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 ■[ 雑記 ] 2006/10/04 [ Wed ]



こんばんわ。アイバですけど。

我が家の愛犬であるところのフレンチブルの和尚がさ。俺のハゲ頭を舐めるのが大好きなんですよ。俺が居間で横になると近寄ってきてペロペロ延々と頭を舐めまわしやがります。それはまあ良いんだけどさ。

和尚のヤツさ。

俺の頭を舐めた後、かなりの高確率でゲェェェェェェェェってゲロをはきそうになるんです。なんなんだ一体。俺の頭はそんなか。そんなにキモイか。そんなに不味いか。何か気持ち悪くなるエキスが出てるのか。

今日も頭を舐めまわした後にゲェェェェェェって言ってました。そゆことされると非常に凹むから止めて。不味いのに何故か舐めてしまうとでも言うのだろうか。足の爪の間の黒いカスを死ぬほど臭いのに何度も嗅いでしまう、みたいなもんですか。
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 ■[ 雑記 ] 2006/10/07 [ Sat ]



こんばんわ。アイバですけど。

今日はいい天気だったね。和尚とケイコさんと俺の三人で小金井公園に行ってきました。気持ちよかったよ。そこにはドッグランがあって和尚を自由に遊ばせてあげられるので最近良く行ってます。

で、他の公園のドッグランもどんなものかとネットしらべたりしてるんだけど、あるドッグランの公式サイトの掲示板が酷いんです。そこにはイロイロトラブルの報告や文句みたいなモノが書き込まれているのだけど・・・・・、とにかくエゴ丸出しのアホが多いこと。

けど、掲示板を傍観しているととっても面白い。犬を飼っている者としていい反面教師がゴロゴロいます。他の犬とトラブルがあった報告などでも第三者から見れば『どっちもどっちなのでは』と思うこと多数。譲り合う気持ちが完全に欠けている人が多すぎる。とにかく『自分が迷惑したんだ』とか『愛犬が嫌な思いをしたんだ』とかそれをただただ訴える人が多いんです。

自称『動物好き』には変わり者が少なくないというイメージが俺にはあります。たとえば野良猫やハトなどにエサをやって『動物に優しい自分』に酔っているのだけど、それが結果的に近所迷惑になり最終的なところで非常に無責任だったり、愛犬が人に迷惑をかけたのに逆ギレして『犬のすることにそんなに怒らなくても』という感覚を持っていたり。結局は動物を大事にするというただ一点に盲目的になり、エゴ丸出しの自分に気づかない。そんな人は少なくない。

その掲示板でのやりとりもそういう人たちに近いエゴをむき出しにしている人が多いように感じました。『自分の犬を可愛がること』、『犬を大事に飼っている自分に酔うこと』に盲目的にはまりこみ、物事を多方面から分析し、譲り合ったり、相手の立場に立つことを忘れてしまっている。そういうのホント気をつけたいもんだよ。自分の子供が他人様に迷惑をかけたのに『家の子に限って!』とか言い出す親もそういうのと近い感覚なんだろうなぁ。

家の愛犬和尚を今後も可愛がることには変わりないけど、そういうふうに盲目的になってしまわないようにしたいもんです。で、家の当の和尚は公園で遊んで疲れたようで人間のような状態で寝てます今。やばい。可愛い。超溺愛。こいつが他人様に何かやらかした時に『うちの子に限ってそんなことあるわけない!』とか言ってしまいそうな俺が今ここに。


爆睡和尚。
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 ■[ 雑記 ] 2006/10/11 [ Wed ]



あううううう。


いましがた、


和尚にキンタマ袋を噛まれた。


ズボンの上からウマいこと袋の皮をチコっとだけ噛みやがった。


あうううう。
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 ■[ Books ] 2006/10/11 [ Wed ]



☆宮本武蔵(一) [ 吉川 英治 ]
宮本武蔵(1)

