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■[ 日常 ] 2004/01/01 [ Thu ] - 今年もお世話になります
明けましておめでとう。2004年っす。今2004年が30分過ぎたところ。


マダファカの方にもう今の思いは書いちゃったのでこっちは一応ご挨拶だけしとこうかなっつうことで。今年はもっとメインコンテンツを充実させつつ、去年のような不安定な運営にならないように読者の皆様のご期待に答えられるように一生懸命頑張る・・・・なんてつもりはあるわけもなく、今まで通りやりたいようにやりますので生暖かく見守ってください。


そんじゃことしもよろしくぅ。



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■[ 映画 ] 2004/01/02 [ Fri ] - ペイ・フォワード
ペイ・フォワード
深夜にテレビでやってたので見ました。深夜にやる映画ってちゃんと字幕でやってくれるから嬉しい。この映画は日本でのプロモーションにそこそこ力が入れられてた割りに評判はイマイチだったっていうイメージがあったんだけど、前からちょっと興味があったんでかなり真剣に見ました。


大まかなストーリーはこんなん。中一の少年が社会科での課題として出された『世界を変えるにはどーすりゃいいか』っつう問いかけにねずみ講式で親切を広げていくと世界が変わるかもしれないっていうアイディアを思いつきそれを実践しようとする物語。ねずみ講式って時点で別に大したアイディアじゃないので、この少年の思い付きに驚かされるようなことは何も無いです。むしろ『なんだ、ねずみ講かよ』とちょっとガッカリしました。


で、この映画、何か変。会話、心理描写、各人物の性格付け、ストーリー展開、その全てがちぐはぐしてるっつうか、微妙に歯車が噛み合っていなくてギクシャクしてるっつうか。明確にここが変ってハッキリ指摘できないんだけど、全体に妙な不自然さが常に漂っている感じがしました。リアリティーに欠けていると言えばいいのかな。


『そんなのあり得ない』って単純に斬り捨てているわけじゃなくて、各人物の会話の持って行き方や行動が設定された性格と上手くマッチしてないから、登場人物のキャラクターが不鮮明で、感情移入しきれないんですよね。詰めが甘いの。基本的に劇的な展開が無いような静かな人間ドラマにおいて、人物像がぼやけちゃうとギクシャクしっぱなしになっちゃうのよね。


あとラストもちょっとね。いくらなんでもありゃないでしょ。ああいうラストって相当上手くやらないと見てる人を白けさせるだけだと思うんだけどなあ。本作は、アル中のお母さん、無口な少年、心に傷を負った先生など、油断すると作品全体が悲壮感に覆われてしまいそうな設定を持ってきている映画ですが、それを暗くジメジメした感じにならないように常に和やかな雰囲気を残した描き方をしてる点に凄く好感を持ったし、見ていて感情移入が出来ないとは言っても、嫌な気分にもならないという部分では悪くないなと思ってみてました。あのラストを見るまではね。あのラストによってそれまで陰と陽のバランスを上手い具合に取ってた部分が全て台無しになっちゃったっつうか。


ラスト間際まで常に和やかさを残した描き方をしているもんだから、ラストへ繋がるあの出来事が余計脈絡が無いように感じるっつうか、唐突過ぎるように見えちゃうのかな。一応中盤で前フリみたいのはあるけど、ガキのケンカでまさかそうなっちゃうなんて思わんかったよ。見てて『えぇー!?』って苦笑いしてしまいました。涙なんかでないよあれじゃ。俺はストレートなお涙頂戴物語にも簡単に涙腺が緩む方だけど、映画全体の雰囲気をぶち壊してまで強引に『さあ!泣け!』みたいに唐突な展開になっちゃうとさすがについていけません。俺はあのラストは絶対失敗だったと思います。


あとこの映画にJON BON JOVIが出てます。出番は凄くチョットだけどね。俺は全然知らなかったので突然JONが出てきた時思わず声を出して『ジョンだ!』って言っちゃったよ。出番が短すぎて演技が上手いかどうかはよくわからんかったけど、目に表情がなかったなあとは思った。この映画で一番大きく心が反応したのはJONが出てきた場面かも。だって出てるなんで知らなかったからさ。とりあえず俺はJONのことをミュージシャンとしてしか認識してないんで、いきなり映画に出てくるとすげー変な感じがするし、その場面だけものスゴ違和感を感じちゃうね。演技が上手い下手以前に。


