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音楽 - 001

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NO CODE俺、このアルバム最初嫌いでした。そんで改めて聴いてみたら全然良いな。第一印象では、妙にまったりしてて、楽曲の完成度も『作ってる途中でレコーディングしちゃった』みたいで、とにかくかったるいという感じだったんだけどね。最近Pearl Jamの全部のアルバムを改めて聴き込んでて、その流れで本作も久しぶりに聴いたら印象がかなり変わった。もちろん良い方向にね。


何枚か持ってる彼らのライブ盤で、本作に納められている楽曲の何曲かを個別に聴いてたらその中から好きな曲が出来たというのもあるし、時間を空けてから再び聴き始めてみると最初の印象では感じ取れなかったモノが見えきたっつうかね。最初の印象では#01『Sometimes』がすんげえかったるく思えました。かなり陰鬱でジト〜っとした感じの曲なので『何でこういう曲を一曲目に持ってくるのかなー』とか思ってた。でも今はかなり大好きになっちゃって、この曲のじっとり感がやたら良く思えるんだよね。なんかクセになるっつうか。


ニールヤングに傾倒している彼ららしい#05『Smile』も良いね。70年代のニールヤング作品のスタイルをモロに受け継いだ曲で、『静かなのに熱い』という不思議な魅力のある曲だと思いますPearl Jamって同時期にデビューした他のグランジ、オルタナ系バンドとしてはかなり地味な感じの曲を演奏してるバンドだと思うんだけど、そこには圧倒的な生っぽさやメッセージ性があって、一聴すると素朴で地味な印象なのに聴き込んでいる内に何ともいない味や熱さが滲み出てくるスルメ系の作品が多い気がする。


そゆ印象を受けるアーティストって70年代にも多いと俺は思ってるんだけど、彼らはまさにその70年代のロックスピリットを現代に継承した『生のロック』を演奏するバンドなんだなあと思います。そういう部分で本作は彼らの作品の中でも特に70年代っぽい。本作は静かに熱い。しばらくこればっかり聴いてしまいそう。



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SINGLESTodd大先生のシングルベストです。これは二枚組。長らく廃盤になっていたらしいけど、今ではバッチリ手に入ります。Todd大先生はいつもやり過ぎちゃう人で自分の趣味に走り過ぎる余りにファンですらついていけないことも少なくありません。なので彼の作品には素直なポップソングが満載の素晴らしいモノもある反面、本当にわけのわからないモノも多い。


俺は彼のオフィシャルからの作品(コンピなども含む)を40枚近く持っていて、声を大にしてファンであると言える人間ですが、そんな俺でもわけがわからない作品は多いです。彼の楽曲にはプログレ的なモノもあります。そゆのは良いのよ。それはそれで楽しめるから。でも、ここで言ってるのは曲展開が複雑だとか、一回聴いただけでは難解に思えるだとかいうレベルではなく『ホンキでわけがわからない』モノのこと。そゆのを聴くと、何をしたいんですかToddさん、って真剣に質問したくなるよ。


だから一枚通して聴くとツラいアルバムが結構あるのね。だけど、そういうアルバムにも必ず素直なポップソングが混ざってて、それがまた素晴らしく良かったりするのよね。そこでこのSINGLESです。これは聴きやすくわかり易い名曲の数々だけをまとめて聴くにはもってこいの作品です。さすがのTodd大先生もシングルにする曲は素直な曲が殆どなので、本作を聴けば『普通に作ればこんなに良い曲が書ける人だ』というのをサクっと理解できる。変なアルバムに最初に手を出して聴く気をなくすくらいなら、二枚組でお値段がちょっと張るけどあえてこれをオススメします。


ビートルズ大好きなTodd大先生の素直な部分を一気に楽しむならやっぱコレが良い。逆に言えば濃いファンでないのならコレだけ買えば充分という話もあるとかないとか・・・・。初期のソロ作品は通して聴いても素晴らしいアルバムが結構あるから、そう言っちゃうのはちょっと極端だけどね。これ以外だったら『Something/anything?』や『Hermit Of Mink Hollow』あたりを買えば間違いないね。うん。


