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A Life Of Saturday / Dexter Freebish |
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2000年にデビューしたDexter Freebishのデビュー作です。
このバンドは素晴らしく好みの音です。ジャンルとしてはオルタナティブとして分類されたりしてるけど、実際『普通のロック』です。LifehouseやBliss66、んと、あとはThe
Callingとかと同じ枠に入るのかな。個々の音はもちろん違うけど大雑把に分けたら同じ枠にはいるだろうなと。
Lifehouseは以前ここで取り上げたときにはやたらとPearl Jamを引き合いに出した気がするけど、死ぬほど聴き込んだ今となっては(っていうか今でも聴いてます)ヴォーカルの声は少しエディ・ヴェダーを彷彿させる部分がありつつもそれ以外は『普通のロック』と捉えてるしね。
アレンジを変えてちょっとコーラスを大げさにしたらハードロックにもなりそうな音とでも言えばいいかな。バンドの音全てを含めて明らかにPearl
Jamあたりを通過したという音、例えばCreedなんかとはまた違うもっと肩の力が抜けた本当に『普通のロック』。けどこのバンドの場合は前述のバンドよりも遥かにポップで健康的な音になってます。
これといって特徴が無いといえば無い。 オフィシャルサイトには『Cars ミーツ U2』とか書いてある。うん。わかる気がする。ファーストシングルである『Leaving
Town』のイントロなんかはかなりU2を思い出す感じになってるしね。それでメロはサラっと爽やかに健康的。
ヴォーカルの声はLifehouseなんかのようなエディ・ヴェダー的な、言葉を潰しながら歌うようなタイプではなくすげえ普通の声。これまたあまり特徴が無くて特別巧いってわけでもないのね。ものすごく当り障りの無い声と歌い方。その声で前述したように普通のロックソングを普通に歌うという。
ここまでだと全然ダメそうだけど、良いのよ、曲が。素直なメロディーと奇を衒うことの無い素直なアレンジ。このアルバムに収録されている11曲はどれもこれも素直なつくりで俺としてはホッと安心できる音がすごく気持ち良いの。
アメリカでは売れた曲があるようだけど、日本での知名度はすごく低いよね。ロックの洋楽を聴く人でも知らない人の方が多そうだもんな。っていうか俺も詳しいことは知らないし。ネットのラジオを聴いてて偶然耳にして気に入ったのよ。なので雑誌なんかの記事も読んだことが無いんでバイオ的なことはここでは紹介できなかったりする。
うん。普通。とにかく普通。
何かしら強烈なインパクトや個性を持っていてBGMに出来ないような音楽を好む人には本当に面白みの無い音かもしれないけど、素直で健康的で聴き易い『普通のロック』を心地よく思える人にはちょっと聴いてみて欲しいバンドだね。絶対オススメ!とはさすがに言えないんだけど、こういうのも好きだよ俺は。 |
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