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理想の音楽サイト


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音楽好きな俺はネットで音楽のことを調べることが少なくないです。


そこで理想の音楽サイトってなんだろうと考えたのです。


音楽を少しでも聴く人はネットで好きな音楽について調べたりした経験が一回くらいはあるかと思いますけど、そういう場合ってどんなサイトで調べますか? 特定のアーティストの大雑把な概要を知りたいのならオフィシャルサイトを見るのが手っ取り早いだろうし、ファンサイトがあればそこで他の人の意見を見たりしてCDなどの購入の参考にしたりもすると思います。


で、俺が理想とする音楽サイトってのはまず取り上げているアーティストのバイオやリリースしている過去の作品が全てコメント付きで載っているサイトなんですよね。ひとつのアーティストに特化してるページでも良いし、多くのアーティストを網羅しているサイトでも良いけど、とにかくそのアーティストの1作品を単独の作品として取り上げるのではなくそのアーティスト全体を教えてくれるサイトが好きなんですよ。


だから作品のレビューなんかもひとつの作品を単独で語るのではなく、過去の作品のことも考慮に入れて比較しながらレビューされてるのが一番参考になります。俺の場合は、一枚のアルバムが気に入ってそれで満足っていうことは殆ど無いんです。ひとつの作品を好きになるんじゃくてアーティストそのものを好きになって理解しないと気がすまないんですよ。


音楽サイトを大雑把に二つに分けてみると、特定のアーティストだけを扱う『ファンサイト』と多くのアーティストを網羅した『総合音楽サイト』いうモノに分かれると思います。そこでまず『ファンサイト』というモノについて語ってみます。


一枚CDを買ってそれをすごく気に入った、もしくはちょっとだけ耳にして気になり始めたアーティストがいるなんて場合に、そのアーティストが既に多くの作品を出していたらまだまだ自分はそのアーティストに関しては初心者なわけで、『ファン』であるというのはちょっと気が早いですよね。そのアーティストへ興味を抱き始めたという状態というか。もっと言えば聴いたことが無くても噂や雑誌での断片的な情報で興味を抱くコトだってあるわけですよ。その場合はもっと『ファン』というには程遠い状態なわけです。


そこでネットで検索してそのアーティストに関することを調べて、それに特化したサイトを見つけたとします。俺の場合はそこがコメント付きのディスコグラフィーやバイオが載っていないサイトだったらもう見ません。多くの作品を出しているアーティストなのにそこには一枚だけしかレビューが載ってないとか、コメントが無いなんて場合も同様です。どちらの場合もすぐにウインドウを閉じてしまいます。当然ブックマークもしません。


特定のアーティストのファンサイトってのはファンしか来ないからアクセスが伸びないし、そもそもファンしか来ないのだからそのアーティストを多くの人に広めるなんて機能はあるはずが無いという考え方もあるようだけど、俺は全然そうは思わないです。これからファンになろうとしている予備軍の手助けをするという大きな役割があるんですよ。


俺がファンサイトを探す一番の動機は『自分がファンになったから』ではないです。興味を持ってこれからファンになるかもしれないアーティストの手引書としてファンサイトを探すんですよ。だからこそコメント付きのディスコグラフィーやバイオグラフィーは絶対に載っていて欲しいものなんです。逆に言えばコメント付きのディスコグラフィーやバイグラフィーがしっかり載っていれば、既にファンである人の集いの場であると同時に、まだファンではない『その予備軍』にも意味のあるサイトになるということです。


もちろんすっかりファンになったあとにファンサイトを探すコトだってありますけどね。それはまた目的が違って自分の感想と他の人の感想を照らし合わせて楽しむためです。どっちにしてもディスコグラフィーが無いとダメなんですけど。


特定のアーティストのファンサイトってのはファン予備軍の手引書として活用された時点で充分そのアーティストの普及に貢献したと言えると思うんですよね。すごく素晴らしいことだと思いますよそれって。確かにアクセス数は伸びないし、手間がかかる割りに報われないという部分はありますがそれは『好きだから』という理由だけで充分に補えることです。


俺が理想に思う『特定のアーティストのファンサイト』というのはファンが集う場所であると同時に、初心者の手引書としての機能も果たすサイトです。ここで強調したいのはファンサイトは既にファンである人のためだけにあるわけじゃないということですよ。作り手が様々な配慮をすれば初心者に対する手引書としての機能ももつんですよね。


では次に『総合音楽サイト』についてです。これもファンサイト同様に俺の場合はひとつのアーティストを断片的に取り上げているだけだとあまり魅力を感じません。広く浅くではイヤなんですよ。そういうサイトに偶然たどり着いても、まずまともに読みません。やっぱりブックマークもしませんね。ひとつひとつのアーティスト全体を網羅していて欲しいというのが俺の理想。


つまり、俺にとっての理想の『総合音楽サイト』は前述した理想の『ファンサイト』に載っているようなディスコグラフィーとバイオグラフィーが網羅されていて、それが複数のアーティストに渡って掲載されているサイトなわけです。そのようなサイトを作るには凄まじい手間がかかりますが、その手間に見合ったアクセス数を得るのはやっぱり難しいと思います。『特定のアーティストのファンサイト』よりは遥かに人が見てくれるでしょうけど、手間の方が圧倒的に大きいのは明白です。


けど実際そういうサイトってあります。とんでもない数のアーティストを取り上げながらもコメント付きのディスコグラフィーとバイオグラフィーを全部しっかり網羅してるっていうサイトがね。けどやっぱりアクセス数はかなり少ない。一日100もいってりゃ良いほうですよ。じゃあなんでそんな報われないようなモノを手間をかけてつくるのか。そりゃ好きだからですよ。理由はそれだけで充分です。


さらに付け加えればディスコグラフィーに付けられるコメントは客観的にしようする単なる紹介文に終始してしまっているだけではダメです(ダメってのは俺が好きじゃないってだけの話だよ)。そのサイトの管理者の主観もふんだんに含んだモノであった方がより面白く読めますね。客観性と主観性を上手に融合させたようなコメントが良いね。


俺の思う理想の音楽サイトってのはそんなサイトなんです。


もちろん他の人には他の理想があるかもしれないですよね。例えば、俺とは逆にさ。全部のディスコグラフィーが載ってると逆に迷っちゃってイヤだとか量が多すぎてゲンナリして読む気がしなくなるとかいう人もいるかもしれないし、作品を単体でレビューしてくれないとわかりにくいから過去の作品との比較はして欲しくないとかいう人だっているかもしれないじゃん。さらには、主観はとにかく省いてデータベース的なものに終始して欲しい人だっているでしょう。


そんな風に色々な理想があると思いますがみなさんが音楽サイトに求める理想ってどんなものですか?



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