本作は彼の沢山のアルバムを持っている俺でも手軽にわかり易い曲だけまとめて聴けるっつうことでかなり愛聴してます。ホント、このアルバムは定期的に聴きたくなるんだよね。今が正にそれで聴きながらこれを書いている今日この頃。



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POP踊る大捜査線のサントラを聴いていて、『これってテクノとかそーいうのだよなー』と思ったら、急にそういうのが聴きたくなって、部屋のCDの棚を見渡したらそーいうのは持ってないから当然そこにはそういうのが無かったのでそういうのに割と近いっぽいこれを聴きました(子供が書いた文章みたいだなオイ)。


随分と久しぶりに聴いたのですけど本作の良さを再認識しつつ結構長時間聴き続けちゃったのですよこれがまた。俺の中ではU 2ってのは『JOSHUA TREE』から『ACHTUNG BABY』への流れが一番素晴らしいということになってるのだけどこれもかなり良いね。


本作は発売当時にHMVかなんかで試聴してすんげえ驚いたのよね。はじめて聴いたときは『これホントにU 2!?』って思ったよ。一つ前のアルバム『ZOOROPA』でも驚いたけど、本作にも驚いた。だってアレンジがテクノみたいなんだもん。それで超ガッカリした。だけども購入してじっくり聴いてみると、メロディーのセンスは俺の知ってるU 2のそれと何ら変わりなく、結局しっかり愛聴盤になりました。


『JOSHUA TREE』や『ACHTUNG BABY』のころのU 2ってギターの音をとことんいじってレコーディングしてるから、楽曲をギターが引っ張っていくって感じではない。楽曲を聴いたときに印象に残るのはベースラインの方なんだよね。しかもその頃もベースラインは非常にダンサブルでした。だから本作のように徹底的にダンサブルな仕上がりのテクノ調の作風でもそのベースラインがバッチリハマっててかっこいいの。それとテクノなアレンジの中でもボーノのヴォーカルは凄く人間味に溢れていて温かい。そのアンバランスな感覚がまたカッコイイ。


昔テレビでU 2特集がやっててさ。そこでは彼らの楽曲の紹介は一切しないでボーノの日常やレコーディング風景なんかをレポートしてたのね。そこには、『ロックスター』としてではなく『近所のおっさん』として全く飾り無く地元の人に接し、振舞うボーノが映し出されてた。それを観ててさ。ボーノのヴォーカルから人間臭さや温かみを強く感じるのは、ヴォーカリストとしての素質や技術によってだけではなく、彼のそんな飾り気の無い人間性も関係しているのかなーとか思ったんだよね。その温かみってのはテクノなアレンジの楽曲が大半を占める本作でも充分感じ取れます。だからこそ良いのよね。


中盤には『JOSHUA TREE』や『ACHTUNG BABY』のころに近い印象の楽曲が顔を出すのだけど、それがまたいい曲なんだわ。俺は#04『If God Will Send His Angels』と#05『Staring At The Sun』が最高に好き。どちらも超名曲だと思うよ。


うーん。やっぱU 2は良いなー。



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■[ 音楽 ] 2003/08/30 [ Sat ] -
Stevie Ray Vaughan and DOUBLE TROUBLE / TEXAS FLOOD

レイヴォーンSTEVIE RAY VAUGHANの83年発表のメジャーデビュー作です。俺はこの人に関してあまり詳しくないのですけど、このアルバムは大好き。他の作品も集めたいんだけど、ジミヘンみたいに死後にコンピの類が出まくってるのでなかなか手が出なくて未だにこれしか持ってないの。彼はいわゆるブルーズロックのギタリストなので、古典的なブルーズ曲も演奏しますが、全体としてはロックンロール的なノリの良さを持った曲を演奏する人です。