まーそんな感じで、イマイチかなこの映画は。全く泣けなかったですね俺は。



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■[ アイドル ] 2004/01/08 [ Thu ] - インリン
インリン
こんばんわ。ラグ・フェアーが死ぬほど嫌いなアイバです。存在自体を否定したくなるほど嫌いです。見るだけで抹殺したくなるほど嫌いです。曲もテレビから流れてくるだけで気持ち悪くなります。興味がないのではなく嫌いです。


さて、それはともかくインリンさんです。最近よくテレビに出てますねこの人。台湾だか韓国だかそっちの方出身の人。でも10歳から日本に住んでるみたい。この人はテレビに出ても別に面白いことを話すわけじゃないし、死ぬほど大活躍してるわけでもないけれど最近になって急にテレビに出るようになったよね。アイドルとしてはちょっと遅咲きな感じ。だから既に結構いい年。


で、色々調べてたんだけど、誕生日がちょっと怪しいんですよ。K-1のラウンドガールをやってたときのプロフィールでは1976年生まれになってるのに、もっと最近のプロフィールだと1978年になってるの。なんかサバよんでるくさいぞ。ホントは30過ぎてたりしてな。


K-1のラウンドガールやって、その後はレースクイーンやって、現在は自称エロテロリスト・・・とかわけのわからない売り出し方をしてて、オフィシャルサイトもワケがわからない構造になってます。見ても全然ワケがわからん。もっと普通に作ってくれよ。わかりづれーよ。で、なんか曲も出してるみたいなんですがそんなことはどーでもいい。何でこの人をここで取りあえげたかっつうと、何かこう近年稀にみるほどのエロオーラを感じるからです。いや、ただ単に俺のツボってだけなんだけどもね。


マジやばい。この人マジヤバイ。グラビア系の人だから露出度が高かったり、エロっぽいボデーだったりするのは当然なのだけども、とにかく顔がエロい。エロいんだよ。顔が。おっぱいとかじゃないんだよ。顔なんだよ。エロポイントが。よく見るとテレビに出てる人としては特別突出して美人ってわけじゃないんだけどさ。やたらエロいんだよ。顔が。フェロモンっつうの?出まくり。顔から。こんなエロい顔見た事無いってくらいエロい。そして俺はそれにやられまくり。冗談でも誇張でもナンでもなく、顔だけでヌケるよ俺。露出度ゼロでも顔さえ見えればヌケる。多分、この人が写真じゃなくて目の前にいたらそれだけで変な汁が出てしまう自信があるよ俺。露出度ゼロの服を着てても汁出すよ?


やべー。ぶっちゃけヤリテー。(わー。最悪なオチ)



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■[ 日常 ] 2004/01/16 [ Fri ] - 心の傷
よー。久しぶりじゃん。お前ら元気?


ところでさ。今日俺、咳き込んだ拍子にウンコ漏らしたよ。『コホっ』って咳きして『プリっ』ってなモンよ。最高だぜ。今日はちょっとゲリだったモンでよ。そんでさ。居間にいるときに漏らしたモンで、お尻の穴を閉めながらソーっとトイレに入ったのだけれども、丁度その時に義姉のさとみさんが帰ってきちゃったのです。そしてそのまま居間で家族の会話が始まってしまいました。


替えのパンツを取りに行くには居間を通過しなくてはならないのに替えのパンツを持たずにトイレに入っちゃったからそのままトイレから出られなくなりました。で、ひとまずノーパンでズボンを履き、風呂に移動してウンコのついたパンツを手洗いしてから洗濯機に放り込んだのです。でも風呂の後でもないのにパンツだけを取りに行くという行動はかなり不審な感じなので『なにやってんの?』とか訊かれる可能性が大きく、家族にウンコ漏らしたコトを悟られるのがイヤだった俺は、さとみさんが二階に去っていくのをそのまま風呂の脱衣所で待つことにしました。