いわずと知れた人気漫画『バガボンド』の原作です。バガボンドを途中まで読んで、そのあまりの面白さに一気に読むのが勿体無くてまだ12巻までしか読んでません。で、先に原作の方を読んでみようと思い立ち読み始めました。

本作は結構古い小説で、しかも個人的にはとっつき難そうなイメージのある歴史小説ってことで、読んでも楽しめるのか不安だったのですがこれが非常に面白い。ところどころ言葉がよくわからないところがあるのは確かだけどまったく意味不明になるほどのことはなく、想像していたよりはずっと読みやすい。

そして、歴史小説といってもしっかり娯楽作にしあがっているので純粋に読んでいて楽しい。武蔵や沢庵和尚、お通、城太郎などの主要キャラはバガボンドでもとても魅力のある人物に描かれているけれど、この原作もそれは同様。沢庵和尚なんか、もう最高。

この一巻では武蔵が宝蔵院に挑戦しにいくところまでが描かれていますが、そこに至る展開がバガボンドとは結構違います。大まかな流れは同じと言えば同じなんですが、決定的な違いは武蔵が三年間も幽閉されること。バガボンドでは幽閉される部分はザックリカットされ、沢庵和尚によって武蔵が木に吊るされたあとすぐに武者修行に出ました。

しかし原作ではお通の手によって武蔵は木から逃れて逃亡しますが、結局また沢庵につかまり、書物が沢山置いてある場所で三年間幽閉されるのです。幽閉されるといっても、無理やり閉じ込められるというよりは観念した武蔵が無抵抗でそこに篭る感じですが。

その三年間によってバガボンドとの大きな差が出ている感じがしました。本作での武蔵は篭っている三年間の間に書物を読みあさり、イロイロなことを考えたり学んだりしながら『知識』や『常識』をある程度見につけてしまいます。なので武者修行に出るころには大分大人しくなっている。バガボンドとの大きな違いはそこでしょう。

戦いになったときに意識が吹っ飛びブチきれたり、ところどころで容赦の無い感じはその三年間を経ても残っていますが、普段の武蔵はバガボンドの武蔵よりもずっと紳士的。先にバガボンドを読み、すっかりハマっている人にとってその辺は少々物足りないかもしれません。俺個人としては十分面白い作品だと思って読んでいますけどね。随分昔に書かれた本なのに今読んでも全く古びていないのは凄いよ。

その他、バガボンドとは全く同じではないのでバガボンドを読んでる人が違いを比べながらは読んでみると楽しいかもね。バガボンドでは死ななかった宝蔵院の阿巖は原作では武蔵に瞬殺されちゃったり、原作には辻風の弟なんか出てこなかったり(一巻の時点では。後々出てくるのかはまだ読んでないのでしらない)とイロイロ違う。

バガボンドはこの原作をベースにしつつも、大幅にアレンジされてるんだねぇ。その割りに細かーいところが意外と忠実だったりして比べてみると面白いよ。バガボンドと比べてばっかりの感想文になっちゃったけど、この原作は原作で間違いなく面白い。
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 ■[ Column ] 2006/10/12 [ Thu ] - 環境は季節みたいなもの



今、仕事が立て込んでいまして。

と言っても、仕事量が多いだとか、無理難題を任されたとか、そういうんじゃなく単純に俺の能力の問題で結果的に追い込まれているだけなんですが。要は俺の能力不足。俺は年齢の割りに仕事の経験が浅いのでこういうことの連続です。

そういう状況になると俺は割りとモロいんで、かなりしんどく感じます。肉体的にではなく精神的に。追い込まれると凄く焦りまくる。凄くパニくる。そしてとにかくイライラしはじめる。それを家にまで引きずって帰ってきて奥さんに当たったり、飼い犬に当たったりもする。

今日もそんな風になる可能性は十分にあったのだけど、帰りの電車の中で頭の中を一生懸命整理して、考え方を前に持っていくことが出来た為、八つ当たりをしたり、憂鬱を引きずったりすること無く家では笑顔でいられました。