JOHNNY WINTERあたりも同じような感じのスタイルだと思います。ブルーズだけどマッタリ感はあまりなく、ノリノリでキレが良い。彼のギタープレイはジミヘンにも通じるものがあって、小気味よく、そして世話しなくピッキングが行われててすんげえ気持ちが良い。実際ジミヘンのカヴァーを結構やってる人なので直接的に影響を受けたんでしょうね。ストラト独特の芯のしっかり通ったプリプリした音も良い感じ。俺、ストラトの音ってすげえ好きなんだよね。


よくギターを弾く人がレイヴォーンの名前を挙げて『この人の真似は出来ねえ』とか『この人の演奏を聴いてギター観が変わった』とか言う人がいるけれども、ギターを演奏できる人が聴くと本当に凄いギタープレイらしいです。俺はギタリストじゃないのでそこまで明確なことはわからないけど、カッコイイってのだけはわかる。


そう。単純にカッコイイんだよね。ブルーズって言うとドロ臭くてマッタリしててて日本人の耳にはちょっと受け付け難いというイメージがある人もいると思うけど、この人のこの作品はとても聴きやすいし単純にカッコイイし気持ちが良いんですよ。プレイヤーを唸らせつつ、楽器のことを良く知らない人も唸らせる。そんなブルーズを演奏するのがレイヴォーンという人です。


今も生きてたらどんな曲を演奏してたんだろね。才能がある人って早死にすることが多いよなあ。悲しいよなあ。死の原因がドラッグとかなら自業自得な部分もあるだろうからまだ諦めがつくけど(もちろんそれでも凄く悲しいけどさ)、この人の場合ツアー中のヘリコプター事故で死んでるからなあ。なんかこう運命のいたずらっつうか、才能ある人はどうやったって早死にする仕組みになってんのかなーとか凄く悲しくなるね。


ああー。レイヴォーンに関する記事を書いていたら他のアルバムを早く集めたくなってきた。ああー。



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Results May Vary
リンプの新譜っす。ネットでちょっとだけ評判を調べてみたんですが、結構評価が分かれてるっぽいね。どっちかって言うと退屈だという意見の方がやや多いかな? と、俺が見た限りでは思いました。ちょっと見て回っただけなんでわかんねーけど。で、俺の感想。結構好きですコレ。リンプはファーストが輸入盤でしか出てないときにHMVの店頭で『KORNの弟分』みたいな感じの紹介文を見て買ってから好きになりました。


そのファーストでは若さ爆発な荒っぽさが魅力でしたが、二作目では徹底的に音を凝って作り込んでいて、音楽的にも幅を広げてきました。ファーストの勢いをある程度残したまま上手い具合に幅を広げていたっつうか。だからアルバムのバランスも良かった。そして三作目はエンターテイメント性を前に出して徹底的に判り易く仕上げていたと思います。とにかく華やかなイメージ。でも、俺の好みとして退屈な曲と好きな曲が明確に分離しちゃってました。


しかも好きな曲の方も、最初は良いんだけどなんだか聴いててすぐ飽きる曲が多くて、聴き込むことに耐えられないような深みの無さを感じました。聴き込めば聴き込むほど好きになっていく曲ってのもあるけど、前作の曲の場合は分かり易くて良いと思う反面、なんかすぐ飽きちゃうのよね。前作は映画のサントラの曲とかも入ってて、すんげえ華やかで単純に楽しいアルバムだったと思うんだけど、買ってからしばらく聴いたらある時期からパタリと聴かなくなりました。普通に飽きたのよ。短期間で死ぬほど聴いたっつうわけでもないんだけど飽きた。