すると、何故か姪のマホが俺のことを探し始めるではないですか。どうやらさとみさんが買ってきた幼児向けの雑誌を自慢したくて俺を探していたようで。家中を『おじちゃーん』と言いながら探すマホ。ノーパンの状態で風呂場で困り果てる俺。捜索に親父までもが加わり、結局親父に発見されてしまいました。当然『なにやってんだ?』と訊かれ、渋々小声で『ウンコ漏らしたんだよ。でもさとみさんがいるところにパンツを取りに行くのが恥ずかしいんだよ』と事情を話すハメに。結局バレちゃったんだよコンチクショウ。


いい大人がウンコを漏らすという事態は意外と珍しいことではありません。ゲリ気味でオナラをしようとしたら出ちゃったなんていうケースが多いです。しかしです。俺の場合、咳をしたら出ちゃったんですよ? 心の準備が全く出来てないんですよ? オナラをしようとしてウンコも出てしまったという場合は『あ、失敗した』と何となく納得できる部分が多々あると思うのです。自分が今ゲリであるという状況を踏まえれば、オナラと一緒にウンコが出てしまうという可能性はゼロじゃないし、明確に予測するまでいかなくても少しくらいその可能性があることくらいは考慮に入れているでしょう。


でも、今日の俺の場合は咳ですよ? ウンコが出てしまうなんて心にも思っていないんですよ? それこそ微塵もね。だから、心の準備など全くなしに、『コホっ』って気楽に咳き込んだ拍子に『プリっ』って出てしまったときの心の傷は計り知れないのです。そう。計り知れないのです!!! 計り知れないんだああああああああああああああ。


_| ̄|○ <29歳の初春の心の傷・・・。


因みに、姪のマホは今日お腹を壊して保育園を休んでいて、朝は寝グソを漏らし、起きてからもオシッコを漏らしたそうな。マホはもう4歳でオムツからは卒業してるので正真正銘の『お漏らし』です。そして俺も同類です。今日のアイバ家は糞尿まみれです。というわけで、今年のアイバ家のスローガンは『立派なスカトロ一家になる』ってことでひとつよろしく。お漏らしプレイの次は食糞プレイに挑戦だ。



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■[ 日常 ] 2004/01/30 [ Fri ] - 透ける
風邪ひいてたのだけどもう直りました。


とりあえずここを結構な期間更新してなくて、いつまでもトップページにインリンさんの『イイ尻』画像が載ってるのはゲームサイトとしてどうなんだろうか、と思ったので書こうと思ってたことをまとめていくつか更新してインリンさんの『イイ尻』をトップから押し出してみた。イイ尻さらば。


冒頭で風邪ひいたと書いたけども、すんげえ熱があったのです。39度6分。だからその間は当然風呂には入れなかったので、顔面アブラギッシャーの異名をとる俺としては非常にマズイ状況に。まあ顔だけ洗えば良いんだけどそんな余裕もないくらいボロボロだったんですよ。


だからシーツに顔面のアブラが染み込むことで中の布団が透けて見えるんじゃないか、という恐怖とも戦いながら寝込んでました。もし数日間溜め込んだアブラがついたまま本などの上で居眠りでもしたら、お菓子とか食いながら本を読んでしまったときのようにオデコと紙が接触した部分が半透明になり、5枚くらい先のページまで透けて見えてしまうかもしれないってくらい俺はアブラギッシャーだったのです。


けど耳の裏とか背中とかは乾燥肌で変な粉が出ます。


俺は色んなモン分泌するよ? サービス満点だよ?



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■[ 映画 ] 2004/01/30 [ Fri ] - バトルロワイアルII 鎮魂歌
バトルロワイアルII
バトルロワイアルIIです。一作目同様にR15指定です。恐怖政治の道具のひとつとして中学生同士が殺しあいをさせられるというアレの続編。中学生は逆らったりすると無理矢理付けられた首輪が爆発するので従うしかないのね。殺し合いのゲームのルールは前作とかなり違うんだけど割愛ね。書いても意味がない。結論からまず述べると、これは凄い。歴史に残るダメっぷり。これはちょっとフォローできません。殆ど手放しでクソ。だから細かいこと説明しても意味が無いの。


もうとっくに一般の感想は出尽くしているコロなので、著しく評判が悪いのは知ってました。だから最初から酷そうなのは予想出来ていたんです。それを踏まえた上で出来る限りいいところを探しながら見たんだけどね。無理です。これは無理。これ中学生が考えた話なんじゃないの? いや、小学生かな。R15指定ってのは15歳以下は見ちゃダメよってことだけれども、この映画は15歳以上は見ちゃダメ。それくらいツライよ。


