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凡人


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世の中にいる特殊な才能を持った人達ってのはやっぱり凡人とは違う視点でモノを見るから、世間一般では『変り者』として認識される事が少なくないと思うのです。ミュージシャン、画家、学者、その他モロモロの専門分野で成功を収める人達。


もちろん必ずしも特定分野で才能のある人がみんな『変り者』であるとは思わないけれどね。割合として変わり者である率はそれなりに高いという話。特定分野で評価を得る人の中では変な死に方をしたりする人が割と多いのも関係あると思うのね。最後狂っちゃったりとか。孤独に死んでいったりとか。


よく『自分は変わってるからー』なんてちょっと自慢げに自分が特殊であることを平気でアピールする人がいるけれど、そういうコトを自分で言う時点であなたは凡人です。ええ。間違い無く。


俺自身も間違い無く凡人であるわけなんですが、いま例をあげたような『変り者に憧れる凡人』というタイプの人ではありません。自分が変わってるのなんか凄くイヤ。とても不安。やっぱり多数派にいた方がどちらかと言うと気が楽。俺はそう思う方です。


だからといって自分の思うことを簡単に曲げたりするのもイヤで自己主張だけはやたらするという部分も持っている感じ。だからこんなサイトで自己主張をしているわけなんだけど、基本的にヨワっちいからその自己主張に共感や賛同を得ると喜びや安心感を感じてしまうわけで。それによって自分は変わり者じゃないって確認したいわけで。


あ。やっぱり俺は凡人ですね。


そこでちょっと考えた。じゃあ、そんな平凡な俺が世間一般からなかなか共感を得られないような、かなり特殊な視点を持った『変り者』になってしまう代わりに、特定の分野ではその独特の視点を活かしてスゴイモノを創造出来る才能を持てるとしたらどうだろうと。


変り者になる事によって特殊な才能を手に入れるか。


今のまま凡人でいるコトでそれなりの多数派に留まって安心感を保つか。


前者を選べばなかなか友人は出来なくなるし世間から白い目で見られる機会が遥かに増えるけどその代わりに特定分野ではスゴイ評価を得る事が出来る。逆に後者を選べば特別な評価を得ることは殆ど無い代わりに、友人はそれなりに出来やすくて多数派にいるのだから世間にもそれなりに馴染める。


目の前に神様が現れてどちらかを選んで良いと言われたら俺はどっちを選ぶかなあと考えた。ハッキリ言ってスゴイ微妙。うーん。けどやっぱり恐いから後者を選んでしまいそうな自分がなんともまあ情けなかったり。


俺はやっぱり骨のズイまで凡人だ。



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