リンプの音楽性はヒップホップの要素を多く含むいかにも若者に支持されそうなシャレた雰囲気を持っているけれども、前作の作風は80年代後半から90年代初頭のハードロック、例えば『Dr.Feelgood』おけるモトリー・クルーなんかの華やかさに通じるモノを持った分かり易さがあった(音楽性が似てるっつう意味じゃなく)。『Rollin'』のPVなんかすんげえ派手な感じでダンサーのおねーちゃんとか出てきたりして一時期のハードロック的なエンターテイメント性を感じたし。それは大きな魅力である反面、短期間で飽きられてしまうというリスクもあるんだよなーと思ったのね。


二作目以降はKORNの弟分からの脱却を図りつつ音楽性を広げながらよりヒップホップの方に接近していったので、『勢い』ってのだけでは語れないと思うのね。二作目ではその辺は非常に巧妙に作られていたと思います。けどもその次の三作目、つまり前作は今ひとつ楽曲の深みを感じ取れなかった。だから分かりやすいけど飽きも早かった。それと比較して、本作はメロディーを重視した楽曲が増え、一聴するとちょっと地味かなと思うところもあるのだけれど、俺としては長く聴き込めそうなアルバムだなあと思いました。本作のマッタリ系の曲は結構好きなマッタリ具合なのよね。


本作ではノリの良い曲は今まで通りでありながら、マッタリ系の曲にバリエーションが出てきて、個人的には前作よりも好きな曲と嫌いな曲の分離があんまり起きてない。それが本作を好きな大きな理由のひとつです。前作はアルバムを通して聴くってことが殆ど無くて、毎回必ず飛ばす曲がありました。けど、今回は通して聴いていられる。しかもマッタリな曲は聴くたびに味が出てくる。アルバムの流れもマッタリしっぱなしではなく、後半の方で『phenomenon』みたいな分かりやすいノリの良い曲もしっかり出てくるしさ。本作のバランス感覚はとても好き。4枚目ともなると終始テンションが高いだけじゃ聴いててワンパターンで飽きちゃうし、ここらでちょっと力の抜けた曲を多く収録したアルバムを出すくらいで丁度いいと思う。俺は本作の程よいリラックス感が好き。


あと、アルバムの内容とは関係ないけど、本作のジャケットの顔(この顔ってフレッドなの?)がPANTERAのセカンドで殴られてる人の顔に似てる。さらにもっと関係ないけどphenomenon(フェノメノン)っていう言葉を見ると、ジョジョの奇妙な冒険で有名な荒木氏の『バオー来訪者』を思い出す。



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ジミさん1969年のロイヤル・アルバート・ホールでのライブを収録したアルバム。元々は二枚のEPとして出ていたものをまとめて一枚のCDにしたモノです。ラスト・エクスペリエンスというタイトルはエクスペリエンス名義のでの最後のライブという意味。この日のライブは数年前に、音質を向上し、本番でのセットリストと同じ曲順に直し、セットリストの中でこの日の音源が残っていなかった曲に関しては他のライブの音源から無理やり曲を持ってきて『名ばかりの完全版』が出ました。それ以外にも色々な形で何度も何度もリリースされてきたみたいです。これもその中のひとつってわけ。


で、一番最近出しなおされたモノの方は確かに音質が多少良くなっていて(ホント『多少』です。元々が映画の映像からの音をレコードに落としただけの音源だからねぇ)、二枚組でボリュームも増したのだけれど、俺は本作の方が統一感があって好きです。いくら本番のセットリストを再現したって別のライブ音源から無理やり引っ張ってきちゃったら統一感が損なわれちゃうしさ。あと個人的に二枚組のライブ盤って聴くのが面倒くさいと思うときが結構あるので、一枚組の本作は気楽に聴ける感じがして好きなの。


だけどホント音質が悪いんですよねーこれ。間違っても初心者にオススメは出来ません。演奏自体は決して悪くないんだけどね。『FIRE』の演奏とかかなり良いと思う。この日の演奏の音源のもっと音質の良いものが実はまだジミさんの家族が持っていた!とかいうことにならないかな。ならないよな。



