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音楽日記 2001/06


★2001/06/19 (Tue)
jake
Odyssey Number Five / Powder Finger

つーことで、オンガクニッキが生まれ変わりました。これが一発目。その時その時で気に入って聴いているヤツの感想を述べるという明確な方向性を提示します。


それに伴って過去ログは一掃。


で、記念すべき一回目はオーストラリアのバンド、パウダーフィンガーのワールドワイドデビューアルバム。通算4枚目になる作品。オーストラリアではかなり人気があるビッグバンドらしいです。


ニール・ヤングの曲名からバンド名を持ってきている事から同じルーツも持つパール・ジャムなんかが思い浮かぶけど、音のほうも確かに近いものはあります。


それに加えてU2やレディオヘッドなんかのような少し湿り気のあるメロも盛り込まれていて、俺の中では(U2+レディオヘッド+パールジャム)割る3というイメージで聴いてます。


微妙な暗さと切なさがある曲が多くて、攻撃的な曲は一曲も無いです。演奏も自体も結構地味で、全世界で爆発的に売れそうな気配は今のところしません。歌も別に巧くもないし。


けど、個人的にはかなり気に入ってて結構聴いてます。


まだまだ完成はされてないながらも前述したような暗さ、切なさ、美しさの微妙なバランス感覚が好きなのかな。オススメはしないけど、個人的にはこれからじっくり注目していきたいバンドです。


★2001/06/19(2) (Tue)
jake
Just Enough Education To Perform / Stereophonics


UKでは結構大物らしいステレオフォニックスのサードアルバムです。1作目はイモくさくて青臭いイキオイのあるアルバムでした。それはそれで好きですけどね。


んで、2作目はデビューしてからの経験を生かした形で曲が作られていてバラエティーに富んだ作品に仕上がってました。


そしてこのサードはさらにロックバンドとしての深みが増した作品に仕上がっていると思います。けど、ぱっと聴いた印象はハッキリ言って地味です。


けど、聴きこむうちに彼らのメロディーセンスのよさに気づいていく事でしょう。その上バラエティー豊かに作られているので末永く楽しめそう。


UKのバンドながらもアメリカの音楽に大きな影響を受けている彼らの音楽はUKモノの独特な雰囲気がダメな人にも是非オススメしたいです。


シッカリと地に付いた演奏と楽曲が詰まったこのサードアルバムはしばらく愛聴盤になりそうです。


★2001/06/19(3) (Tue)
jake
Ultra Feel / Rubber


随分前にも取り上げてた事があるけど、そのファイルは今は存在してないので改めて取り上げます。


ハーレム・スキャーレム改め、ラバーの新作です。ハーレム・スキャーレムの頃のハードロック色は完全に息を潜め、非常にポップで軽快なポップロックアルバムになってます。


俺はハーレム・スキャーレムはそれ程好きではないのですが、このラバーは大好き。前作も同じような方向性ではあったけど、曲が非常につまらなかった為に全然楽しめませんでした。


で、このアルバムはメチャメチャ曲が良いです。実際、個性やインパクトは皆無だけどこれだけ曲が良ければ文句は無いです。曲がコンパクトにまとまっていて10曲で30分程度という構成も疲れなくて良いです。


彼らはその都度その都度方向性を流行りにのってフラフラと変えて来たバンドで、その辺に信念を感じられないなんて声も良く耳にするけど、俺はその辺のことは気にしてません。

俺はラバーが好きっつうよりも、このアルバムが単体で気に入ってる感じだし。コイツは本当に名盤です。


★2001/06/23 (Sat)
jake
Lions / The Black Crowes


これは良いです!


前作が妙にストレートでノリが良くてそのまんまだった為に凄く物足りなさを感じたんですけど、今回は素晴らしいデキ。ここへ来て一気に個性を全面に押し出してきた感じです。


このアルバムはクロウズがただのレトロ・ロックバンドではないと見事に証明して見せた快作だと思います。もちろんそれまでも俺はそんな風には捉えていなかったけど、そう言われちゃうコトも実際あったらしいです、残念な事に。


今までも充分カッコイイロックバンドだったと思いますよ、俺は。特にライブは本当にカッコイイ。フジロックで観た彼らには鳥肌が立ちました。マジ最高のライブ・パフォーマンスでした。


でもこれで『ただのレトロ・ロックバンド』だんて言うヤツはいなくいなるコトでしょう。レッド・ツェッペリンに通じるような少し変わった感じの楽曲も増えて個性豊かな作品に仕上がっています。


でも、三曲目の『Come On』などのようにストレートで『そのまんま』な曲ももちろんあります。そんな楽曲も、今までクロウズには無かったタイプの曲と同居しているからこそ非常に映えると思うのです。


サザン・ロックの影響丸出しのストレートな音楽を売りに出てきた彼らですが、ここでまた1歩大きく前進した姿を見る事が出来ます。


さっきも少し触れたけど随所でレッド・ツェッペリンっぽい雰囲気を感じます。でも、それは決してマイナスの要素じゃないですよ。まあ確かに2曲目とかすげえツェッペリンっぽいです。特にサビとか。ロバート・プラントに影響受けてるのかなあっていう感じのヴォーカルです。


それでもクロウズなりの個性で今までのサザン・ロックテイストとツェッペリンテイストが上手く消化されて見事に『クロウズ・サウンド』を確立していると思います。


とにかくこれは素晴らしい快作だと思います。オススメ!


★2001/06/24 (Sun)
jake
Internationalist / Powderfinger


おお?


この前紹介したオーストラリアの人気者、パウダーフィンガーのサードアルバムが日本で発売されました。つまりこの前紹介したアルバムの1個前の作品。ワールドワイドデビュー作の4枚目から少し遅れてのリリースなわけです。


このアルバムによってオーストラリア国内で爆発的に人気者になったそうな。色々な賞も取ったとの事。これって日本以外でも発売したんだろうか。まあとりあえず今は輸入盤を探すよりは絶対国内盤の方が見つけやすいと思われます。


で肝心の内容ですが。


ワールドワイドデビュー作である4枚目よりこっちの方が良いです。プロデュースもこっちの方が良いと思うんですけど。4枚目は張りきり過ぎてオーヴァープロデュースになっちゃったのかな。かなり加工された印象なんですよ。一方こちらは結構生っぽいです。俺はこちらの方が断然好き。


曲もこちらの方がフックがあってカッコイイ。もちろん4枚目も結構好きなんだけど、絶対こちらの方が粒揃いだってば。これをワールドワイド作にすりゃー良かったのに。


で、かなりパールジャムな感じの出来なのでそこが鼻につく人もいるかもしれないけどそれ程『まんま』ってわけじゃないし、彼らなりの個性もあると思うし俺は全然気になりません。パールジャムよりずっとキャッチーだしね。パールジャムのコーデュロイ系の曲が好きな人はかなり気に入るんじゃねえかなって思いますヨ。


4枚目よりノリの良い曲が多くてアルバム全体にメリハリがあるのも良いです。まあノリの良い曲もパールジャムな感じだったりするんですけどね。


このバンドに興味が沸いたら4枚目じゃなくてまずこのサードをオススメしますよ。


ファーストとセカンドもほしーけど輸入盤としても日本に入って来てないだろうなあ。これと4枚目が日本でそこそこ売れれば出してくれるかしら。
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