全てが支離滅裂で全てが破綻。部分部分の演出が前時代的でダサイとかアレンジの仕方がイマイチで原作の痛快さが出せてなかったとか、そういう前作においてのマイナスポイントのような可愛いダメさ加減じゃない。全部ぶっ壊れている。ここで内容をある程度説明するのもちょっと難しい。だって筋道が通ってないんだもん。筋道が通ってないモノをわかるように説明するのはかなり手間がかかるので省略します。音楽にしても映画にしても感想を書く場合は『見るな!』とか『聴くな!』とか『見ろ!』とか『聴け!』とかあまり極端に言い切らないようにしてるんだけど、これは見るなと言い切っちゃう。や、マジ見るな。得るものないよ。


ここまで言うとクソゲークソゲー言われてるゲームをやってみたくなるのと同様に(ゲームサイトなんで一応この例えね)ちょっと見てみたくなると思うけど、笑いに繋がるような要素が多いかっつうとそうじゃないと思います。普通につらい。確かに生徒たちが戦場に出ていきなりプライヴェートライアンだったりするあたりは可愛くて笑えるんだけど、その後の展開から会話まであまりにもメチャクチャで呆れちゃうんですよね。意味がわかんねーんだもん。


ああ。でも教師役の竹内力の序盤のキレた演技は面白いし、終盤での意味不明さも面白かったかも。要はそこだけ見るために二時間捨てれるか、という話なんかな。そう考えるとフォローできないってこともないのか。殆ど斜め方向からの視点から、ですけど。終盤で竹内力がラガーマンの格好して突然出てきて『トラーイ!』ってするところはウケ狙いじゃないのだとしたら確実に作った人の頭おかしいです。そこは大笑い出来た。幼稚園児級の発想だもんな。


以下その名場面。



ラガーマン
ああ!戦場の真ん中にラガーマンが!
最初のオールバックから髪型まで変えてる!
意味がわかんないよリキ!
爽やかな顔で『お前らとラグビーやりたかったな・・・』とか言ってる!



ジャンプ
最大の爆笑ポイントは間違いなくここ!
あり得ないほどのジャンプ力でリキ先生が『トラーイ!』。
飛びすぎ! 飛びすぎだよ! リキ!
左下の金髪の青年の遥か上を飛ぶリキ! 飛びすぎー!
この後何故か先生なのに首輪をしていた彼は爆死。
俺は大人じゃない!ってことなんだろーけど意味わかんねー。
まあこの人、一応色々あったようでテンパって薬中だったりするんだけどね。
それでもこの場面はフォローしきれないってば。画的にバカ過ぎだってば。



とまあこんな感じで最凶最悪な映画です。元々原作のオモシロさって小難しい説教じみたモノなんか無しに単純に極限の状態で色んなキャラが戦うアクション大作って割り切っていたところにあったはずなんだけどね。中学生にした理由は特に無いって作者が言い切ってるしね。


けど一作目を映画にした時点で映画の人たちは中学生であることにやけにこだわってた。そっからなんか履き違えちゃったんだなあと思うよ。アクションを引き立てるためにキャラのバックボーンがあり、飽きさせないために色々な死に様があった。単純にそれだけだった。それが面白かった。痛快だった。けど、映画を作った人たちはオモシロさの核を排して、違う部分を誇張した形で続編作ってこんな有様です。目も当てられない。


けど、これを見たあと一作目の特別篇を見たらびっくりするほど面白かったです。一作目はこの二作目よりも1000000倍マシ。センスの無さもなんだか可愛いので許せちゃった。一作目も最初はヒデェって思ったけど、この二作目ほどじゃないね。だから、一作目を楽しみたいならまず二作目を見てから一作目に行くと一作目が面白い映画のような気がしてくるので得するかも。


結局、結構フォローしてるな俺。


あとね。前田姉妹。


俺、断然ねえちゃん派。


あっぱれさんま大先生に出てるころからねえちゃん派。



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■[ 映画 ] 2004/01/30 [ Fri ] - 座頭市(北野版のね)
座頭市
単純にカッコイイ映画。