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ENUFFZNUFF大好きなENUFFZ'NUFFのメジャーデビュー作です。1989年発売。ズナフに関しては音楽のページでレビューも完了してるし今更ここで取り上げるまでもない感じもするのだけど、今現在よく聴いているのであえて取り上げてみますよっと。実はズナフのオリジナルアルバムの中で聴いた回数が一番少ないのが本作なんですよね。完成度は非常に高いし嫌いなアルバムではないのだけれど、何故か一番聴いてないのね。


購入したタイミングがあまり良くなくて、それからなんとなく真剣に聴き込むことをしないで今まできたという感じ。俺がズナフに出会ったのがセカンドの『STRENGTH』で、後からこちらを買ったのよ。で、しかもその『STRENGTH』を本格的に好きになるまで一年以上かかってるの。ズナフは、今では自分の中で一番思い入れの深いバンドなのだけど、最初の印象はあんまり良くなくてね。ズナフはミドルテンポの曲が多いバンドで、同時期のハードロックバンドと比べると即効性は低い方だと思うのだけど、俺がズナフに出会った頃ってのは、俺の頭がまだ『テンポが速い曲=カッコイイ』という単純構造をしてて、ズナフ独特のノリに慣れるまで随分と時間を要したの。


で、『STRENGTH』にハマるよりも前にこのファーストを買って来て、『やっぱこれもテンポが遅い曲が多いなー』と思いそのままお蔵入り。その後に『STRENGTH』を気に入り始めて聴きまくっている内に、その次のニューアルバムが出てそれを聴いて喜んでたのね。そんで、そのまま本作はあまり聴かない内に今に至っていたという。


何で今更これを聴き始めたかっつうとですね。近頃ヴォーカルのドニーがソロアルバムを出したのだけれど、未だに俺はそれを聴いていなくて(国内盤が出てねー上に輸入盤も店頭ではまだ出回ってないのよ。何度か新宿、池袋に見に行ったんだけど無かった。というか日本盤出ないんですか?)、『ああー聴きてえええええ!』と思いながら、とりあえずの腹いせにあんまり聴き込んでいなかった本作を聴き始めたのです。


そしたらこれが良いのなんのって。いや、良いのは知ってたんだけど今まで本気で聴きこんでなかったから改めて新しい発見がいっぱいでさ。すんげえ新鮮な気持ちで聴けるの。たまんない。やっぱズナフは凄いバンドだよ。ホント、これはみんな買った方がいいよ。廉価盤出てるはずだし(ま、まさかSTRENGTHみたいに廃盤じゃないよね・・・・。廃盤だったらどうしよう・・・・)。


ズナフの曲ってドニーの歌も含めてすんごく独特なノリがあるんですよ。好きじゃない人は徹底的に好きじゃないかもしれないけれど、ハマるとトコトンハマる。前にハードロックのベストCDRを自分で編集してさ。ズナフの曲も当然入れたんだけど、他のハードロックに混ざってズナフの曲が出てくると彼らの曲だけが妙に浮いちゃっててさ。それだけズナフの楽曲は独特なんだなーと改めて思いました。


まあ、俺が極端にズナフに思い入れがある為に浮いて聴こえるっつう部分もあるだろーけど、それを差し引いてもやっぱ独特な雰囲気があるのは確かだと思う。で、本作と、次の『STRENGTH』は特にノリが独特なんで、彼らを知るには必須のアルバム。一番入りやすいのはサードの『Animal With Human Intelligence』だけど彼らの個性を最も凝縮してるのは本作と『STRENGTH』だと思います。


やっぱコレ良いわー。


でもさー。今ズナフってかなりわけのわからないコトになってるみたいでね。ドニーがソロを重視する為にズナフからの脱退を表明したらしいんだけど、日本のオフシャルサイトの管理者さんからの情報として掲示板にこんなものが載ってた。


