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自虐系ねえ・・・


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今回は俺のサイトが『自虐系』とかよく言われる事についての俺の返答ってな感じで語ってみようとか思います。


『自虐』ってのを全面に押し出してるサイト最近やたら増えたじゃん。行間をすげえ空けたり極端にフォント拡大縮小したりしてるところが多いのを見ると今話題の尋常じゃないアクセス数のあのサイトの影響だってのはすぐわかるけどさ。


でね。ここも自虐系とか言われる事が多いけど、そういう要素を含む事になったのには理由があってね。単純に面白いからという理由じゃ無いんだよ、俺の場合。日記やテキストで自分以外のモノに対してとやかく言う事もあるわけじゃん。そんな時、自分のコトをあまり語らずに外へ向けてああだこうだ言うだけじゃ見ててあんまり気分良くないんだよね。他の人は知らんけど、とにかく俺はそうなのよ。


じゃあ、オマエはどうなんだ? って気分になるっつかさ。


一番最初の俺のサイト『モウのクソゲーページ』を立ち上げる時に考えたのは『無意味に偉そう』なキャラを創り上げてインパクトを持たせようというモノだったんだけど、それをやってて違和感を感じ始めてさ。なんか気持ち悪いなあって。それで実際の自分と違うキャラを演じるのは俺にはそもそも無理なんだなって明確に感じるようになってサイト上でも徐々に素の俺になって行っちゃったんだよね。


その最初のサイトで『今日の一言』みたいのをトップに載せてて、それはログを残す習慣が無かったから俺のPCのハードディスクにもログが残ってないんで見せれないのが残念なんだけど、そこでは『敬語も使わない』という前提で文章を書いてた徹底振りだったのよ。


でもやっぱだんだん息が詰まってきちゃってさ。偉そうなキャラを創るとなると自分の事を必要以上に棚に上げる必要が出てくるわけじゃん。それがイヤでイヤで。偉そうに自分以外のものにああだこだ言うだけじゃ自分も息が詰まるし、そもそも言ってる事に説得力が出てこないもん。それに加えて対象を外側に向けたちょっとキツめのコトを書く時ってすげえ神経使うのもつらいところでさ。それにそゆ題材の時にすぐさま突っかかってくるヤツって結構いるじゃん。


掲示板とかで相手がマジメな姿勢で突っかかってきていた場合は俺なりにマジメに返答してるけど、実際ぶっちゃけると何の苦もなくレスつけてるわけじゃないです。やっぱそゆ時も結構神経使ってます。たまになら良いけどそんなのばっかりじゃやってて疲れちゃうでしょ?


で、『だったら自分自身のネタになりそうな部分をネタにしちまえば一番気楽だし、見てる人もそれじゃあ突っかかりようが無いわけだから・・・・』というのがはじまりで、自分自身をネタにする事が徐々に増えていったわけ。俺以外の具体的な登場人物(友人とか後輩とかね)が出てくる時も基本はその登場人物はツッコミ役で俺がボケ役という立場になる場合が多い。意識的にそうするようにしているの。もちろん違う場合もあるけどね。


まとめるとさ。


自分以外の何かに対してとやかく言うのは神経を凄く使う上にそれだけ繰り返してても説得力を持たないから、そゆ事をするんだったらそれと同時に自分自身のダメなトコロを正直に語ったり、自分のアホなエピソードとかも載せて自分なりにバランスを取っているという事かな。


俺のサイトにはそんな幾つかの顔があってそれら全部の顔に注目する人ばかりじゃないから、人によってかなり違う印象を持つことも多いみたいです。傾向として女性はマジメな部分を指して褒めてくれる事が多くて、男性はアホな部分を指して面白いって言ってくれる事が多い感じです。


俺には以上のような思惑があるから、ここをただ単に自虐系って言われても嬉しくもなんとも無いです。自虐そのものが目的なわけじゃなく俺としてはバランスを取ってるだけだからさ。まあ、嬉しくないっつってもそれは気分を害してるっつう意味ではないから勘違いしないでね。ただ単に自虐系という言葉は俺にとって褒め言葉でもけなし言葉でもないってことなんで。


ネット上で自分のコトを棚にあげてああだこうだ言ってるばっかりの人ってある意味尊敬する部分もあるけどね。だって、実際に直接会うとかいう場面になった場合、自分のことを棚にあげれば上げる程、自分の実像とはギャップが生まれるわけで(言うまでもなく読み手が勝手に思い描いた見た目のギャップじゃないよ)、そのギャップはぜーんぶ自分に跳ね返ってくるでしょ。なのにそんなギャップを自分から生み出してる人はやっぱしある意味すげえと思いますよ。


以前テキスト『ひととなり』に書いた通り自分の事を棚に上げてばかりの人はなんとなくうそ臭い雰囲気がテキストに出ちゃってて、そゆのは長い目で読んでるとわかっちゃう事も少なくないけど、書いてある事そのまんましか読み取らない人も世の中実際多いから、前述したギャップってのはやっぱり生まれちゃうもんだしさ。そもそも直接会う事を避ければ良いわけだけど、会わないにしてもそのギャップは自分自身では感じ取れるし、そんなギャップが自分の中に存在するってなんだか悲しくない?


だから俺はイヤなんだよ、そゆの。とにかく俺はそんなギャップが生まれる事に恐怖してしまう人間だからバランスを取ってるってわけ。つうか、正確に言えばそゆギャップを自ら生み出す人って大概は自分のキャラを自分で把握する能力が欠けている場合が多いだろうから生まれているギャップにも気づいてないわけで、本当の意味で『すげえ』わけじゃねえんだけどな。だから『ある意味すげえ』って表現してんだけど。


以前、俺のページを見てる後輩に『あのサイト見てるとすっげえアイバさんっぽいなあと思うところがそこかしこにありますよー。』なんて言われた事があった。それをきいてなんかすげえ嬉しかったのよね。それで俺にとって自分のサイトに対しての一番の褒め言葉って、もしかしたらそういう言葉なのかもしれないなと思いました。



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