いつもの俺はイライラしたとき、つらい状態に追い込まれた原因を周囲に見出そうとしてました。『上司がちゃんと人を使えない人だから仕事が円滑に進まないのだ(イライラ)』とか、『詳しい説明をせずに仕事を投げてよこすなんて、無責任だ(イライラ)』とか。要は自分がしんどい原因を自分の置かれた環境(そこにいる人々も含めて)のせいにする。そんな自分を振り返ってみて帰りの電車の中でふと思ったのです。

自分の置かれた環境は季節みたいなものであると。

自分自身が存在しようとしまいとその『環境』というものは既に存在している。そしてその環境にいる人々にも俺の存在の有無とは無関係なところでそれぞれの事情や思いを持っている。つまり、俺がまずそこにいて、その後から俺の周囲が存在するのではなく、まず環境があって、そこに俺がいる。

季節というのは俺の存在の有無とは無関係にその色を変えていく。夏、俺がどう望もうと関係なしに暑くなる。冬、やはり俺がどう望もうと寒くなる。それに歯向かっても寒いもんは寒い。俺は暑い夏の中に置かれているのを前提として、『暑いならどうすれば良いか』を考えなくてはならない。俺は寒い冬の中に置かれているのを前提として、『寒いならどうすれば良いか』を考えなくてはならない。

暑さ寒さに不満を漏らすより、その環境で何をできるかを考えろ。要はそういうことなんだろうなと思いました。まあ、自分自身の手で回りを変えてみせる、ということも出来る場合もあるのだろうけど、そんな野心を持ってるのならサラリーマンなんかやらんよ。

ただ、暑い国にいてどうしてもそれが肌に合わない、納得できないのなら他の季節感を持ったところに移住することは出来る。前の会社はそんなところでした。最初から肌に合わないのを承知で行った・・・というか行かざるを得なかった。そこしか入れなかったから。

そして俺は何とか納得の出来るところに移住することが出来ました。だから、前の環境から抜け出したことは一欠けらも後悔してないです。後悔どころか心の底から良かったと思ってます。

でも、移り住んだ場所にも季節はあるんですよね。暑さ、寒さに文句を言う前に、それらにどう対応すればいいのかを学べってことですね。
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 ■[ 雑記 ] 2006/10/13 [ Fri ]



今日も残業でした。23時半くらいまで会社にいたよ。

帰ってきたらケイコさんはもう寝てたんだけど、彼女の寝てる隣の部屋から声が聞こえるんですけどー。『うーん、うーん・・・・・助けてー。たーすーけーてー。』、『舐めるのは止めてくださいよー』、『#$%&’・・・・』。

寝てるのにしゃべりすぎ。
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 ■[ 雑記 ] 2006/10/19 [ Thu ]



先日、見かけた見知らぬ親子の会話。


娘 『ねえー。うんちってなんでお尻からでるのー?』

母 『・・・・・お尻からでるからうんちなのっ。』




おお。なんて気の利かないレスポンス。
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 ■[ 雑記 ] 2006/10/22 [ Sun ]



こんばんわ。アイバですけど。

願いのピノと初遭遇。ホントにあるんだー。



ピノ
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 ■[ 雑記 ] 2006/10/23 [ Mon ]



やりたいコトがイロイロありすぎて逆に何も出来なくなりがちなアイバですけどこんばんわ。雨がザーザーっす。寒いっす。

やりたいことが沢山あってもどうせいっぺんになんか出来っこないんだから一個ずつやってくしかないのはわかってんだけど、あれもこれもって頭の中だけで欲張ってしまってどれから手をつければいいかわからなくなり、挙句の果てに何にもやらないまま時間ばっかり過ぎていく、なんてことがかなり多いです。

