ういっす。今日から文体を変えるぜ。表のテキストと同じ調子で書きます。なんか、前回までのような『〜だ』とか『〜なのだ』とかいう文体で書くと妙に深刻な感じになっちゃうのが気になってきたんだよね。もちろん状況としては充分深刻なんだけども。
さて。今日は一社目の面接に行きました。新宿のパークタワーっつう三連になってるあの有名なビルにある会社。もう全然ダメ。相手にされないっつうよりも会社自体がダメ。ある程度予想してたんだけど、アウトソーシングを請け負う会社って実体が無いも同然なのな。社員が1000人超えてるのに資本金1000万ってことは知ってたので、実際に行ってみて『ああーやっぱそうかあ』っていう風に感じた。
会社に測量なんかの道具は何一つ無くて、各事業所には人事関係の人だけがいて、馬鹿でかい面接場があって、そこでどんどん技術者を雇って、営業をかけておいた大手企業にその雇った技術者をポンポン単身で送り込む、というひたすらそれだけの会社なんだなあというのをハッキリとこの目で確認してきました。要するに土木の会社でもなんでもないのね。
で、面接ではしきにり営業をやる気は無いかって薦められた。多分営業ならあの会社に入れる感じだった。でも、恐らくは、技術者としての経験が無い人などが面接にやってきた場合のマニュアルに『営業として拾え』というのが載ってる。ありゃ間違いない。面接してくれた人がメチャクチャ若くて、いかにもマニュアル通りに面接してる感じだったからね。
つまり、そうやって営業の社員を無節操に増やした上で大した教育も無しで外に放って、上手いことやったヤツはそのまま雇い、上手くいかなかったヤツは切る、という、数撃ちゃあたる戦法で急激に成長した会社なんだと思う。
で、技術者の扱いも多分酷いもんで、技術者と本社との繋がりは無いに等しくて、俺が面接をした場所は既に雇われている技術者と本社との窓口の役割も果たしているようだった。つまり、あの場所は求職者の窓口であると同時に、すでに雇っている技術者に次の仕事を支持する窓口でもあると。俺の隣のブースではそういう話が展開されてたから確かだよ。
営業をやる気があるのなら今週末から来週頭くらいに電話くれって言ってたけど、俺の行きたい道とは全然違うのが確認できたので断りの電話を入れることにしました。今は不況でアウトソーシングを利用して人員を削減している大手が多いからあのタイプの企業が儲かってるけど、景気がある程度回復したら大手はアウトソーシングなんか利用しないで自分のところで全部やっちゃうだろうから、逆にあの手の会社は一気に潰れる可能性があると思う。
あまりにも短期間に急成長しすぎだもん。5,6年前に社員が100人もいなかったのに今1000人を越えてるってちょっとやりすぎだよなあ。社員がそうやって増えても土木関係の企業としての根みたいなものは全く張られてない単なる人材派遣の会社だから、風が吹いたらすぐ倒れちゃうだろうなあ。小さくてもその企業自身が土木系の会社としてやってればそこまで簡単には倒れないだろうなと思うよ。アウトソーシング専門っつうのが危ないんだよね。会社自身が人材を育てるという気がはじめから無いタイプの会社なんだもん。
で、その会社の面接の後にいくつか募集を探して、二件ほど面接を取り付けました。両方とも人材派遣とかそういうのじゃないので今日みたいなことにはならないと思います。純粋に俺が相手にされるかされないかという問題。
その二件中の片方はかなり俺の求めてる感じに近そうなんだけど(しかも未経験者が見習いで応募するのも可って明記してあった)、もう一個は後でよく調べたら本社が仙台で、東京の事業所が個別に募集をかけていることが判明したんでそっちは明日面接の予約をキャンセルするつもり。本社が仙台じゃちょっとムリ。
なので今の段階で面接に行くのが決定しているのは一社。それと書類選考待ちが一社。そんな状況です。とにかく、俺は行きたいところに何処でも行けるような立派な立場にいないので根気よく地道に動こう。ヤケになったりしても何にも意味が無いし。
しっかし、ドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』って俺の状況とかぶる部分があって胸に来るなあ。なんつうか選ぶ方選ぶ方がマズイ選択で、しかも主人公が行き場を失ってハローワークに行っちゃったりして。俺の状況知っててあのドラマ作ってのかなとか思っちゃうよ。あんなの入り込んでみちゃうよ。
まーそんな感じでまた数日後にここで会いましょう。さいなら。さいなら。 |