言うとクソゲークソゲー言われてるゲームをやってみたくなるのと同様に(ゲームサイトなんで一応この例えね)ちょっと見てみたくなると思うけど、笑いに繋がるような要素が多いかっつうとそうじゃないと思います。普通につらい。確かに生徒たちが戦場に出ていきなりプライヴェートライアンだったりするあたりは可愛くて笑えるんだけど、その後の展開から会話まであまりにもメチャクチャで呆れちゃうんですよね。意味がわかんねーんだもん。
ああ。でも教師役の竹内力の序盤のキレた演技は面白いし、終盤での意味不明さも面白かったかも。要はそこだけ見るために二時間捨てれるか、という話なんかな。そう考えるとフォローできないってこともないのか。殆ど斜め方向からの視点から、ですけど。終盤で竹内力がラガーマンの格好して突然出てきて『トラーイ!』ってするところはウケ狙いじゃないのだとしたら確実に作った人の頭おかしいです。そこは大笑い出来た。幼稚園児級の発想だもんな。
以下その名場面。

ああ!戦場の真ん中にラガーマンが!
最初のオールバックから髪型まで変えてる!
意味がわかんないよリキ!
爽やかな顔で『お前らとラグビーやりたかったな・・・』とか言ってる!

最大の爆笑ポイントは間違いなくここ!
あり得ないほどのジャンプ力でリキ先生が『トラーイ!』。
飛びすぎ! 飛びすぎだよ! リキ!
左下の金髪の青年の遥か上を飛ぶリキ! 飛びすぎー!
この後何故か先生なのに首輪をしていた彼は爆死。
俺は大人じゃない!ってことなんだろーけど意味わかんねー。
まあこの人、一応色々あったようでテンパって薬中だったりするんだけどね。
それでもこの場面はフォローしきれないってば。画的にバカ過ぎだってば。
とまあこんな感じで最凶最悪な映画です。元々原作のオモシロさって小難しい説教じみたモノなんか無しに単純に極限の状態で色んなキャラが戦うアクション大作って割り切っていたところにあったはずなんだけどね。中学生にした理由は特に無いって作者が言い切ってるしね。
けど一作目を映画にした時点で映画の人たちは中学生であることにやけにこだわってた。そっからなんか履き違えちゃったんだなあと思うよ。アクションを引き立てるためにキャラのバックボーンがあり、飽きさせないために色々な死に様があった。単純にそれだけだった。それが面白かった。痛快だった。けど、映画を作った人たちはオモシロさの核を排して、違う部分を誇張した形で続編作ってこんな有様です。目も当てられない。
けど、これを見たあと一作目の特別篇を見たらびっくりするほど面白かったです。一作目はこの二作目よりも1000000倍マシ。センスの無さもなんだか可愛いので許せちゃった。一作目も最初はヒデェって思ったけど、この二作目ほどじゃないね。だから、一作目を楽しみたいならまず二作目を見てから一作目に行くと一作目が面白い映画のような気がしてくるので得するかも。
結局、結構フォローしてるな俺。
あとね。前田姉妹。
俺、断然ねえちゃん派。
あっぱれさんま大先生に出てるころからねえちゃん派。 |
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