忙しくてやりたいことが出来ないんだ、というのは他の誰かに対して発している言い訳ではなく、実は他の誰でもない自分自身に向けた言い訳だったりして。

たとえばわかり易い例を挙げるとゲームとかDVDとかを買うだけ買って、やりたいゲームとか見たいDVDの手持ちの数は増えるんだけど、買っただけのモノの数が増えれば増えるほどどれから手をつけていいかわからなくて、どれから手をつけようと考えているとなんだか面倒くさくなって結局放置、みたいな。

それでせっかく買ったのにやんないのーとか言われると『忙しくてさー』なんて言ってみたり。確かに忙しかったりしても、ちょっとくらい時間を作れないこともないのにとりあえず『忙しい』と言っとけみたいな。で、相手に向けて言いながらも、実は時間をうまく使えていない自分への言い訳だったりして。うーむー。
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 ■[ Books ] 2006/10/27 [ Fri ]



☆鏡の法則 [ 野口嘉則 ]
鏡の法則

なにやらかなり売れているらしい自己啓発系の本。自分の人生は自分自身の内面を映す鏡だっつー話。誰かをゆるせないでいると自分も誰かにゆるされないとか、自分自身の内面がよろしくない状態だとそれをそのまま反映したようなよろしくない出来事が起こってしまうんだよっつー。

物語風にそれらをわかりやすくまとめた上で最後には自分をより良い状態にし、ゆるせない身近な人をゆるす為の方法が書いてあったりします。それを実践することにより自分自身の人生も好転していくらしい。さらにこの本を読んだ9割の人が涙した!らしい。

んー。正直本当にこれがそんなに評判なのかとちょっと信じられませんでした。買ったその日に30分程度で読み終わったのだけど、どっかで聞いたような話しか出てこないまま終了。そっから先を行って欲しかったなー。

自分が受け入れられなかった人を許すことにより、その人の気持ちが理解出来るようになり見えなかったものが見えてくる・・・なんて話はあまりにもありきたりで何を今更という感が否めません。だからそっから先にある今まで気づかなかったような何か凄いコトを教えてくれるのかなと期待して読み進めたんだけど全然そんなものはありませんでした。

この本では誰かを許すと不思議なことに物事が良い方向に動き出すという例を物語風に語っています。その物語とは、ある母親が息子がいじめられていることにとても悩んでいるところからはじまります。さらにそのことを息子自身が素直に話してくれないことも悩みのタネになっています。

そして心理学に詳しい人物からアドヴァイスを受けながらそれまで自分が許せないでいた父親を許し、何処か軽蔑していた自分の夫のことを尊敬したとたん、とつぜん息子が『いじめっ子が今までいじめてごめんって謝ってきた!』という話を持ち帰ってくるのです。

その出来事に対してこの本では『自分が身近な大切な人を許し、尊敬し、思いやることでその他のこともうまくいくようになる』といきなり結論付けてしまう。確かに、父親や夫のことを理解し、尊敬することによって息子が何故いじめられていることを素直に相談してくれなかったのか、心を開いてくれなかったのかということの説明はありますし、それは納得できるものになっていました。

要は自分自身が息子のことを信用してあげていないから相手も心を開いてくれなったのだ、という。まあ、それはありがちな話です。でも『いじめっ子が突然謝ってきてくれた』という出来事の説明がかなり変。その母親が父親を許し、夫に敬意を払ったとたんにその現象がおこったことに対しての説明が、『自分が人を許し、人を尊重すると人生は不思議といい方向に行くんです、人生ってのはそういうものなんです。』と言い切ってる。

なんじゃそりゃっつー話ですよ。

人を許して、人を尊重して、相手の立場に立つことが出来たときこそ人の気持ちが理解できて、相手といい関係が作れる、という当たり前の話の先にこの本が提示したのは、『自分の考え方や振る舞いとは全く無関係と思われるなところで起きた良いこと、つまりここでの例ではとつぜんいじめっ子が息子に和解を求めてきたことも実は無関係じゃないんだよ、不思議だけど人生ってそういう風に出来ているんだよ』というナンだか、『信じるものは救われる』的な宗教じみた結論でした。

