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Something/Anything ? / Todd Rundgren |
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トッド大先生の72年の超名盤。
これって今まで取り上げてなかったんだな。とても聴いてるのに。いつも安定してコンスタントに聴いてるアルバムなんですよ、これ。トッド大先生の作品の中で俺がはじめて聴いたアルバムです。
これは大プッシュな作品です。トッドファンじゃなくてもロックファンなら絶対聴くべきスタンダードアイテムと言ってしまいたくなる程大プッシュ。トッド大先生の他の作品は集めなくても良いから(わけ分かんないの多いからね)これだけは聴いてください。
2枚組なんですけど殆ど捨て曲が無いです。しかもこれ、トッド大先生が殆どの楽器を一人でこなして殆ど一人で完成させてしまった作品なのです。完全に全部じゃないみたいだけどね。一部では他のミュージシャンにも参加してもらってるようですけど、でも大体自分ひとりで仕上げちゃってるのが驚き。
ディスク1の1曲目は彼の代表曲である『I Saw The Light』。とても女性的な声で初めて聴いたときホント一瞬女性かと思いました。前にもちょっと書いたけどこの頃のトッド大先生はキャロルキングみたいな曲を多くやってるんです。ヘンテコな曲は無いに等しい。全部普通。もちろんポップでキレイな楽曲やかなりロックしてる曲などバラエティーは豊かだけど、なんだこりゃ?って曲は無いのでこのアルバムは2枚とも全編安心して聴けます。
この人の卓越したメロディーセンスはただ事じゃないでしょう。今更わざわざこんな古い作品を・・・・なんて言っちゃダメです。全然色あせてない。この作品はさっきも書いたように殆どトッド大先生一人のセンスで出来てるからメロディーセンスだけじゃなくアレンジセンスだってトッド大先生の世界が満喫出来ます。というかこの人のソロで作った作品は一人で全部仕上げてるヤツがかなりあるんですよね。
ジャニズ・ジョップリンをプロデュースして彼女と衝突して1曲で降りてしまうというエピソードが有名だったり、グランドファンクのあの名盤『We
Are An American Band』をプロデュースしてたりと、プロデューサーとしても有名な人だけあって音作りはやっぱりとても優れています。
ディスク1の1曲目の『I Saw The Light』は、これを聴いて鼻血が出ないヤツはロック聴くのなんか止めちまえこのヤロウとか言ってみたいくらい素晴らしい曲です。
UK盤だと2枚組なのに2500円程度で売ってるトコロもあるから何かのついでで良いから買ってみてよ。聴いてみてよ。トッド大先生のメロディーに触れてみてよ。
俺の中では一生聴き続けたい名盤です。 |
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