多分DVD買うと思う。そんで殺陣のシーンだけ何十回も繰り返し見たい。それほど殺陣がカッコイイ。相手の刀と座頭市の刀が直接重なり合うってことが殆ど無く瞬間的に隙を突いてバサバサ斬る爽快感は最高です。人が斬られたときの音が『ズバ!』じゃなくて『ズバ、ブシュー!』なのがやたら気持ち良いんだよね。効果音って大事だなあって改めて思っちゃった。血や敵の体を貫通した刀のCGがバレバレでイヤって人もいるみたいだけど俺としては全然気になりませんでした。むしろカッコイイ!って普通に喜んじゃったよ。そんなわけで殺陣のシーンは全部お気に入りです。だからそこ以外のことをこれから書いてみます。


物語は勧善懲悪の非常にわかりやすい話なのだけれど、登場人物の回想シーンや過去の出来事が唐突に挿入されるので一瞬惑う部分があるなあと思いました。難解ってわけじゃ全然無いけどね。個人的にはそんな野暮ったいことしないでもっとそのまんま描いちゃえばいいのになって思った。中盤過ぎまで回想シーンがやけに多いんですよ。それで今現在の状態がしばらく置きっぱなしにされちゃう感じがする部分があるんだよね。『涙涙の感動の嵐!』を狙う映画じゃないんだから、回想シーンはそこそこの長さにするとか、もっとわかりやすくハッキリ区切りを設けるとかしちゃえばよかったのに。唐突に回想シーン、過去のシーンが挟まる関係でテンポが落ちてる部分があるのよね。もちろん登場人物のバックボーンが全く無いと困っちゃうけど。その辺はバランスなわけで、そのバランスが少し偏っていたかなって。


あと、ギャクのシーン。悪くないんだけど、ストーリーの流れとは無関係のコントが突然入るのがちょっと気になった。北野氏の『ブラザー』を見た時にも思ったことなんだけど、『これ無くてもよくね?』みたいなのがいくつかあったなあ。ブラザーの場合はそのギャグシーンがやたら長くて凄く気になったんですよ。北野氏が演じる『アニキ』の舎弟がバスケで遊んでるシーンとか長すぎて寒かったもん。この座頭市では長さは控えめにしてあるからそこまで気にならなかったけど、『あーこの映画もこういうのあるんだあ』って思う部分はあった。タカが剣術教えてやる!とか言い出すところとか流れに馴染んでないんだよね。


ストーリーに関係する会話をしてて、座頭市に話を振ったら目が! の、あのシーンみたいに流れの中で短く突然出てくるのは好きだし、タカが化粧してたら家に火をつけられて外にそのまま出て集まった近所の人たちの中の一人がその化粧に気づいて横目で見てるのとか流れの中でやってるのはすげえ好きなんだけどね。わざわざ一回流れを変えてまで入れているコントはもうちょっと工夫して欲しかった。


あと話題になったタップダンス。それは特に思うことは無いかな。ラストのはただ単にお祭りのシーンだし、農民が田んぼでやってるのも短く入ってるだけなので、特に気にして見てなかったし。タップの挿入は画と雰囲気とリズムで楽しませ、和の独特さを保ちつつも今までの時代劇には無い感じを演出してるんだと思うけど、そういう小技みたいなのって俺よくわかんないんだよね。長すぎると多分邪魔って思ったと思うけど。


以上のように書くと文句ばっかりのようだけど、とにかく終盤のテンションの上がりっぷりで全て補えてるから全く問題なし。待ちに待った用心棒との対決もあの感じで満足。変に長引いてもテンションが落ちると思うんだよね。あれは会話とか無くて正解じゃないのかな。で、そのあとのラストへの流れとオチ。マジ最高っす。北野武ってあんな男前だっけ!?って思うほどカッコよかった。


勝新版との差別化を意識して作ったのは明らかで、あのオチはまさにそれを象徴するモノだと思うんだけど、大事な部分は結構そのまま踏襲してるのが嬉しいですね。違うところは違う、でもここは同じにした方が良い、ってちゃんと考えて作ってる。博打の場で騒動に本格的に巻き込まれ始める、なんつう流れもオリジナルから踏襲してる部分だし、コントが入るのも実はオリジナルで既にやってることだし。


とりあえず総合としては超満足な娯楽映画だと思います。続編見てぇ!



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