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 ■[ Music ] 2006/05/23 [ Tue ]



☆Pearl Jam / Pearl Jam [ Alternative Rock ]
pearl jam

パールジャムの新譜。ここ最近の彼らのアルバムは色々頭で考えて作っているという感じのちょっと地味で落ち着いた感じの作品が続いた気がするのだけれど、本作はスカっとわかりやすく勢いのある作風になっています。近年の彼らの作品としてはズバ抜けてキャッチーで勢いがある。

セカンドアルバム『VS』もとてもキャッチーで聞きやすい作品だったけれど、あのころとはまたちょっと違う『今の』彼らが作ったキャッチーで聞きやすいアルバム。シンプルなようでいてリズムが妙に複雑なところがあったり、曲構成が素直じゃない部分がある作風は実に彼ららしいけど、本作はただそれだけじゃなく本当に聞きやすい曲が揃ってます。

個人的にこれはかなりツボ。楽曲が粒ぞろいで全曲シングルに出来るんじゃないかと思うほどツボ。特にトラック2の『World Wide Suicide』は鳥肌が立つくらいかっこいい。

作品を重ねるごとに歌い方にクセが増しているエディだけれど、そのクセのある歌い方でキャッチーな歌を力強く歌うというのがやたら良い感じに作用している気がします。さらにコンパクトにまとめてある楽曲の中で、ジャムセッション的な生々しさがしっかり感じられる演奏も最高です。

Ipod nanoに入れて毎日聞いてます。これはやられた。
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 ■[ Music ] 2006/05/24 [ Wed ]



☆P.O.D / Testify [ Heavy Rock/Mixture ]
POD

買ったのは結構前(発売とほぼ同時)なんだけど、今部屋で聴いているからなんとなく紹介。PODの現時点での最新作。初期の頃に比べるとずいぶんとメロウな楽曲が増えてヘヴィーロックと言うにはちょっと抵抗すら感じるような落ち着いた作風。

ここで彼らがやっているのはメタルとラップとコアなんかを合わせたミクスチャースタイルを基礎にしていて、今となってはありきたりな音。そのスタイルにNICKELBACKあたりの骨太だけどクサいメロを有した楽曲を多く取り混ぜてやっている感じ。

はっきりって個性的な音ではないです。けど、クサメロな曲におけるメロディーの質が非常に高いのでなかなか楽しめる一枚。今の彼らにアグレッシブなものを求めると肩透かしを食らうかもしれないけれど、良質なメロディーを期待すれば十分及第点ななかなかの佳作。
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 ■[ Music ] 2006/08/20 [ Sun ]



☆James Blunt / Back To Bedlam [ Rock ]
back to bedlam

Daniel Powterの同時期に買って、彼と同様にいつの間にか大ヒットしていたJames Bluntのデビュー作。イギリスのアーティストらしくしっとりとした湿り気のある明るくなりきれないメロディーがステキな作品です。

クオリティーは凄く高いと思うんだけど、アルバム全体が同じトーンで統一されすぎていて同じような曲ばかりという印象を受けてしまいました。なので一枚通して聴いているとちょっと飽きてくる。個人的には何曲かかいつまんで聴く程度になってしまったアルバムです。

同時期に買ったDaniel Powterの方が楽曲に幅があるのでそっちばっかり聴いてました。この人も良い曲をかける人だと思うので今後どのように楽曲の幅を広げていくか楽しみではあります。
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 ■[ Music ] 2006/08/20 [ Sun ]



☆Daniel Powter / Daniel Powter [ Rock/Pops ]
daniel powter

買ったときは海外でプチヒット程度だったんだけど、いつの間にか日本でも海外でも大ヒットしていたDaniel Powterのデビューアルバム。俺が買ったときには『MAROON5が好きな人にオススメ!』という解説がCDショップでつけられていたけどその表現は間違ってないと思います。

ポップス寄りのやさしいロックを基本にして、少しだけファンクっぽい要素を含んだ曲もあるというのがMAROON5と似ている部分。驚くような個性を持っているタイプのアーティストではなく、単純に『良い曲』で勝負をするタイプだと思います。

こういうタイプのアーティストはやっている音楽そのものは普遍的なモノなので多くの人に受け入れられやすい。けど、相当高いレベルで『良い曲』を書き続けないと長く支持されるのは難しいタイプとも言えると思います。

