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 ■[ Music ] 2006/12/31 [ Sun ]



☆Stevie Salas Colorcode / Be what it is [ Hard Rock ]
STEVIE SALAS

スティーヴィー・サラスの新作は軽快でノリノリのハードロック。後期のジミヘンがやっていたファンキーなロックンロールをベースにしつつ、それをもっともっとストレートでわかりやすいクセのないハードロックに仕上げた感じです。端々でジミヘンからの影響を感じさせるフレーズも多数。

とにかく終始ノリが良いし、曲も良い。ただ陰や引きを感じる部分が殆ど無く、最初から最後まで明るく元気なノリなので飽き易いと言えば飽き易い。第一印象は非常に良いのだけれど、聴き込むに連れてだんだん浅い感じが増してきてしまう部分があるんです。

個人的には末永く聴き込んで楽しむというよりも、たまに引っ張り出してきて『たまにはこういうのも良いなぁ!』という感じで楽しむアルバム。
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 ■[ Music ] 2006/12/31 [ Sun ]



☆The Killers / Hot Fuss [ UK Rock ]
KILLERS

どこかドン臭さのあるメロディーが魅力のThe Killersのデビュー盤。非常にポップなブリットポップ風のメロディーではあるのだけれど、そこには古臭いドン臭さが多大に含まれています。

70年代のグラムロック、例えばデビッド・ボウイやT-REXなどのどこか愛嬌のあるポップ具合に通じるものがあり、メロディーが非常にダサカッコイイ。そんなメロディーをあまり歌のウマくないドン臭いヴォーカリストが歌うもんだからさらにドン臭い。

一昔前の日本の歌謡曲のようなダサいけど妙に印象に残るメロディーと全体に力強くはあるけどキレがあるわけじゃない素朴な演奏が不思議と気持ちよく、アルバム一枚を安心して一気に聴けるのが良いです。

なんというか、70年代のパンクを通過して出てきたニューウェイブ系のバンドがやっていたことを今の若者の解釈でもう一回やってみました、みたいな感じがすると言えばいいのかな。そんな方向性の楽曲を非常に魅力的な良いメロディーで表現したのが本作。
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 ■[ Music ] 2006/12/31 [ Sun ]



☆Coldplay / Parachutes [ UK Rock ]
COLDPLAY

中庸。音楽的にはそんな印象のCOLDPLAYデビュー盤。特別突出した極端な印象が無く、アルバム全体を覆う空気は『中庸』と表現するとしっくりくるようなモノで統一されているように思います。メロディーに関しては、美しさ、悲しさ、切なさ、攻撃性、娯楽性・・・・それらのどれもが突出しているわけではなく中庸なんです。

それはある意味地味なのかもしれないけれど、聴き込めば聴き込むほどにジワジワと染みてくる素朴さがあり、末永く愛せる魅力となって心に迫ってくる。一聴すると基本のメロディーラインは切なさ爆発のようでいて、どこか冷静で淡々としている部分がある為、『中庸』な感じがするのかもしれません。

作り手の感情を聴き手に押し付けてくるのではなく聴き手に感じ方を委ねているような、そんな空気。それが本作の最大の魅力のように思います。イギリスの大物、ピンクフロイドから陰鬱さや小難しい部分を抜き去り、逆に冷淡さみたいなものを加えたようなメロディーラインは押し付けがましくないのに何度も聴きたくなる不思議な魅力を持っています。

どんな気分の時も聴くことができる『定番』となりうる名盤。
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 ■[ Music ] 2006/12/31 [ Sun ]



☆James Morrison / Undiscovered [ Pops / Rock ]
james morrison

最近割りと増えている男性シンガーソングライター系のジェイムス・モリスンのデビュー盤。男性がピンでやっているロック系アーティストで成功した例ではジャイムス・ブラントやダニエル・パウターが記憶に新しいけど、この人も一応同じ系統に入るんでしょう。

この人は前述の二人よりもソウル寄りで、非常に力強くソウルフルな声を持った人。本作に収録されている楽曲の質はかなり高品質でアルバム全体を通してまとまりがあり、それでいて同じような曲ばかりってこともないデビューアルバムとしては十分強力な一枚。