いや、マジでなんじゃそりゃ。
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 ■[ Books ] 2006/10/27 [ Fri ]



☆バガボンド (1)〜(24) [ 井上雄彦 ]
バガボンド1〜24

途中まで読んでそのあまりの面白さに一気に読むのが勿体無くてかなり放っておいたのだけど、一度読むのを再開したら結局現時点での最新巻まで一気読み。こりゃマジやばい。井上雄彦という人はきっと天才なんだと思う。

序盤は割りと原作に沿って進み、『ところどころはちょっと違うよね』くらいなものなのだけど、途中からかなり違っていますね。これを書いている時点で原作はまだ全8巻中の3巻までしか読んでいないのだけどそこまでの展開でも相当違ってきています。

大まかな流れは原作どおりなんだけど、キャラ設定や具体的な展開は相当大胆に違っていて、偉大な原作を尊敬しながらも井上氏独自の宮本武蔵を描き出しています。本当に大胆にアレンジしていますね。特に佐々木小次郎を耳が聞こえず話せないという設定にしたのは心底驚きました。原作とは正反対のキャラになってる。

自己顕示欲が強く、自分のことになると自慢気にベラベラとよくしゃべる原作の佐々木小次郎に対し、幼い子供みたいに無垢で、それ故に邪念なしに剣術への好奇心だけに集中出来る『剣術のためだけに生まれてきたような男』であるこちらの小次郎。これは面白い。

新しい佐々木小次郎を描くために武蔵編と完全に分けて小次郎編を長々と描いているのは大正解だと思います。武蔵がパタっと出てこなくなってから面白くなくなるのか心配したんだけど全くそんなことは無かった。

あと、凄く強く感じたのは本作で登場する年寄り達がなんとも魅力的であるということ。宝蔵院のじじいは最高にカッコイイし(原作では宝蔵院じゃなくそこの隣にある奥蔵院のじじいなんだけどね)、柳生のじじいは最高に可愛いし、小次郎を救った小汚い親父も最高にステキだし。原作ではその辺の人たちはここまでクローズアップされてないので新しい小次郎と並び、本作の大きな魅力になっていると思います。

ただちょっと残念なのは原作においては朱美やお通の恋心もかなり時間をかけてしっかり描いているのに対し、こちらではその辺に対しての比重が軽くなってることかな。本作では原作の血生臭くて男臭い部分が猛烈に強調されて描かれている印象です。原作よりも圧倒的に暑苦しい。武蔵もこっちの武蔵の方が凶暴でひょうきんで未熟で暑苦しい。けどそれが本作の魅力なんですよね。

これから全く新しく生まれ変わった小次郎と原作よりも遥かに暑苦しくて凶暴で未熟な武蔵がどう対決に向かっていくのか本当に楽しみです。
テーブル下


 ■[ Books ] 2006/10/27 [ Fri ]



☆宮本武蔵 (二)(三) [ 吉川英治 ]
宮本武蔵(2) 宮本武蔵(3)

いよいよ吉岡との対決・・・というところの宮本武蔵二巻、三巻まで。この巻あたりまでは武蔵よりもお通や朱美、城太郎などを描いている時間が長いです。あと佐々木小次郎も本格的に出てくる。吉岡家に年明け早々武蔵が再戦に行くという全体の流れはバガボンドと同じながらも具体的な展開は全然違います。

お通の恋心、朱美の恋心など凄く詳しく描写されていてこの巻は意外と血生臭さがあまりない。どっちかというと平和な空気、明るい空気の方が強い巻でしょう。小猿をつれてよくしゃべる佐々木小次郎も活き活きしているし、盲目的に武蔵を追いかける朱美とお通もとても人間味に溢れているし、悪がきながらも明るく元気で根はイイヤツである城太郎も可愛いし、武蔵以外のキャラクターの魅力が強く出ています。

