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腹いてえ


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俺は中学生3年の時、やたらと深夜番組を見ていたので、生活リズムがおかしくなっていました。3年になったら部活も出なくなっていたので、授業が終わるとすぐ家に帰り、夕方過ぎまで眠って、夕飯を食ったら動き始め、朝5時ぐらいに再び眠ってそれから学校へ、という感じでした。


それゆえに排便のリズムもなかなか整わずに困っていました。 「ぢ」も患ったりしてました。現在でも生活リズムが狂うとすぐ「ぢ」になるのですが、そんな体質になったのはこの頃からです。ジジ臭い中学生って言うな。そんな排便のリズムを掴めなかった中坊アイバは、しょっちゅう嫌なタイミングで便意をもよおしていました。いつ何処で便意に襲われるか全く予想不可能でした。


でも、休み時間を利用して排便を行うのはとても嫌でした。中坊の頃というのは、休み時間などに大の方をすると、何かを投げ込まれたり、水をホースで注ぎ込まれたりといったイタズラをされる危険があるお年頃です。それゆえに休み時間に便意をもよおしても、あえて授業中まで我慢して、そっと先生に許可をもらって授業中にトイレに行ったりしていました。そうすれば、音やニオイも放ち放題です。イタズラもされる心配がありません。


そんな事を繰り返している内になんだか間違った排便リズムが出来あがっていきました。決まって授業の2時間目にお腹が痛くなるのです。午前10時過ぎぐらいに。 それが俺の排便リズムになってしまったためどうしようもありません。生理現象には逆らえませんからね。ヤツラが出たいと言い出したら従うしかないのです。出してやるしかないのです。 ごく稀に諦めてくれる事もありますが。


ある時から俺も開き直って、授業中に元気に手を上げ、『先生!うんこしてきて良いですか』とウケを狙うようになっていきました。授業中にクソしに行くのが余りにも頻繁になってしまったのでもうヤケクソです。


そして、ある日クラスの女子のボス的存在の清水が仕切るグループと俺の仲良しグループがなんだかとてもくだらない事でもめました。というより、こっちとしては何も清水達が気に触る事をした覚えが無いのに急に怒り始めたと言った方が良いでしょう。


昼休みに俺と仲良しの仲間達とで校庭でバレーボールを楽しみ、爽やかな汗を流して教室に戻ってきました。 フト見ると友人たちの机にチョークで落書きがしてあります。色々と悪口や憎まれ口が書かれています。 もちろん俺の机にも書いてあるだろうな、あはは、と余裕な俺。そして自分の机に戻り落書きを確認しました。


そこには、


『ゲリピエスト』


と白チョークで力強く書かれていました。


上手いこと言うな、おい。


俺は素直にそう思いました。



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