本作は本当に良い曲ばかりでアルバムのどの曲もシングルに出来そうなモノだと思う。だからこそ彼にはもっともっと沢山の曲を書いてもらいたい。こういうタイプのアーティストが生き残るのは大変だと思うけど、今後も良い曲を沢山書いてくれることを期待しつつこれからも彼を応援していこうと思います。

このアルバムは俺の中で『定番』になるほど好き。
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 ■[ Music ] 2006/08/20 [ Sun ]



☆Red Hot Chili Peppers / Stadium Arcadium[Mixture Rock]
RHCP

レッチリの二枚組アルバム。こんなに沢山曲を収録して大丈夫なのかという懸念がナンだかそのまんま当たってしまった感のある非常にムラのある内容となってしまいました。正直アルバムを通して聴くのはツライです。

前作、By the wayは純粋に『良い曲』が沢山収録されているアルバムだっただけに今回のこのムラだらけの内容には正直ガックリ。もっと曲を絞り込んで一枚に収めれば十分だったような気がするけどなぁ。

本作には今までにはないタイプの曲が結構収められていて音楽的な幅を広げようとしている姿勢は評価できると思うけど、それらの曲にイマイチ魅力が足りないのです。ずっと今までどおりのことをやる必要なんかぜんぜん無いと思うけど、新しいことをやってもそれが純粋に『良い曲』と言えないものでは新しいことをやっていても結局は退屈なだけ。

今回の彼らの試みは実を結んでいない気がしてなりません。楽曲が消化不良の印象なんです。もっと曲を絞り込んで1曲1曲を煮詰めて欲しかった。レッチリを聴こうと思ってCDラックの前に行くとムラだらけの本作よりも、しっかりまとまっているBy the wayの方にどうしても手が伸びてしまうんだよなぁ。
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 ■[ Music ] 2006/08/25 [ Fri ]



☆Queensryche / Operation Mindcrime II [ Heavy Metal ]
Operation Mindcrime II

悪かない。そんな印象のアルバム。

前作があまりにも凄い存在なので、その続編である本作には期待をするというよりも、あれから長い時が流れて『今頃になって一体どんな続編を作ったんだろう?』という単なる興味の方が強かったです。

なので過剰な期待は特に無い状態で本作を買いました。そして実際に聴いてみて思ったことは『悪かないよね』という予想通りのモノでした。楽曲のトーンはわりと前作を踏襲してはいるもののやはり全く同じではないです。当たり前だけど。

で、新しい今の彼らの音に思いっきり変わっているのならそれはそれで良かったのかもしれないけれど、中途半端に前作を意識した楽曲で、しかもメロディーがいまひとつパっとしないのでパワーダウンしたような印象がより際立っています。

ホント、どうせならコンセプトアルバムとしてのテーマは続編であっても、楽曲そのものは前作を意識しないで作っちゃってもよかった気がするけどな。全く新しい『今の彼ら』を前面に出したパート2が聴きたかったな。

かっこいい曲もあるんだけど、全体としてはメロディーに魅力が不足していると思う。こういうコンセプトアルバムってのは全体でひとつの物語になっているから通して聴かないと最大限に魅力を発揮できないから通して聴けるだけのパワーがないとやっぱキツイよ。

DreamtheaterのMetropolis part2くらいの凄みがあればCDにギッシリ入った長い収録時間なんか全く関係なく通して楽しめるんだけど、本作のように個々の楽曲の持つ魅力が中途半端だとなかなか通して聴く気になれないんだよな。

悪かないんだけどねぇ。
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 ■[ Music ] 2006/11/13 [ Mon ]



☆Keane / Under the iron sea [ UK Rock ]
KEANE

非常に素晴らしい。

デビュー作である前作に勝るとも劣らない佳作です。各楽曲は基本的にどれもわかりやすく仕上げてあるのは前作同様。トラビスや初期のレディオヘッドなどに通じるメロディー志向はそのまま。

特別方向性が大きく変わったということもありません。だから方向性としての新鮮味や驚きはあまり感じませんが、より繊細さの増した楽曲はとても魅力的。

そしてなによりもメロディーが素晴らしい。強烈な個性を持ったバンドではないけれど、わかりやすく仕上げた各楽曲には必ずハっとするような印象的なメロディーが盛り込まれています。これだけ粒ぞろいなら文句の言いようが無い。