読めば読むほど古さを感じさせない名作。残り4巻から8巻までは大変だから全部読み終わってからまとめて感想書きます。毎巻書くの大変だわ。
テーブル下


 ■[ Books ] 2006/10/11 [ Wed ]



☆働きマン (3) [ 安野モヨコ ]
働きマン3

なにやらテレビアニメもはじまったらしい働きマンの最新巻。俺の奥さんが1巻を買ってきて読んでいていつの間にかトイレにおいてあったのでウンコしながら読んでたらなんとなく続きを読みたくなったので2巻も3巻も読みました。ハッキリ言って身を乗り出すほど面白いわけじゃないんだけど、なんとなくサラっと読むには良い漫画って感じ。

個人的には一番最初に載っていた編集社の中の張り込みを担当していた人と漫画を担当していた人が人事異動で入れ替わる話が好き。これに限らず男性が中心に描かれる話はどれも好きだな。他の巻だけど主人公の松方さんの彼氏が営業に回されちゃう話は凄く良かったな。もっと彼にスポットを当てて欲しい。

全体的に濃い漫画ファンよりも普通のOLさんなんかが好みそうな何処か洒落た雰囲気を漂わせている漫画だね。まあもともと安野モヨコという人はそういう感じの作風なのかもしれないけど。

大好き!というわけじゃないけどそれなりに楽しめる漫画。
テーブル下


 ■[ Books ] 2006/10/11 [ Wed ]



☆ベルセルク (31) [ 三浦建太郎 ]
ベルセルク31

相変わらず話が進まないなー。今回はひたすら戦い戦い戦い。とにかく押しのみの展開なのでじっくり登場人物や物語を語るような『引き』の展開はほぼありませんでした。なのでそれほどグっとくる感じの部分はなかったな。終わるところもものすげー途中だし。そこで終わるか!と。もうとにかく乱戦状態でこれをどうまとめるのか心配になってしまうと。終始大騒ぎ。

個人的には心理描写などが沢山描かれいる部分の方が好きなので今後に期待。全体を通して読めば必要な巻なのだろうけど、最新刊を待ちに待ってこれだけ読みとやっぱ物足りないよな。早くグリフィス出て来いよー。
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 ■[ Movies ] 2006/10/28 [ Sat ]



☆『弁護士 灰島秀樹』 - 2006年10月28日(土)フジテレビ放映
 鑑賞日:2006/10/28
 観賞場所:自宅


やや。かなり面白かったです。踊るシリーズのスピンオフはどれもこれも企画が実を結んでおらず、どんどんファンをがっかりさせてくれましたが、意外や意外。スピンオフのスピンオフが一番出来が良かった!

『交渉人 真下正義』はメリハリが無く盛り上がりに欠け散々引っ張った後何も解決しないまま終わるわ、『容疑者 室井慎次』も同じく盛り上がらないまま気張りすぎた演出ばかりに違和感を感じ三流舞台劇を見てるみたいでどうにもならなかったし、『逃亡者 木島丈一郎』は悪くなかったけど木島の強烈なキャラを活かしきれてなかったので、灰島もスピンオフをやると知ったときはこの期に及んでまだやんの?と思ったけどこれが一番良いとは驚いた。

テンポ良し、キャラ良し、ラストの痛快さも良し。リアリティーは無いけどドラマとしての面白さは十分実を結んでいたと思います。正直踊るシリーズで本気で大好き!と言えたのは最初のドラマだけでした。青島が交番勤務にまわされちゃうところまでは本当に面白かった。けど、その後のスペシャルはなんかイマイチだったし、映画は嫌いじゃなかったけど映画としての出来は酷かった。

で、この灰島。踊るシリーズの中で最初のドラマシリーズ以来やっと『面白い!』と言えるモノが出てきた感じです。いやはや期待していなかっただけにかなり得した気分。
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  2006年10月



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