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それは逃げる事


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最近ちょっと思う事があって。


言葉ってのは人に自分の意思を伝達する道具のひとつだけれど、モノによってはその言葉をあえて発しないで、しばらく自分のなかで寝かせる事で良い意味で熟成するんでは無いかなあと思うようになったのよ。思った事、感じた事をすぐに言葉にするってのは、悪いことでは無いとは思うけど、熟しきっていない内に外に出してしまうと自分にとってマイナスに働いてしまう事もあるのかもって。ここで言いたいのは相手に直球で文句を言うとかそゆ事じゃなくて、あくまで自分の事を誰かに話す場合の事なんだけど、意味わかるかな。それはこれから書いてゆくけどもね。


サイト上で俺は『俺はこういう人間だ』というモノをかなり主張してきたけど、生の人付き合いの中でもそゆ事をする事が多いのよ。多かったの。生の会話でのそゆ主張って俺の場合はただの逃げ道作りになってたかも・・・・っていうのが今回のテーマ。


んで注意。ここではサイト上でではなくって現実生活での生の会話での事、というのを前提に話を進めていくってのを忘れないでね。イヤ、サイトでのそゆ『自己開示』的な話まで否定しちゃったらここの存在理由がなくなっちゃうもんよ。サイト上でのそゆ発言はまた別で、今回これから触れるような理由として存在してるわけじゃないからさ。サイト上での俺のそゆ発言は自己確認の意味合いが強い・・・というかそれそのものなの


逆にいえばこれから述べるような理由でこのサイトが存在するようになったらその時はここを閉鎖するべき瞬間だと思ってるしね。とにかく今回の話は現実世界での生の会話においての話って前提は忘れないようによろしく。


で、前置きが長くなったけど本題ね。


『自分以外のモノや人に対して抱いた自分の感想や考えを相手に伝える姿勢』ってのと、今、俺が言おうとしてる『自分がどういうタイプの人間かを相手に主張する姿勢』ってのは似てるようで全然違うんだなあとシミジミ思うようになったのよ。


前者は今は論点に入ってないよ。基本的にあんまり気にしてないからね。でも後者については自分的にかなり引っかかるんだよね。けど俺は今まで様々な場面で後者をしようとしてたのよ。今は、それってどうなんだろ・・・と、すげえ疑問を抱いてる。


イヤ、自分が持ってる『自分像』ってのは間違いなく存在するし、多分他の人もそゆモノって持ってると思うのよ。けど、そんなもん現実の会話の中で主張して何になるんだろとか思うようになったのよね。もっと正確に言うと、主張しても良いとは思うのよ。全部否定するわけじゃないの。つまり前述したようにサイト上での自己確認が目的のそゆ発言なら俺的にはアリってこと。


でも生の会話での俺のそゆ発言ってのはその裏側に変な思惑がある事が殆どで、それが自分的に非常にひっかかるようになったわけ。最初日記に書いて、その後にテキスト移動した『理想』って文章があったじゃん。読んでない人は読んでちょ。で、結局アレと同じようなトコに行き着くんだけどさ。


あの文章では、理想・理想・理想って連呼して、俺の場合は臆病な自分に言い訳をしてるだけっつう事を書いたけど、今回の行き着くところもかなり近くて。他人に自分の粗を指摘される前に自分から言っちゃえという風な思考が働き、『俺は自分の事をしっかりわかってるんだけど、なかなか思うように行かないんだよう』ってな事をあらかじめ主張して、事前に逃げ道を作ってるだけなのかもってトコにさ。


わかりやすく書くと


『俺は自分の事をある程度冷静に見ているんだぞ。』というのを言葉として主張する。





『自分でも未熟なのはよーくわかってる。』というのも言葉として主張する。





結果、『未熟なトコが俺にはあるから、わかっちゃいるけど失敗する事もあるのよ。そう、頭ではわかってるの。だけどまだ未熟だから上手くいかないの。だから何かあったら許してよね』という逃げ道を確保。


そんな流れなんだよな。


最初からそんなもん相手に主張してしまったら自分の成長する機会をいきなり逃してるような気がするし、生の俺の姿を見れる環境にいる他人から見た自分のキャラってのはそもそも相手が判断すりゃ良い事なのに自分から主張してどーすんだって感じるようになった。でも今までそゆことをすげえして来たってのが引っかかってる。



で、最初に挙げた『言葉ってのはモノによっては自分の中で熟成させなければマイナスに働いてしまう事もあるのかも・・・』ってトコに話が行くのだけれどね。自分が思う自分像ってモノを言葉として軽々しく発してしてしまうと、そこで一度はっきりとした形になってしまうでしょ。本当はハッキリとした形なんかまだまだ無い未熟なモノなのに。もっと自分の中で育てた方が良い方向に自分をもっていけるかもしれないモノなのに。


だから、自分が思う自分像ってのは自分の中でもっともっと育てなければいけない部類のモノもあるのかもなって思ったの。未熟な自分像を自分から主張して、逃げ道として利用するのはとても自分にとって、もったいない事なんじゃねえかなあと思うわけ。


うーん。うまくまとまらねえけどさあ。無理やり簡潔にまとめてみるとね。


自分の未熟な部分を事前に相手に説明しようとする行為ってのは、それを逃げ道として利用しようという思惑が裏にあるのならば(そんな思惑が無いのなら、まあ問題ないのだけども)、やっぱそれはただの甘えだし、それによって自分で自分の未熟な部分をその時点で認めてしまい、成長する事から逃げているように感じた。


・・・・という事なんだけれど。


あとちょっと違うけど、もうひとつ気になる事は、ちょっと自分ががんばってると思ったらすぐに『最近大変でさー』とか褒めて欲しいというのを匂わせつつぜーんぶ話しちゃうってのもアレだよなあとか思う。



あーあー。


弱い証拠だ。


やれやれだ。


もっとニヒルで無口な男になりてえ。


痛烈に。


黙ってろ。もうちょっとだけ黙ってろ、俺。



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