『マネージメントから得た情報によりますとEnuff Z'Nuffからドニー・ヴィーは脱退し分裂はしたものの、解散したわけではないので御心配なく。しかし何と、正確にはバンドが2通りに分かれてしまったという説明でございました。ドニーが離れた方のチップ・ズナフ、リッキー・ペアレント、ジョン・モナコのEZN、そして驚いたことに正式にドニー・ヴィー、ヴィッキー・フォックス、デレク・フリーゴでもう片一方のEnuff Z'Nuffをやるそうなのです!!しかも、同じ曲を違うズナフがやっちゃうんですよ〜。』


ええー!? わけがわからねー。オリジナルメンバーのギタリストであるデレクが戻ってくるってのは個人的には嬉しいんだけど、二つに分かれるってどゆことなんだろー????? ホントどうなっちゃうのかなー。今も売れているビッグバンドだったら情報もいっぱい入ってくるし、動向を追うのも楽だけど、彼らはもはや一部の人しか知らないインディーバンドと言っていいような位置にいるバンドなんで、わけが分からないままフェイドアウトっつうのが一番心配なんだよなー。


ハッキリしてください! ドニーさん! ファンとして俺は心配なんだ!



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CALIFORNICATION今回はレッチリでっす。現時点での最新作の一個前のアルバムということで、こゆ風に取り上げるには中途半端な感じなんですが、今頃になってハマってきたアルバムなので取り上げてみます。つまり、最初は好きじゃなかったんですよねコレ。今思ったけど、俺の音楽関連の記事って『最初好きじゃなかった』というフレーズが多いな。でもホントなんだから仕方が無い。


これ最初聴いたときすんげえ物足りない感じがしたんですよ。音の質感は『Blood Sugar Sex Magic』に近い感じに戻っててとても好みなんだけど普通にポップな曲が多くて何かイヤだった。地味だなーって思った。そしたらエライ売れたよねコレ。こんな地味な感じのが売れるのかーと正直驚きました。実は俺、レッチリって特別大好きなバンドってわけじゃないんですよ。高校生のときに『Blood Sugar Sex Magic』が出て、その時がはじめての出会いだったのね。


その時はまだ彼らのようなバンドって珍しくて『歌がラップだ! これは面白い!』と思ってさ。だからインパクトも充分でとても気に入ってよく聴いていたのだけど、それよりも前の作品やその後の作品はどれも『カッコイイけど何か熱いものを感じないんだよなー』という感じでした。


それは完成度が高いとか低いとかいう問題ではなくてね。あくまでも好みとして。それで俺はレッチリというバンドはそんなに好みではないんだなーという結論に達してたのです。『Blood Sugar Sex Magic』というアルバムだけがたまたま好きだっただけなんだなーと。だけれど新しいアルバムが出ると何となく買っちゃうの。だから本作も『なんとなく』買ったのです。


そんなだったから買ったは良いけど『なるほどねー』と思うだけでそれほど聴かずに放置されていました。でも今現在、色々個人的な理由により新しいCDが殆ど買えない状況に陥っている俺は、『過去に買ったけどあまり聴かなかったアルバム』を新譜を聴くような気持ちで再び聴き始めるということが増えてきていて本作もそのひとつなのです。


それで何度も聴いているうちにだんだん好きになってきたの。音の質感、音の隙間がとても心地よい。よくよく聴くとメロディーもとても良いのね。最初はメロディー重視のこの作りがあんまり好きじゃなかったわけだけど、聴き込んでいる内にそれにはすっかり慣れました。音作りの面で本作は『Blood Sugar Sex Magic』に近いから、メロディー重視になってもそれにさえ慣れれば充分好きになれたってことみたい。


本作と『Blood Sugar Sex Magic』以外のアルバム、例えば『mothers milk』とかって曲はカッコイイんだけど、ギターの音やドラムの音があまり好きじゃないんだよね。だから今でもそれらのアルバムは『嫌いじゃないしカッコイイと思うんだけど熱くはならない』という感想のままです。