強烈な個性でインパクトを与えるタイプのバンドでない場合はやっぱりメロディーがどれだけ優れているかが勝負だけど、二作目でもそれをしっかり保っているのはメロディーメイカーとして高く評価出来るでしょう。方向性を大きく変えていないのにも関わらず『前作の焼き増し』的な印象を受けないのはそれだけメロディーの質が高いからだと思います。

このバンドには突拍子も無いことをやるよりもこのまま『インパクトよりもわかりやすい良いメロディーで勝負』という方向性を保って長く続けて欲しいですね。こういうバンドこそ長く愛されて欲しい。

これはオススメ。
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 ■[ Music ] 2006/12/31 [ Sun ]



☆U2 / 18 singles [ Rock ]
U2

新曲を2曲含んだU2のベスト盤。同時に買ったOASISの2枚組ベストよりも1枚モノであるこちらの方が満足度は高いです。それはやはり選曲がなかなかツボを抑えたものであること(それは完全に個人の好みに左右されるけどさ)、新曲が入っていることなどの理由によります。あと曲順もバランスが取れているのも良い。

まあそうは言っても所詮ベスト盤なので従来のファンがどうしても買わなきゃいけないってほどのモノでは無いですけどね。個人的には本作を聴いて一番思い入れのあるアクトン・ベイビーからの曲がやっぱり一番良いと再認識しました。
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 ■[ Music ] 2006/12/31 [ Sun ]



☆Oasis / Stop the clocks [ UK Rock ]
OASIS

特筆することは無い感じの普通の二枚組ベスト。解散するまでベストは出さないと公言していた彼らだけれど、ビジネス上やはりそういうわけにはいかなかったんだろうと思うからそれはどうでも良いんだけど、選曲がそれほど優れているわけでもなく、ボリュームがあるわけでもなく、入門者には割と便利だよね、という程度のモノ。

二枚組なのにそれぞれのディスクには9曲しか収録されていない為、豪華な感じがしないのは残念。ノエル自身が選曲し、彼の好みが強く反映されているのでファンの為に作ったという感じもあまりしない。アルバムを殆ど持っているようなファンには買う必要の無いアルバムだと思います。

俺の場合は奥さんが『こういうの1枚あると便利だから』と言ったのと、輸入盤が1200円という破格の安さだった為に何となく買っただけだったりします。便利だから、と言って買うことを決めた奥さんが一番好きなSTOP CRYING YOUR HEART OUTが普通に入ってないことに買ってから気づいたあたりがなんか笑えた。

ホント入門者向けですねこれは。
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 ■[ Music ] 2006/12/31 [ Sun ]



☆Deftones / Saturday night wrist [ Alternative Rock ]
DEFTONES

彼らはヘヴィーロックと分類されてKORNなんかと同じくくりで出てきたバンドであるけれど、3作目のWhite Ponyあたりから音楽性をグっと広げて、現在のエモ系バンドの基礎になったとも言える方向性を早々とやっていた、実は結構すごいバンド。

5作目である本作はその方向性をさらに推し進めてきています。一聴するとまったく掴みどころの無いような曖昧なメロディーが、破壊的でありながらもどこか美しさを感じるアレンジに乗るスタイルは彼らならでは。サウンドがあまりにも作りこまれている為に生々しさは皆無だけれど、じっくり聴き込むと音の洪水に埋もれていくような感触があり非常に快感。

彼らは日本での評価はあまり高くないように思うけれど、もっと評価されても良いセンスを持ったバンドだと思います。ただライブの評判はあまり良くないようです。俺は残念ながら一度も見たことが無いのだけど、評判がよくないのはなんとなく理解できます。

やはりアルバムにおいてのサウンドが加工しまくりの重ねまくりである為、前述したように全く生々しさが無い。それをたった4人のメンバーで演奏してもアルバムで感じる凄さはなかなか表現出来そうも無い、というのは想像がつくからです。だから大好きなバンドではあるんだけど、あまりライブを見たいとは思わないんですよね。アルバムにおいての作り込まれまくりのこのサウンドが好きなんです俺は。
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