方向性としてはポップ寄りだった70年代のスティーヴィー・ワンダーに通じるものがある感じで、SONGS IN THE KEY OF LIFEあたりが好きな人にはわりとすんなり受け入れられるんじゃないかな。たださすがにスティーヴィー・ワンダーほどの風格はまだあるわけもないし、歌もまだまだ発展途上という部分もある。

今の時点でも非常にうまい人だとは思うけど、声の持つ深みや表情のつけかたがまだ粗い部分が多いので何度も聴いているとやっぱり『まだ若い』という印象がジワジワと増してきます。もちろんそのはじける若さ、力強さというのも立派な魅力であるわけだから悪いわけじゃないけれど、もっともっとウマくなる可能性を秘めた人だなと思うんです。

これに続く作品が楽しみ。
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 ■[ Music ] 2006/12/31 [ Sun ]



☆The Beatles / LOVE [ Rock ]
beatles

なんだろねコレ。企画盤以上でも以下でもないリミックスアルバム。ビートルズの様々な楽曲を混ぜ合わせて音を綺麗にリマスターして遊んでみました、という感じの内容。

まったく別の曲のフレーズをうまいこと重ね合わせて新しいアレンジっぽく仕立ててあったり、もともとは独立した楽曲をウマくつないでメドレーにしてあったり。そうかと思うとアレンジ自体は原曲とそれほど変わらないものもあったりして何となく中途半端な印象を受けました。

保守的なファンの間では評判が良くないようだけど、別にそんなに酷い内容ってわけでもないから、ドライブ用に車に積んでおいて流しておくとかする分にはいいと思うよ。音が非常に良くなってるから聴きやすいしね。けど俺はこれを聴いていると原曲の方をちゃんと聴きたくなって結局普通のアルバムの方を聴き始めてしまいます。

ビートルズのニューアルバム!とか言って結構大きく宣伝されているけど、そこまですごいもんでもなく、あくまでもファン向けのコレクションアイテムのひとつ。そう思えば悪くは無いといった程度の感想しか持てなかったなー。個人的にはこういうのよりもオリジナルアルバムを全部デジタルリマスターして出してくれよと思っちゃう。

あと、東芝EMIはやっとCCCDとかセキュアCDとかやめたのかしら。これは普通のCDだけども。KORNのアルバムとかは買ったのにCCCDのせいで全く聴いてないよ。iPodで聴けないと聴く機会が激減するからな。

東芝EMIもこの調子で余計なコピーガードとかかけるのやめてほしいよ。全く意味ないから。嫌な思いするのはCDを買ってた人であって、コピーで済まそうとしてた人じゃないから。ビートルズというビッグネームのアルバムを普通のCDで出してきたということは、やっと意味が無いことに気がついたということなのかしらね。
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 ■[ Music ] 2007/04/21 [ Sat ]



☆YUI / Can't By My Love [ Jpop ]
YUI

最高ー。これ最高ー。

タイヨウのうたの映画版を見て思いっきり好みだった為にアルバムがとても聴きたかったYUIのセカンドアルバムをようやくゲット。何が好みかってそりゃ顔です。ええ。けど、楽曲も相当良いと思うんだけども。

これってホントに本人が作詞作曲してんのかな。かなり素晴らしいメロディーが満載だと思うのだけど。クレジットを見るとほんのチョットだけ違う人が書いた曲もあるみたいだけど基本的に彼女の手によるものみたいね。すげー。ぶらぼー。彼女には今後も末永く活躍してもらいたい。

本作のジャケット写真が表現しているようなロックっぽさが前面に出ている曲よりも、どっちかというとタイヨウのうたの主題歌みたいなアコースティックな楽曲で発揮しているやさしいメロディーの曲の方が魅力度が高い。大ヒットシングル『CHE,R,RY』なんかも非常にポップで爽やかでステキなメロディーが魅力的。アルバムにはマイナー調の相川七瀬みたいなロック風味の曲もあるけどそゆのはあんまり好きじゃないかな。

それを差し引いてもとてもいいメロディーが沢山聴けるので、これからの彼女にさらに期待してます。いやー、良いわこれ。
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