このアルバムはすっかり好きになったけどレッチリというバンド自体は微妙な位置づけなんだよなー未だに。カッコイイとは思うのに。自分でも何でだかわからん。そんな風にレッチリって俺の中ではすげえ不思議な位置づけのバンドなんだよなあ。



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JUST ENOUGHキター! やっとキター!!! というわけで待ちに待ったENUFFZ'NUFFのヴォーカリスト兼メインソングライターのDonnie Vieのソロアルバムをついに入手! ホントは私情により我慢しようと思ったんだけど我慢できんかった! 我慢できんかった!正式なレビューはMUSICのズナフページの方にちゃんと聴いた後に書くつもりなんでここでは買ってきた直後である今の時点の一回目の再生中に勢いだけで書いてしまおうかと。


とりあえず想像してた通りの方向性です。いわゆるひとつのジョンレノン直伝ポップ。ジョンレノンのソロは変な曲もかなり多く、特に妖怪オノヨーコがでしゃばってる曲なんかはホント変なのが多い。キモイからコーラス入れんな!部分的に歌うな!みたいな。その中でポロポロ出てくる『Starting Over』とか『Woman』とかのような万人向けの素晴らしい名曲と同じ方向のベクトルを持った曲が中心のアルバムです。


本家を知ってる人にはズナフのポップでソフトな部分だけを集めたような感じと表現した方がわかりやすいか。彼らの『SEVEN(日本盤はBROTHERS)』をもっとソフトにしたような感じ。だから本作は微塵もハードロックじゃありません。これはロックですらないかも。単にポップと言った方がいいかも。そんな感じです。#01『Spider Wed』なんかはモロにジョンレノン系。ドニーがこういう曲を歌うと歌い方もジョンのそれにそっくりになるね。


あと#04『Jesus In Drag』はジョンレノンっつうよりも一時期のエルビス・コステロにそっくり。コステロってジョンレノンの歌唱法をもっと極端にしたような歌い方をする人だけれど、この曲でのドニーはまさにそんな感じ。曲調もコステロだ。なんつーの? パブロック系っつうの? 途中からの曲展開のメロディーの持って行き方がコステロってる。っていうかこれ。コステロの未発表曲だぜって言っても信じる人いるぞ間違いなく。


で、今は6曲目が再生中です。ここまでは非常に良い感じです。もうホント期待してた通りの方向性だから驚きは無いけど『これだよこれー』って感じでシミジミ聴いてます。本家ズナフの新譜はかなり厳しい内容だったけど、これはかなり良さそうです。なんでこのレベルの曲を本家でつくんねーのかなー。ほんとになー。でね。俺が買ったのはUK盤だと思うので12曲しか入ってません。ホントはボーナスディスクがついてたりするUS盤が欲しいけどとりあえず日本の店頭に入ってきてるのはこれだけっぽいので仕方ない。


あとね。音の感じがね。とてつもなく安っぽいです。俺よりも少し早く本作を聴いた人がデモテープのようだって言ってたけど、音作りの面だけで言えば確かにデモテープ級です。低音があんまり出てないような中身が詰まってないようなスカッスカでシャリシャリした音。洋楽の国内盤を買うと『日本盤のみボーナストラックとしてデモバージョンを数曲追加!』とかってあるでしょ。あのレベルですよマジで。それは単に予算的な問題。ドニーや本家のズナフが置かれた状況はお世辞にも恵まれたモノだとは言い難いもん。


これだけ良い曲を書けるアーティストにメジャーレーベル、もしくは大きなインディーレーベルのバックアップがつかないなんて本当に口惜しい。そゆバックアップがあれば、恐らく本作に収録されているバージョンは間違いなくデモテイクになってただろうし、ここから本格的なレコーディングに入って仕上げてたんだろーなと思います。


レコーディング作品ってのは、音作り的な部分ではあからさまに予算に左右されてしまうところがあるからね。アレンジとかメロディーとかが殆ど同じであっても、スタジオを借りる予算、スタッフを雇う予算が少なければそのまんま薄っぺらい音になるって部分は確実にある。ある時期以降のズナフやこのドニーのソロを聴くとそういう部分が本当にもどかしい。ある時期から彼らは殆ど自費でアルバムを作ってるらしいしなあ。


ファンとしては本作くらいのレベルの楽曲が聴けるだけで満足出来る部分はあるけど、もっとズナフやドニーが多くの人に認知され、本当の意味での成功を収めるためにはやっぱり何かしらの大きなバックアップが無いと厳しいのが現実じゃんか。彼のような素晴らしいミュージシャンにはもっとしっかりした環境でレコーディングして欲しいし、もっと彼の楽曲をプロモーションしてくれるバックにもついて欲しい。


ズナフ絡みの新譜で、楽曲のクオリティーが高いモノを聴くと、素直に嬉しくなる部分ももちろんあるけど、それと同時に『こんなに才能があるのになんでもっと売れるチャンスにめぐり合えないのかなあ。なんでもっと良い環境でレコーディングしたりライブしたり出来るようなバックアップをしてくれる会社が現れないのかなあ』って思っちゃう部分もあるんだよねー。


そうそう。あとちょっと気になったのが歌詞カードに書いてある年。コピーライトの年が曲によってバラバラなの。1998とか1999とか2000とか。2003ってのが一曲も無い。これってレコーディングされた時期がバラバラってことなのか!? もしそうだとするとごく最近書かれた曲は一曲も無いってこと!? その辺どーなんだろ。もしそーだとすると相当経済的に厳しいってことだよなー。あとでちょっとネットで調べてみよ。


思ったより長く書いちゃったな。とりあえず今はこんなもんで。あとでズナフページの正式なレビューを更新します。あー。とりあえず今はやっと手に入れることが出来てそれだけで満足な俺。



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■THE LONG ROAD / NICKELBACK
ニッケルバックの新譜は相変わらずな感じ。基本的にはカッコイイんだけど、このバンドってどのアルバムも印象が全く変わらん。今回も同様。『あれ? この曲どっかで聴いたことある?』ってどの曲を聴いても思ってしまう。確かにメロディーには彼らならではの特徴があるんだけどいくらなんでも4枚目でここまで同じ印象だとやばくない? そろそろ変化球投げたり新しい何かを模索しないと飽きちゃうよなー。


■THE WILDHEARTS MUST BE DESTROYED / THE WILDHEARTS
帰ってきたワイルドハーツ。初期の頃の図太さみたいなもんが薄まった感じ。以前よりもパンクっぽさが増したかなーって感じ。これの前に日本でのみ発売されたEPとおんなじような印象ですね。全然悪くない(むしろ好き)だけど『P.H.Q.U.』の頃のような聴いていて笑っちゃうようなノリの曲が無いのがちょっと残念。全部普通な感じ。


■DANCE OF DEATH / IRON MAIDEN
結構明るくてノリノリで驚いた。『POWERSLAVE』からその後の2作辺りが好きな人には良いかも。俺は『POWERSLAVE』と『SOMEWHERE IN TIME』と『SEVENTH SON OF A SEVENTH SON』が大好きなのでこのノリは大歓迎。昔からのファンで本作を聴いて久々にガッツポーツをとったって人多そうな気がする。やっぱエイドリアン・スミスが戻ってきた影響はデカイのかしら。今現在を後期とするならば、エイドリアンが抜ける前の中期の頃にノリが戻ってるよ明らかに。メイデンはエイドリアンが抜けてから明らかに楽曲のノリが変わったと俺は思ってるんだけども、ようやく元に戻ったなーと俺としては嬉しい限り。いうかタイトル曲が『POWERSLAVE』みてぇだ。でもこれ徹底的にヘヴィーなのが好きなメタラーにとっては軽すぎて気持ち悪いかもなー。


とりあえずこんな感じ。中途半端ですまん。


つうか、ここ数日このサイト、音楽サイト化してねーか?



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